ロドリーゴ考   

大掃除ならぬ小掃除をしていたら、久しぶりのCDが出て来た。
プラシド・ドミンゴ指揮『アランフェス協奏曲』
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ギターはマヌエル・バルエコ。ドミンゴが指揮をしている!それだけで貴重?希少?なCDだ。ずっと以前、ふらりと立ち寄った老舗の中古レコード&CD屋さんで、偶然、見つけた。レジに持って行くと、厳めしい顔をした店のご主人が「これ、かなり珍しいですよね」と呟いた。演奏は、どこまでも明るく朗らか。二楽章は、歌って、歌って、歌っている。ドミンゴのお人柄か。。。
ちなみに、この文章を書くにあたってYoutubeをチェックしてみましたが、この音源はありませんでした(^^;; しかし、こんな映像を発見!
Manuel Barrueco & Plácido Domingo - Michael Lawrence Films


ロドリーゴは幼い頃に病で失明した。しかし、音楽に優れた才能を見せ、生まれ故郷のバレンシア音楽院からパリのエコール・ノルマルへ進み、作曲家、ピアニスト、音楽指導者、評論家等々、多岐にわたる活動で大成功を収めた。かの『アランフェス協奏曲』は、1940年、フランコ政権下のバルセロナで初演されている。国民音楽賞、アルフォンソ十世賢王十字勲章、文化勲章、芸術功労金メダル等々受賞歴多数。1991年、90歳の時には、フアン・カルロス国王より爵位「アランフェス庭園公爵」を授かった。1999年、97歳の長寿を全うして逝去。ヴィクトリア夫人とともにアランフェスの墓地に眠っている。

ギター曲のイメージが強いが、ロドリーゴは、スペイン歌曲学習者には欠かせないレパートリーの『四つの愛のマドリガル』をはじめ、多くの歌曲作品を残している。古(いにしえ)のスペインを思わせる典雅な音楽、透明な抒情、スペインらしいリズム…。時にギョッとするような不協和音が鳴っても、必ず収まるべきところへ収まる。ロドリーゴの音楽は裏切ることがない。拙CD『Plegaria~祈り』に数曲が収録されているので、お持ちの方は聴いてみていただきたい。

『四つの愛のマドリガル』の中の第4曲『ポプラの林に行ってきた』は、80年代、ニッカウヰスキーのCMに使われていた。スペイン歌曲を選んでくださるとは、さすがニッカさん、お目が高い!と喜びたいところだが、これは「Ombra mai fu」の大ヒット、当時のキャスリーン・バトル人気にあやかってのことだろう。
『De los alamos vengo, madre』


『Ombra mai fu』


こんな写真も!ファッション雑誌を飾った92歳のロドリーゴ!
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盲目のハンディをものともせぬ八面六臂の活躍ぶり。時代に逆らわず、軽やかにその波に乗ってみせる柔軟性。あふれる音楽の才、豊かな知性とともに、人生を謳歌する才能にも恵まれていた人だったのかな、と思う。

ロドリーゴ本人が弾く『アランフェス』


『ヴォカリーズによる~わが心のアランフェス』
『スペイン浪漫』~わが心のアランフェス
『ロドリーゴの魔力』
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by Megumi_Tani | 2015-01-15 00:01 | スペイン歌曲 | Comments(0)

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