<   2009年 08月 ( 6 )   > この月の画像一覧   

「スペイン歌曲って、何ですか?」その3   

8月31日開催のワイン・コンサート、スペインの歌とワインとお料理をまとめてお楽しみいただこう、という贅沢な企画である。
http://www.spainclub.jp/

「ワインでくつろいで、クラシック歌曲を聴く。そんなことが成立するのですか?」とお尋ねになった方がある。クラシックといえば、どことなく付きまとう堅苦しいイメージ。やや窮屈なその枠を軽々と越えられるのがスペインの歌の魅力だ。芸術歌曲、民謡や伝承歌を基にした作品、器楽曲をアレンジした歌曲、ポピュラー音楽のように親しまれている歌等々、その世界は多彩で奥深い。楽しい歌も哀しい歌もある。固い歌も柔らかい歌もある。バラードもあれば思いっきりリズミカルな曲もある。時と場と気分に応じて、様々な味わいをお楽しみいただける。

今回のワイン・コンサートは、食べながら聴く…ではない。まずゆっくりと演奏をお聴きいただき、その後、立食で自由にお食事を、というプログラム。私ども演奏者にとってはありがたい。歌っている目の前をパスタの皿を持った人がウロウロするのは、やはりあまり嬉しくないものである。

「スペイン歌曲って、いいですね!」そんな思いをこめて、皆様と乾杯!させていただきたい。
[PR]

by Megumi_Tani | 2009-08-25 08:32 | スペイン歌曲 | Comments(2)

体育会系   

10月17日開催のリサイタルまで、あと2か月。
http://www.atelier-canon.jp/tani-megumi/

http://www.e-yakushiyo.net/Tani_Megumi_Reciatal_Octubre.htm

その前にワイン・コンサートもある。
http://www.spainclub.jp/

ひたすら歌っている。はかない夢、出会いと別れ、永遠の哀しみ…歌う詩は美しい。その世界は透明にどこまでも広がってゆく。まさに「なんと哀しく なんと愛しく」である。しかし、ナマの声で勝負する私たち。どんなに繊細な表現も、柔らかな声も、最後は、体力がなければ続かない。竹久夢二の絵に出てくる女性のようなわけにはいかないのだ。クーラーの温度を高めに設定、首にはタオルで、汗だくになって歌う。食べて、寝て、また歌う。黙々とそれを繰り返す。先日の故郷コンサートでは、朝からトンカツをたいらげる私を見て、甥っ子が目を丸くしていた。

歌い手は体育会系である。最近実感している。
[PR]

by Megumi_Tani | 2009-08-18 07:29 | リサイタル | Comments(4)

道新さん   

このタイトルを見てピンとひらめく方は北海道ご出身だろう。道新とは、北海道新聞の略称、愛称である。大手全国紙もあるが、北海道ではやはり道新が強い。子供の頃の私は、新聞=道新と思い込んでいた。亡くなった父も、朝起きるとまず道新、が習慣だった。

以前、某地方紙トップの方に歌とピアノをお教えしていたことがある。お話の楽しいジェントルマンだった。お互いひどい花粉症、同病相哀れむ仲でもあった。ある時、出身地の話題になった時、その方が「先生は道新さん育ちですね」と仰った。長い年月とともに忘れていた「道新さん」という響き!私は思わず「懐かしい」を連発。以来、ジェントルマン氏のご挨拶の言葉が変わった。ニッコリ笑って、「お晩でございます」とレッスン室に入ってこられるようになった。(野良猫さん、読んでいますか?)

今回の故郷コンサートでは、その道新さんにずい分お世話になった。「記事、見たよ!」と連絡をくれた道内の友人、知人も多かった。さすが、道新さんである。
http://www.e-yakushiyo.net/Tani_Megumi-IP-Hokkaido-01.htm
http://www.e-yakushiyo.net/Tani_Megumi-IP-Hokkaido-02.htm
http://www.e-yakushiyo.net/Tani_Megumi-IP-Hokkaido-03.htm
[PR]

by Megumi_Tani | 2009-08-11 08:54 | 故郷 | Comments(9)

「スペイン歌曲って、何ですか?」 その2   

8月1日開催の故郷コンサートでは、日本語詞を付けるにあたって生じるいくつかの課題(原詞の意味が伝えきれない、著しく違和感があるetc)をとりあえず解決できた作品、数曲を、スペイン語+日本語で歌った。「意味が分かってよかった」「まるで日本語の歌のようにピタッとはまっていました」など、お客様に書いていただいたアンケートの大半が褒め言葉である。日本語詞が評価されている。「言葉が分からないから…」の壁は、やはり越えられないのだろうか。

一方で、次のような記述もあった。「両方の歌詞を並べて聴くと、スペイン語のほうがメロディーが自然に流れている気がしました。原語で歌う、とはこういうものかと思いました」これは嬉しい。勇気づけられる。

「スペインの歌を初めて聴いて好きになりました」「単語の意味は分からなくても、歌そのものが伝わりました」心の中で(スペイン歌曲って何だろう?)と問いかけながらお聴きくださっていたことが分かる。

「私は演歌しか聴かない人間ですが、これからはソプラノというものも聴いてみようと思います」と書いてくださった男性。このエールには大いに励まされた。

日本人の私が日本語で日本の歌を歌うとき、いつも自分の感覚にピタリと来るかというと、そうではない。歌いたくない、つまり、語りたくない歌も沢山ある。歌っている自分に違和感を覚えることもある。「スペイン歌曲って、何ですか?」この問いは、突き詰めれば、「歌って、何ですか?」という歌い手にとっては究極の問いにつながるのかもしれない。

実は、過日第一回目の「スペイン歌曲って、何ですか?」には多くの反響をいただいた。嬉しかった。だが、なぜか皆さん、書き込みをせず、メールをくださる。中にはお手紙を書いて送ってくださった方もいた。寿限無太郎?寿限無花子?どんなお名前でも大歓迎。どうぞご遠慮なく、思うところを書き込んでいただきたい。
[PR]

by Megumi_Tani | 2009-08-09 08:28 | スペイン歌曲 | Comments(2)

歌とワインの夕べ   

夏の終わりの一夜、都心の美しい夜景を眺めながら、ワイン片手に聴くスペイン歌曲はいかがでしょう?8月31日(月)午後7時開演のミニ・コンサート、会場はメソン・セルバンテス(千代田区六番町2-9 セルバンテスビル7F)。おなじみ「鳥の歌」「ラ・パロマ」をはじめ、ガルシア・ロルカ採譜の古謡、セファルディーの歌をギター伴奏でお聴きいただきます。ギタリストは篠原正志さん。演奏のあとは、美味しいスペインワインとお料理をお楽しみください。お一人様7,500円。お問合せ・お申込みはスペインクラブ事務局までお願いいたします。

e0172134_6522717.jpg

●チケットお申込み先 スペインクラブ事務局
TEL:03-5414-3157(平日11:00~17:00)
FAX:03-3401-5599
Email:tashiro@mirasol-japan.com
[PR]

by Megumi_Tani | 2009-08-08 06:52 | 講座/セミナー | Comments(2)

故郷コンサート大成功!   

7月30日北海道・余市町入り。あまりの涼しさ(寒さ?)に驚く。夜は布団をかけて就寝。31日ピアニスト到着。会場の下見に出向く。年代もののピアノをベテランの調律師が入念に調整している。明日は本番終了まで待機してくれるとのこと。心強い。

8月1日12時30分会場入り。最後の打合せ。スタッフのきびきびとした仕事ぶり。コンサートは裏を支えてくれる人達の力で成立することを改めて実感。午後3時、気の早いお客様が受付に並び始めた。ご来場の方の車、小樽、余市町内のお客様を乗せたバスが次々と到着。

午後4時、350名をゆうに超える満場のお客様を迎えて開演。「スペイン舞曲第5番」「わが心のアランフェス」「エル・ビート」などスペインの曲、懐かしくも愛らしいメキシコ民謡etc。お客様にはほとんどが初めての歌ばかりと思われるが、とてもリラックス、楽しんで聴いていてくださる。全員で「シェリト・リンド」を大合唱、人気の「アマポーラ」で前半が終了。休憩のあと、後半は「もののけ姫」など日本の歌で開演。万感の思いをこめて「千の風になって」を歌う。最後のステージは、お馴染みの「ラ・パロマ」からお茶目なサルスエラのアリアまで、粋で楽しいステージ。手拍子、足拍子?、笑い、ちょっぴりの涙…。会場全体が大きく温かくひとつになって終演を迎えた。

笑顔で帰途につくお客様をお見送りする嬉しさ。音楽の力、音楽の魅力…いろいろな表現があるだろう。しかしその音楽を感じ合い、分かち合うのは「心」である。響き合い、共感し合う人の心、絆が、忘れがたい時の記憶を紡いでゆく。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

余市町はもとより道内各地からお集まりくださった皆様、東京から駆けつけてくれた頼もしい友人達、準備から当日運営まで見事にコンサートを支えてくれたスタッフの皆さん、そして各方面から温かいエールを送ってくれた方々、本当にありがとうございました。
[PR]

by Megumi_Tani | 2009-08-04 08:09 | リサイタル | Comments(0)