『カルメン』 勉強会   

坂元勇仁氏主宰「学び舎遊人」で定期的に開かれている勉強会『みんなでオペラ』に参加させていただいた。今回のテーマは、ご存じ『カルメン』。語り手は、オペラ・キュレーター井内美香さん。

原作、台本、初演日など作品に関する基礎知識から、時代背景、ビゼーの生涯、登場人物の個性と音楽の関係、特徴、魅力等々について、詳しく分かりやすくお話くださった。井内さんお手製のハートマーク入り人物相関図が何とも可愛らしい。お話の合間に聴いた、ご推薦音源は、こちら。



たしかにカルメンは勝手気ままで、手の付けられない女だ。しかも最後は刃傷沙汰で終わる。決して明るくはない。それどころか、どちらかといえば陰惨なオペラだ。それでも世界中で人気が衰えないのは、カルメンをはじめドン・ホセ、ミカエラら登場人物各々に、お客様各々が秘かに共感するからではないか。実は言ってみたいけれど言えない台詞を言ってくれる、やってみたいけれど出来ないことをやってくれる…etc。蔑みつつも共感せずにはいられない、そんな人間の業を鋭く、巧みについた作品なのだ、きっと。

それにしても、一般にこれがスペイン!と括られることには微妙な違和感がある。ここまで濃く煮詰まった所謂スペイン話は、外国人のビゼーだからこそ描けたのだと思う。

ムチャぶりでマイクが回って来たので、スペイン音楽の特徴に加えて、ハバネラ「恋は野の鳥」に欠かせない裏エピソード、イラディエール「El arreglito」をご紹介させていただいた。

スペインがどう語られ、どう受けとめられているか。いつの場合も興味がある。『カルメン』をきっかけに、より多彩なスペインに触れていただければ嬉しい。

もうひとつ、井内さんご推薦の音源からフィナーレ

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by Megumi_Tani | 2016-12-13 22:23 | Musica あれこれ | Comments(0)

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