愛しのエピローグ
2013年 06月 09日
今回もたくさんの方がアンケートにご協力くださいました。ありがとうございます。
人気No.1は、やはり!パウ・カザルス編曲「合唱とソプラノのための〈鳥の歌〉」でした。私のリサイタルではおなじみの曲ですが、合唱との共演、人の声だけでの演奏を、あらためて新鮮にお聴きいただけたようです。静かで素朴で厳かなハモり。野本明裕先生率いる合唱団「コール・シャンティー」の皆さんが熱く真摯に歌ってくださいました。
モンポウ「夢のたたかい」には大勢の方が◎をつけてくださっています。やはり名曲ですね。まるでシャンソンのような「海辺の緑のブドウ畑」も、なかなかの人気!プログラム後半は、色とりどりの曲目に合わせて〇も色々…。「黒人の子守歌」「ゴンドラの船歌」「サパテアード」は得票率が高い!山椒は小粒でもぴりりと辛い!ちょっと玄人好みのグラナドス『昔風の粋な歌曲集』に、たくさんの方が〇を付けてくださっていたのは嬉しい驚きでした。「ゴヤのマハ」の長~いピアノ前奏、浦壁さん、お見事でしたね!私、ちょっと年増のマダムのつもりで、出番を待っておりました(笑)。
「スペイン語が分からないのに、なぜか、歌の意味が分かったような気持ちで聴くことが出来ました」という内容のコメントを、何人もの方が寄せてくださったのは嬉しいことでした。歌はやはり原語です。言葉そのものが命をもっています。その命のメッセージが、旋律、リズム、和音がひとつになった世界で自由自在に羽ばたく。私たち演奏者は、その羽ばたきを実現させる、というミッションを担っているのかもしれません。外国語の壁を飛び越え、お客様にも歌とともに心の翼を広げていただきたい…。そう願って、お手元のプログラムに歌詞大意をお届けし、曲の合間には、思わず歌うのを忘れるほど(笑)あれこれオシャベリさせていただいています。