愛と哀の歌~グラナドス没後100年   

バッハ、モーツァルト等の古典からショパン、シューマン、ショパン、グリーグらの作品、そして数々の自作曲まで、超絶技巧を駆使し、超ロマンティックな音楽を奏でる超イケメンの人気ピアニスト!そんなグラナドスが己の音楽を語る手段は、何といっても「ピアノ」だっただろう。「弾くこと」と「語ること、表現すること」は、彼にとって同義だったに違いない。

ピアニストとして、作曲家として、そして教育家として大活躍するなかで、グラナドスの心にふと「歌」が湧き上がる。それは彼にとって本流本命のピアノに較べれば、ちょっとした閃き、ささやかな慰めのようなものだったかもしれない。しかしそこは天才グラナドス!粋と情熱が凝縮した、極めて魅力的な作品を残してくれた。

代表作『Tonadillas~昔風の粋な歌曲集』は、各々がショート・ストーリー仕立ての12曲。シンプルそのものの歌とピアノにのせて、マハとマホの恋模様、男と女の情感の機微が、時に大胆に、時に細やかに歌われる。

山椒は小粒でピリリと辛い!~軽妙な3曲
1. Callejeo 2. El majo timido 3. E tra la la y el punteado


最愛のマホが死んだ悲しみを歌う3曲
La maja dolorosa Ⅰ~Ⅲ



『Tonadillas~昔風の粋な歌曲集』の3年後に発表された『Canciones amatorias~愛の歌曲集』は、前作に較べて、音楽の翼をより大きく広げた作品だ。優雅で華やかな、そしてどこか深い陰影をおびた音楽は、まさに「浪漫の人グラナドス」の面目躍如。歌とピアノが織りなす世界が美しい。

『Canciones amatorias~愛の歌曲集』全曲


グラナドスの作品を歌うと、えもいわれぬ懐かしさ、愛おしさが蘇る。あぁ帰って来た、そんな気がする。9月19日開催の第25回リサイタル『スペイン浪漫Ⅱ~グラナドス没後100年に捧ぐ』では、今の私に出来るいっぱいの演奏を、天上のマエストロと愛娘ナタリアに捧げたい。

ちなみに、日本でも大人気の『スペイン舞曲第5番アンダルーサ』は、元々はピアノ曲です。あまりに魅力的な音楽ゆえ、後に、歌詞が嵌め込まれました。9月に歌います060.gif

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by Megumi_Tani | 2016-04-14 22:21 | スペイン歌曲 | Comments(0)

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