石井崇先生の個展に伺った。会場は南青山のギャラリー。スペインの日常がさりげなく描かれた作品の数々に心が和む。ゆっくり絵を見せていただいた後、先生、ほかのお客様と一緒に、昨今のスペイン談義あれこれ。楽しい午後だった。
イシイタカシ情景画展、12日(日)まで。
会場は、地下鉄・表参道駅すぐです。
石井先生とは、かれこれ30年前に制作されたCD『
プラテーロとわたし』(ギター:福田進一、朗読:江守徹、表紙絵画・挿絵:石井崇)がご縁だ。J.R.ヒメネスの詩を基に、M.カステルヌオーボ・テデスコがギターと朗読のために書いた作品『プラテーロとわたし』。CD化にあたり、その中に1曲だけ含まれている〈子守り歌〉を私が歌わせていただいた。レコーディングの夜、ものすごい大雨だったことを覚えている(いつも雨女の私(^^;;)
ちょうど十日後に開催するリサイタル《スペイン浪漫Ⅲ》で、F.M.アルバレス作曲〈グラナダに寄す〉を演奏する。軽快なセギディーリャのリズムに乗せて、グラナダの地への思慕を歌い上げるこの歌、まさにビバ!エスパーニャ!世界が憧れるスペインの魅力全開の作品だ。わが夢のアランブラよ、誇り高きグラナダよ、美しきイスラムの妃よ、と歌詞が続くなかで、アルプハーラという地名が出てくる。アルプハーラとは?日本ではほとんど知られていない地名だが……そうだ!石井先生がスペイン滞在中に住んでいらしたのは、そのアルプハーラ地方のフェレイローラという村だったのだ。そこで、皆様に少しでも雰囲気を感じていただきたく、先生にお願いして、ご自身が撮影されたアルプハーラの写真をご紹介させていただいた。
合言葉はスペイン!ご縁の糸は楽しくて不思議だな、と、あらためて思う。
第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!
ちなみに、石井先生は、アルプハーラ地方・フェレイローラ村で、プラテーロならぬプラテーラという名のロバを飼っていたそうです。