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温度差   

ハッと気づくと、今日で7月も終わり。ブログも二週間ご無沙汰。忙しかったのかなぁ…。

今朝早くまた大きな余震があった。昨夜、バルセロナの友人に「まだ時々余震があります」とメールしたばかり。グラグラッと来て、叩き起こされた。震源は福島県沖。一方、福島県の山側から新潟県にかけては、ここ数日、記録的豪雨に襲われている。昨夜は一時、四十万人に避難勧告が出ていた。先週は変なルートをたどる大型台風が通過した。災害列島…。思わず天を仰いでしまう。

3・11大震災の翌日、ホームセンターのお兄ちゃんが叫んでいた。「乾電池と懐中電灯は売り切れです!でも皆さん、売っている私が言うのもなんですが、今一番大事なのは冷静になることです。皆さん、落ち着きましょう!」食料や水が消えた薄暗い不気味なスーパー。品出しをしている店員さんが小声でささやいた。「そりゃ、もう今朝からの勢いはすごかった。お客の目つきが違う。乾麺や水、奪い合いって買っていったよ。昔『日本沈没』っていう映画があったけど、あのまんまの世界。怖くなっちゃった」原作者・小松左京氏が先日、旅立たれた。この大震災をどのように受け止められたのだろう。

北海道の知人と話す機会があった。東京が危機に陥っていることなど、全く知らなかったという。驚いた。そんなものか…。そういえば、ある日ラジオをつけていたら、大阪発の公開ナマ番組が流れてきた。その日は余震が頻発、東京も朝からグラグラ揺れ続けていた。番組の途中で繰り返し地震情報が入る。何度目かの情報の際、アナウンサーが、いかにも、の大阪弁で「あかん。ここでまた地震情報ですわ~」と言うと、会場がドッと沸いた。耳を疑った。あろうことか、会場が皆、笑っているのである。 冗談じゃない!と、腹が立った。でもこれが現実に生じる温度差というものなのだろう。そして立場を変えれば、東北の方々は、私も含めた離れた土地の人間の反応に対して、この微妙な、言うに言われぬ温度差をずっと感じていらっしゃるのだろう。

二週間ほど前には自宅のすぐ近くで大きな火事まであった。夜空に真っ赤に燃え上がる炎は恐ろしい。本当に何でもあり、の今年…。

8月の元気と無事を祈って!
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by Megumi_Tani | 2011-07-31 09:06 | 思い&想い | Comments(0)

宮城県を応援しよう!の会   

日西翻訳通訳研究塾で「宮城県支援食品試食会」が開かれた。仙台で被災された塾生のお一人が上京し、3・11直後から現在までの様子を語ってくださった。地元の河北新報社が緊急出版した大震災の写真集もご紹介くださった。http://jyoho.kahoku.co.jp/tsunami/tsunami.html 河北新報社は、自社の被災にも関わらず、大震災の翌日から一日も休まず新聞を発行し続けたそうだ。実は私は、お知り合いの方から、その時のご苦労の一端を伺っていた。「震災の次の日に新聞が届いたときは嬉しかったです」という塾生の方のお言葉に、私までホッとした。

重い記憶をたどり、お話くださるお心に、感謝の思いが溢れた。知人の中には「我が目で確かめるために」と、実際に被災地を訪れた人もいる。離れた地に居て「分かった気」になってはいけない、と、改めて強く、強く感じた。

続いて、宮城県の美味しいものを食べよう!の時間。地ビール数種、牛タン、笹かまぼこ、ゆべし、ずんだ餅、お煎餅、塩シュークリームetc。どれも美味。発泡酒「鳴子の風」は、ぶどうジュースのように甘く口当たりがいい。アンテナショップに探しに行ってみよう。サングリア同様、知らないうちに酔っ払うかも。あれこれと、皆さんで話が弾んだ。

夜、帰宅して何気なくテレビをつけると、人、人、人、人の京都・四条烏丸通りが映し出された。「祇園祭宵山」である。八坂神社近くで暮らした私には懐かしい場所だ。はりつくような京都の暑さを思い出しながら見ていると、「鯉山タペストリー」が紹介された。なんと…このタペストリーは16世紀にブリュッセルで織られたもので、あの伊達藩・遣欧使節団、支倉常長が日本に持ち帰った可能性があるという。
http://www.geocities.jp/general_sasaki/kyoto-koiyama-ni.html
http://www.kirameki-story.tv/back38.html
http://megumitani.exblog.jp/14536630/

驚いた。
仙台~伊達藩~スペイン~京都…。
宮城県に思いを馳せ、スペイン語の仲間が集った、その日に、この情報を知る不思議…。

7月16日。暑い暑い2011年の夏。
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by Megumi_Tani | 2011-07-17 07:30 | 思い&想い | Comments(0)

マウスもお疲れ   

パソコンの調子がおかしくなった。起動したあと、次の作業に入ろうとしても反応しない。クリックしようが、ダブルクリックしようが、うんともすんともいわない。ウイルスチェックでもしてくれているのかな…と自分に言い聞かせ、待つことしばし。あらためて思いをこめて?クリック…無言。もう一度クリック…無言。何だ!とダブルクリック…無言。エ~イ!カチャカチャカチャカチャとダブルクリック連発…それでも無言。キーッ!と頭に来て強制終了。最初からやり直すことになる。
不思議なのは、このプロセスを2、3回繰り返すと、何事も無かったかのように動き出すことだ。しかも、いつもこの無言状態になるわけではない。正常に動く日もある。要は、持ち主同様、単なる気まぐれ?

一方で、マウスのクリックが勝手にダブルクリックになる。頼みもしないのにカチャカチャ動いてくれるおかげで、メールは誤送信、意味不明に文書のページが飛び、ただでさえ細かい音符入力は何度も何度もやり直し。右腕の筋がつり、肩こり倍増。ものすごいストレスだ。マウスパッドを変えたり、クリックする際の指の重心を微妙に調節したり(何てアナログ!)…。結局、にっちもさっちも行かなくなり、PC博士にSOSを出した。「これこれしかじかの症状で困っています」と書き、まったく冗談のつもりで「マウスにも寿命があるのかしら?」と添えた。

さっそく調べてくれたところ、アララ!この症状、ちゃあんと名前があった~Chattering
原因は、マウスの寿命ならぬマウスの疲労とのこと。マウス君はくたびれると、勝手にオシャベリ(Chattering)を始めるらしい。博士ご推奨の矯正用ソフトをダウンロード(これにもひと苦労)⇒実行したところ、ピタリと止んだ。それと同時に、なぜか、起動時に黙り込む症状も終息した。

日々酷使され、マウス君もお疲れなのだ。「たまには僕のこと思い出してくれる?栄養ドリンクちょうだい」とでも囁かれたような…。
ありがとう&ごめんなさい010.gif
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by Megumi_Tani | 2011-07-14 10:01 | エトセトラ | Comments(2)

職人さん   

メガネの度数が合わなくなってきた。フレームもネジがすぐゆるむ。作って何年経っただろう?そろそろ替え時?

最寄り駅の近くにも、通りすがりの道にも、仕事先の駅ビルにも、メガネ屋は沢山あるのだが、私はわざわざ電車に乗って出かける。目指すはFメガネさん。かの松下幸之助氏や司馬遼太郎氏が太鼓判を押したお店だ。

高校時代にメガネ人生が始まり、その後、大学時代からコンタクトレンズに。かれこれ二十年使い続けたが、いつの頃からか、眼がとても疲れるようになった。肩こり、頭痛もひどい。困ったなぁ…と思って歩いているとき、たまたまFメガネさんの前を通りかかった。「今のメガネって、どんな感じ…?」と眺めていたら、「何かお探しですか?」と店長さんがやって来た。私が症状を説明すると、「検査だけでも、どうぞ」と薦める。「でも、今すぐ作る気はないので」と断ると、「それならそれで結構ですよ。眼が疲れる原因だけでも探ってみましょう」とのこと。「じゃ、本当に作りませんけど…」と、厚かましく検査してもらうことにした。

その検査に驚いた。とにかく種類が多い。それまでコンタクトレンズの補助にメガネを作っていた街角の安売り店とは大違い。そして検査の意味、私の眼のタイプ、癖、反応の仕方等を詳しく説明してくれる。プロフェッショナル、職人さん、の仕事だ。質問には、素人にも分かりやすいように丁寧に答えてくれる。メガネってこういう風に作るものだったのか…。感銘を受けた。結局、最初の固い決意はどこへやら。脱コンタクトレンズを期し、新しくメガネを作ることになった。以来、何度も作り替え、時々はメンテナンスに通い、ずっとお世話になっている。店長さんは何代も変わったが、お店の姿勢は一貫して変わらない。

私は職人さんに弱い。Fメガネさんに限らず、徹底した仕事をする人を本当に素晴らしいと思う。目指せ!歌う職人!というところか。
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by Megumi_Tani | 2011-07-10 07:51 | エトセトラ | Comments(0)

七夕さま   

東京、今朝は曇天。少しだけ爽やか。ここ数日、梅雨が明けたかと思うほど暑い日が続いていた。節電の夏スタートで、昼間の電車は、おおむね間引き運転。照明を消した真っ暗な電車がホームに入って来たりする。車内の温度も、これまでより高め。しかしそれでも外よりかなり涼しい。元々クーラー苦手の私にはありがたい。というより、これで十分なのだ。真夏に「寒くて上着無しではいられない」なんて、やっぱり変なのだ。

扇子パタパタもいい。首には保冷剤を巻き込んだスカーフ。窓にはヨシズ、緑のカーテン。昼間はひとり一台のエアコンを使わず、図書館へ出かけよう…etc。ほんの少しの努力でも、みんなが心がけることで、あのとんでもない「計画停電」なるものを回避できるのなら、と、どこまでも素直に努力する。「日本の国民は一流…」と、海外のメディアが書いてくれていたけれど、本当に健気、だと思う。

先日クーラーを取り付けに来た電気屋のお兄さんによると、扇風機が飛ぶように売れているが、その中でも、高性能でやや価格高めのものがよく出るそうだ。「どうせ買うならいい物を」という理由のほかに、「少し頑張ってお金を使うことで、回りまわって、何か被災地のお役に立てるなら」と仰る方も多いという。一人ひとりが各々の形で心を寄せている。大混乱が続く政治のニュースを見るにつけ、東北の現場の方々のお心を思い、深いタメ息が出る。

スペイン留学から帰ってきたのが7月7日だった。よく晴れた暑い日。成田に着くと、私も含めて二十名ほどのスーツケースが消えていた。船便で送って万が一無くなっては困るから、と、わざわざ手荷物にした大切な楽譜が入っている。唖然、呆然…。「七夕に帰ってくるなんてロマンチックね」と仰った方がいたが、それどころではない!冷や汗タラタラ、涙が出た。結局、三日ほどして届いた。何でもモスクワ空港の隅っこに、山積みにされたまま忘れ去られていたそうな…。毎年7月7日が来ると、着の身着のまま炎天下の東京に放り出された日を思い出す。

2011年の7月7日も、きっと忘れないだろう。
いつもの年と同じように七夕さまを迎えられたことに、感謝。
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by Megumi_Tani | 2011-07-07 07:30 | エトセトラ | Comments(0)