カテゴリ:ビバ!エスパーニャ!( 75 )   

¡Feliz Navidad!2015   

日西翻訳通訳研究塾で開講されている第7回 教養講座 「RTVEで追うスペインの民主化 」、年内最後の講義が終了した。

今回の講座は、スペインで実際に制作されたドキュメンタリー映像を見ながら塾頭先生が解説、講義してくださる。このドキュメンタリーが興味深い。当時のお宝的あるいは衝撃的ニュース映像、政界の大物たちへのインタビュー、時代を映したテレビ番組、コマーシャル、流行していた歌、街の人々の声etc。極めて貴重な、しかし、ある意味種々雑多な内容が、あまり整理整頓されることなくギュッと詰め込まれている。この混沌さ加減が親近感を誘う。そもそもこんな番組を作ってしまうところがスペインだなぁ、と、感心する。

新しい時代のシンボルといわれた歌手Cecilia。人気絶頂だった1976年、交通事故で急死した。
シンプルな歌詞が、実はなかなか意味深い。


さて数日前、駅前で偶然、知人を見かけた。「Hさん!」と呼びかけようとして思わず声を飲み込んだ。彼女が思いつめた様子で一点を見つめていたからだ。視線の先にあるのは、年末ジャンボ宝くじ売り場。買おうか買うまいか、あるいは、買うなら何枚にしようか、きっと考えているのだ。これまで見たことのない彼女の真剣なまなざし。とても声などかけられない。そっとその場を離れた。私自身は、そういうくじ運はゼロなので、買おうと考えたこともない。でもどうなのだろう?買わなければ当たる確率も発生しないわけだから、買おう!と考える方がより積極的生き方なのかしら???

2015クリスマスくじ物語~Jusutinoは、マネキン工場で働いています。


こちらは可愛い当選番号発表


そんなこんなで、今年も暮れていきます。残すところあと1週間。どうぞ皆様、穏やかな年の瀬をお過ごしください。¡Feliz Navidad!


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by Megumi_Tani | 2015-12-24 00:42 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

ポルボロンとアヴェ・マリア   

スペインのクリスマスのお菓子といえば、大好きな「トゥロン」そして「ポルボロン」が思い浮かぶ。
猛烈に甘く、猛烈に固く(笑)いかにも高カロリーなトゥロンにひきかえ、ポルボロンはスペイン風落雁?の風情。舌にのせるとホロリと溶ける。

3月「カタルーニャの食と音楽を楽しむ会」にお招きいただいた、玉川学園前「カサマイヤ」友子シェフお手製のポルボロン。やや抑えた甘さ。お約束の、舌の上でホロリと溶ける感じがたまらない。濃いめのコーヒーとよく合います。
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華やかなイルミネーションに彩られた街、行き交う人々の喧騒をよそに、遠い夜空の見えない星を探したくなる。。。

今日は少し珍しいウィリアム・ゴメス(1939~2000)の「Ave Maria」をご紹介します。彼の人生最後の時期の作品。クリスマス・コンサートでの初演を目前に控えて、この世を去りました。

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by Megumi_Tani | 2015-12-15 00:42 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

Hasta la vista!   

可愛い友人スサーナがもうすぐ帰国する。日本が大好きで、日本語の勉強をしながら、このブログでもお馴染み吉祥寺ドスガトスで働いていた。
美味しいコンサート♪2011」 「美味しいコンサート♪2012

仕事ぶりは大したもの。ニコニコ笑顔をたやさず、落ち着いていて、よく気がつく。きっとお客様のなかにもファンがいただろう。納豆以外は何でも食べる。スペインでは豆を甘く煮て食べる習慣はないが、つぶ餡もこし餡も大好きとのこと(そういえば、逆に、緑茶に砂糖をたっぷり入れて飲むスペインの友人がいる)。日本酒も大のお気に入り。日本滞在が本当に楽しかったそうだ。
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会うと、どういうものか話に花が咲いた。いつも自然体。素朴で飾らないところが可愛い。故郷バレンシアでは、クリスマスを一緒に迎えるために、ママが首を長くして待っている。スペインでは家族が一緒に過ごす、一年で一番大切な日だ。

メールもSNSも無かった頃を思えば、今、日本とスペインの距離は近い。それでも、直に会ってケラケラ笑いながらお喋りする楽しさを思えば、やっぱり遠い。

スサーナ、ありがとう。元気でね。また会いましょう!
Gracias!Susana. Hasta la vista!
彼女の人生に幸あれ058.gif

スサーナが好きなカタルーニャ民謡「ラ・マルガリデータ」


こちらは、可愛いパフォーマンス付き


こんな妖しい?MVもありました。

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by Megumi_Tani | 2015-12-11 21:56 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

「Latido al cante~カンテへの鼓動」   

世は連休。カンタオーラ濱田吾愛さんからのご案内で、高円寺カサ・デ・エスペランサで開かれた「カンテへの鼓動~Latido al cante」に行ってきた。カンテ3名、ギター3名に加えて、この夜はスペシャルでバイレも入り、盛りだくさんのプログラム。舞台が目の前、という狭い空間。一曲、一曲が真剣勝負だ。カンテ、ギター各々の個性が時に際立ち、時に溶け合い、音の命がほとばしる。熱いライブ。あっという間に夜が更けた。

フラメンコといえばあの華やかな衣装の踊りが思い浮かぶ。日本でも驚くほど愛好家が多い。しかしフラメンコは踊りだけではない。フラメンコの核を成すのは歌であり、ギターである。フラメンコの歌い手のことをカンタオール(男性)、カンタオーラ(女性)、彼らが歌う歌をカンテとよぶ。同じ歌い手でも、私はカンタンテであり、私たちが歌うはカント、あるいはカンシオンである。同じスペイン音楽の「歌」であっても、別個に存在する芸術だ。

ところが、当然といえば当然、そして興味深いといえば誠に興味深いことだが、まるで別のものであっても、カントとカンテの内奥には共通の何かが潜む。情熱、という言葉よりも、もっと深い何か。情(じょう)ではなく情(なさけ)、ただの熱ではなく灼熱。涙を真っ向から受けとめ、血を流し、それでも天を仰ぐ、愚直さ、哀しさ…。カンタンテもカンタオールもカンタオーラも、スタイルは違えど、嘘なく、正直に、己の真実を声に賭ける。そこには、ただのきれいごとではない、生きることへの切ない共感がある。

先日カンテ好きの方から、「お奨めの曲はありませんか?」とお尋ねを受けた。私のイチ押は、ロシオ・フラードが歌うファリャ『恋は魔術師』。「愛の悩みの歌」は何人ものカンタオーラが歌っている。ヴィクトリア・デ・ロス・アンへレスもテレサ・ベルガンサも歌っている。しかしこの曲に関する限り、私の中ではロシオ・フラードが一番だ。クラシックとフラメンコ、民謡、ポピュラーをかなり自由に行き来できるのもスペイン音楽の魅力である。

ファリャ『恋は魔術師』より「愛の悩みの歌」


同じ『恋は魔術師』より「鬼火の踊り」
アントニオ・ガデス×クリスティーナ・オヨス×ロシオ・フラード


こんな映像も見つけました。1分45秒あたりから、ロシオ・フラードが歌っています。


ちなみに、「スペインといばフラメンコですけど、谷さん、舞台で踊るんですか?」と聞かれることもあります。私は踊りません。でも、踊りたくなることはあります! 
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by Megumi_Tani | 2015-05-05 23:49 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

スペイン歴女   

日西翻訳通訳研究塾にて開講中の教養講座「スペインの民主化を振り返る」第8回の講義が終了した。いよいよフランコ亡きあとの民主化である。鍵を握る人物は、アドルフォ・スアレス。とある講演会の折、講師の先生が「スペインでは政治家の容姿がとても重要です」と仰っていた。なるほど。スアレス氏、なかなかのイケメンだ。新しい風を吹かせてくれるかも、、と、期待させる雰囲気がある?そんな己の魅力を知ってか知らずか、彼はテレビを巧みに使い、画面を通して国民にメッセージを発した。「時代が変わる、新しい時代が来る…」と。
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しかし彼が首相になるまでのプロセスがすごい。フランコ存命中からすでに始まっていた根回し、裏工作、秘密会談の数々。もしもこの時この人がこう言わなかったら、もしもこの多数決に負けていたら、もしもこの秘密面会がバレていたら、もしもこのメモを手渡せなかったら等々、歴史に「もしも」は無いが、まさにすべてが、もしも、もしも、の連続である。しかも誰が主役なのかよく分からない。もちろんホァン・カルロス国王(皇太子)が中心にいる?のだが、その陰に黒幕シナリオ・ライターの影が見える。登場人物各々が己の立ち位置を理解していたのかどうかも定かではない。彼らの選択が先を読んでの行動なのか、先を読めないがゆえの行動なのか、その辺りも不可解だ。スリル満点、まさにすべてが薄氷を踏むような危うい過程をたどりながら、一歩一歩、しかしドラマチックに、奇跡の民主化が進んでいく。
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政治には疎い私だが、彼らの人間ドラマにハラハラ、ドキドキ。終了後、市ヶ谷の駅まで歩きながら、受講生のお仲間と大いに盛り上がった。当時のスペインの新聞報道では、黒澤明監督「七人の侍」にあやかって「Siete samurais」「harakiri」という言葉が使われたという。ならば、この民主化を日本でドラマ化する場合、俳優は誰がいいか?というところにまで話が発展。国王は〇〇でしょう、いや△△あたりが向いているんじゃない?一番難しいのはフランコかなぁ、などと、ピーチクパーチク、駅に着いてもお喋りが止まらない。お一人が呟いた。「ねぇ、私達って歴女?」なるほど。。。夜の市ヶ谷にスペイン歴女現るの巻だ。

塾頭先生のライフワーク。本来であれば、スペイン政治やスペイン民主化の専門家が対象になるであろう内容を、私達のような門外漢にも分かりやすくお話しくださる、とても貴重な講座です。来月も楽しみにしています!
教養講座『スペインの民主化を振り返る』
「スペインの民主化を振り返る」第5回講義
「スペインの民主化を振り返る」第6回講義
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by Megumi_Tani | 2015-05-01 22:40 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

サン・ジョルディの日   

一昨日4月23日は、カタルーニャの守護聖人サン・ジョルディの日でした。悪しき凶暴な竜から王女を救った、勇敢な騎士サン・ジョルディ。彼が殉教した4月23日はカタルーニャの重要な祭日です。昔から、恋人同士がこの日に赤いバラを贈りあう習慣がありました。そしていつの頃からか、本を贈る習慣も加わりました。「バラと本の日」として愛されるサン・ジョルディの日。街中に色とりどりの花と本が溢れ、にぎわいます。

おばあちゃんが孫に語るサン・ジョルディの伝説
「おばあちゃん、どうしてサン・ジョルディの日にバラと本をプレゼントするの?」
「おやまぁ!サン・ジョルディのお話を知らないのかい?」
         画面左上の白い文字をクリック ⇒ フル画面でご覧になれます。


子ども達の熱演?歌入り。かわいい!


にぎわうバルセロナの街かど

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by Megumi_Tani | 2015-04-25 21:52 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

カタルーニャ愛 en Japó   

日本カタルーニャ友好親善協会のテルトゥーリアにお邪魔した。いつもお知らせをいただいても、なかなか時間の都合がつかない。今回は開演ギリギリにかろうじて会場にたどり着くことが出来た。空席にすべりこむと、斜め前の席には、先日のカサマイヤでの「カタルーニャの食と音楽を味わう会」でお目にかかったKさんの姿が。サロンはほぼ満員の盛況だ。

田澤耕先生の講演のあとは、CAVAとタパスで、にぎやかにお喋り。それにしても、皆さんのカタルーニャ愛は熱い。カタルーニャ語のクラスに通い、カタルーニャ文学を読み、カルソッターダ(長ネギを丸ごと焼いて独特のソースで食べる、カタルーニャの風物行事)を体感するためにカタルーニャまで出かけてしまう。Kさんは、カサマイヤでの私の留学時代の話に「ライエターナ!」と絶妙のタイミングで合いの手を入れ、その後に歌ったカタルーニャ民謡『聖母の御子』の歌詞に出て来る「mel i mató (蜂蜜とカッテージチーズ)」に「メリマト、大好きです」と、顔をほころばせた。カタルーニャ好きの方にカタルーニャの歌を聴いていただけるのは幸いなことだ。今年のリサイタルでも、ぜひお楽しみいただきたい。

私はたまたまご縁があってバルセロナに渡り、バルセロナが大好きになった。これが別の街だった場合、どうだったのだろう?と、ふと思うことがある。マドリードだったら?グラナダだったら?サンティアゴ・デ・コンポステーラだったら?あるいはバスクだったら?…。住めば都で、そのどこかの街をやはり好きになっていたのかもしれない。しかし、行った先がカタルーニャでなければ、スペイン歌曲のほかに、カタルーニャの歌、というレパートリーを得ることはなかっただろう。「鳥の歌」をカタルーニャ語で歌う、という天恵に浴することもなかった。

たまたまご縁があって、の、この「たまたま」が、なかなか意味深いものであることを、折々実感する。

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by Megumi_Tani | 2015-03-28 20:46 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

「スペインの民主化を振り返る」第6回講義   

日西翻訳通訳研究塾の教養講座「スペインの民主化を振り返る」。第6回目の講義にして、いよいよフランコ最期の日、1975年11月20日がやってきた。その日その時、本講座の講師である塾頭、碇順治先生はマドリードにいた!前日バルセロナのパラウ(カタルーニャ音楽堂)でジャズを聴き、マドリードへ移動。翌20日朝、マドリードは異様な静けさに包まれていたそうだ。国を挙げての厳戒態勢のかな、バスでサラマンカへ帰る道には、100メートルおきに警察官が立っていたという。周到な準備の甲斐あってか、暴動が起きることもなく、11月22日、「王位継承者」であったホァン・カルロスが国王として即位した。

国会での宣誓式


まだ「王位継承者」であった1970年、サルスエラ宮殿で執務に当たるホァン・カルロス


ちなみに、スペイン独自の音楽劇「サルスエラ」の名は、17世紀、このサルスエラ宮殿で上演が始まったことに由来しています。「¡Viva スペイン! そして…」

11月19日、バルセロナの街では、カタルーニャ語が飛び交っていたそうだ。。。
翌20日のフランコの訃報を受け、マドリードでは、お別れに訪れる人の列が三日三晩続いたという。そしてフランコは、自身が生前に造らせた「戦没者の谷(Valle de los Caídos)」に埋葬された。

フランコは何を思ってホァン・カルロスを後継者に指名したのか?王政復古後、ホァン・カルロスが奇跡的な民主化を成し遂げることを、フランコは予想していただろうか??はたまた、すでに意識のない己の最期の姿が死後数年を経て週刊誌に掲載される、しかも、娘婿の手によって…などということを、これっぽっちでも想像しただろうか???

安易な言葉ではくくれない。でも、人生は、哀しい。

教養講座『スペインの民主化を振り返る』
「スペインの民主化を振り返る」第5回講義
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by Megumi_Tani | 2015-03-14 19:54 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

パブロ・ピカソの陶芸展   

スペイン大使館で開催されている『パブロ・ピカソの陶芸展』に出かけた。巨匠ピカソには申し訳ないが、彼の陶芸作品について、これまでほとんど知らなかった。最初に展示されているポップな?皿がいい!ひと目で気に入ってしまった。恋人の顔をテーマにした作品、大好きだったという闘牛をモチーフにした作品、大きな壺、花瓶etc。全体に明るく開放的な色調が印象的。地中海がモチーフ、というのも頷ける。真っ白な大皿「Alegría de vivir」も好きだった。ピカソの楽しげな様子が目に浮かぶ。

外に出ると、爆弾低気圧の猛烈な風と雨!でも、たった今、ピカソにもらったエネルギーのおかげで、ずぶ濡れも平気。エイッ!と、一気に養源坂を駆け下りた。

『パブロ・ピカソの陶芸展』
ご案内では「13日まで」となっていますが、好評につき、会期延長。3月16日(月)が特別最終日になりました。この日は20時まで開館するそうです。入場無料。
スペイン大使館は、東京メトロ南北線、六本木一丁目の駅から徒歩約5分。
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                                       画像は、いずれもwikipedia より。
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by Megumi_Tani | 2015-03-11 00:00 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

『塾maga』ご案内   

今日は、日西翻訳通訳研究塾が毎月発行する無料のメール・マガジン「塾maga」をご紹介します。
このブログでも何度かご紹介しているように、日西翻訳通訳研究塾では、スペイン語の翻訳・通訳学習はもちろん、通訳案内士試験対策など実践的なスペイン語能力アップ、「スペイン」を識るための教養講座など、様々なクラスが展開されています。私も末席を汚す塾生のひとりですが、2013~2014年には、スペインの音楽講座を担当、講師を務めさせていただきました。
第5回 教養講座 "Las Músicas de España"
教養講座『スペインの音楽~Músicas de España』
「音楽講座エピローグ」

その日西翻訳通訳研究塾から、完全無料の月刊メール・マガジン「塾maga」が発行されています。スペイン語学習に関する情報のほか、スペイン語関連の出版物紹介、読み物、スペイン&ラテンアメリカの映画、舞台、コンサート等のご案内etc。スペイン語学習者のみならず、「スペイン好き」には興味深い記事が満載です。発行は毎月最終日。一度お申込みされれば、自動的に配信されます。ちなみに、よくある売り込み・勧誘のメール・マガジンではありません。「読者のあなた、入塾はいかがですか?」なんてメールは一切届きませんので、ご安心を。

詳しい情報、お申込み方法などは、こちらをご覧ください。 「塾maga」

Fundado en 1995、とあります↓ ↓  塾は今年、設立20周年を迎えました。
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by Megumi_Tani | 2015-02-07 23:12 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)