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ボストン美術館展

上野の東京国立博物館で開かれていた『ボストン美術館展』に出かけた。会期終了間近のせいか、平日にもかかわらずかなりの混み具合。入り口に並んで10分ほど待たされた。待つ列はぐちゃぐちゃ。でも誰も文句を言わない。列に関してスペインは厳しい。お役所でも銀行でも市場でも、列あるところ必ず「どなたが一番最後ですか?」と尋ね、一番最後の人のその後ろに並ばなければならない。うっかり割り込もうものなら、鋭い視線がピシピシ!矢のように飛んで来る。

長谷川等伯『龍虎図屏風』何としなやかな龍の”動”か。快慶作『弥勒菩薩立像』の凛とした姿、鎌倉時代『一字金輪像』のえもいわれぬ美しさ。曽我蕭白『雲龍図』壁いっぱいに踊る黒い龍に、思わず巨大なタトゥーをイメージするのは不謹慎?宗達派『芥子図屏風』に描かれているのは…オッ!これはアマポーラ♪『西欧王侯図押絵貼屏風』なる絵は、スペイン皇帝とその王侯の版画から転写したとされる作品。慶長遣欧使節団、支倉常長、サン・フアン・バウティスタ号、ハポンさん、カステラ、ボタン、パン…。日本とスペインの長い交流、深い絆。
ほかにも沢山の絵画、絵巻物、刀剣、能装束etc。

圧倒的スケールと迫力に、時を忘れる。背筋が伸びる。

それにしても、あのコワ~い龍様のお眼目の前で、平気でメール、はたまた通話を始める人の猛者ぶりよ…。
本日10日まで。
ボストン美術館展_e0172134_8262285.jpg

by Megumi_Tani | 2012-06-10 08:27 | エトセトラ

スペイン歌曲のスペシャリスト♪谷めぐみのブログです


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