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リンゴ追分   

NHK文化センター八王子教室で教えている。文化センターというところは、自分が担当するクラスが始まる時間に行って終われば帰って来るので、他の講師の方とお近づきになる機会がほとんどない。そんななか、親しくお喋りできる貴重なお友達が英語の水沢有美先生だ。女優、歌手、作詞・作曲と、アイドル時代から大活躍。でも、ちっとも気取ったところがない、素敵な女性だ。実は有美先生、あの「リンゴ追分」の作詞者の娘さんである。このたび、お父様の生誕百年を記念してCD「水沢有美 リンゴ追分」をリリース。その発売記念パーティー&ライブにお邪魔した。歌とMC、盛りだくさんのプログラム。最後に、「リンゴ追分」を再現ドラマ入りで熱唱♪♪♪ http://www.youtube.com/watch?v=iZ9ytjZ5Py0
「ユミちゃん!」と、何度も客席から、声がかかる。「リンゴ追分」の詞を練るお父様の膝に、一歳の有美さんが抱かれていたそうな。多くの方に愛され、お父様の詞を我が詞として歌う有美さん。天国で百歳を迎えられたお父様もきっと目を細めていらっしゃることでしょう。
有美先生、おめでとうございます!

天国から背中を押してくれた父のこと、私もふと思い出しました。
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by Megumi_Tani | 2012-09-28 10:00 | エトセトラ | Comments(0)

『情熱の階段』   

一冊の本をご紹介したい。
濃野平著『情熱の階段』
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闘牛士になる、という夢をかなえるべく、たった一人でスペインに渡った青年の自伝だ。無謀な旅立ちからスペインでの苦闘の日々、人々との濃密な関わり、数々の苦しみ、葛藤 etc が赤裸々に綴られている。伝統ある闘牛界の規則や苛酷な現実も極めて興味深い。

「ある日、闘牛に出合ってしまったのだ」という記述がある。そう、一度出合ってしまえば決して離れられない強烈な何か、が、スペインにはある。人生も人間性も存在の意味も、すべてをくつがえしてしまう何か。あらゆる理性を飛び越えて夢中にさせる何か。我々は一瞬にしてこの”何か”にやられてしまったのだろう。いつぞやの濱田滋郎先生との対談でも、その話題が出た。http://www.e-yakushiyo.net/Tani_Megumi-IP-Gendai_Gutarra.htm
何故?と問われても、理由はない。
porque sí~ただ、好きだから好き。スペインに出合ってしまったのだ。

著者は、たえず自問自答を繰り返す。闘牛という芸術をどこまでも追い求める自分、追い求めずにはいられない自分、日本人である自分が闘牛士を目指すことにどんな意味があるのか…。悶々と、黙々と、時には破滅ギリギリの危うさで、それでも、己の信じる階段を登り続ける。熱い。不器用で真っ直ぐな情熱がどこまでも熱い。
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by Megumi_Tani | 2012-09-22 10:29 | 本の窓 | Comments(0)

秋よ、こい   

いつまでも暑い。朝晩は秋めいてきたというものの、昼間は本当に暑い。今夏は北海道でさえ連日の30℃越え。異常だ。東京でお話しすると皆さん驚かれるが、北海道の一般家庭にはクーラーが無い。昼間は扇風機で何とかしのぐとしても、夜、厳寒の冬に備えて気密性高く建てられた家の窓を閉め切った時の蒸し暑さときたら…(>_<)東京の熱帯夜より、もっとたちが悪い。

それでも食欲の秋は確実にやって来ている。「今年のサンマはとてもいいですよ」と、ラジオで築地市場のおじさんが言っているのを聞いて、さっそく買い出し。塩焼きで食べた。美味!焼き立てにジュワッとお醤油がしみこむ感じがたまらない。日本の秋!

そういえば、スペイン語でサンマは何というのだろう?不覚にも、これまで一度も考えたことがなかった。だいたい、スペインでサンマを見た記憶がない。同じ青魚でも、イワシは溢れていた。バルセロネタ(港に近い地区)にある薄汚いバルで、ワイン片手に、素揚げのイワシを手づかみで口に放り込む。噛めない尾っぽはポンポン床に放り投げる。ちぎっては投げちぎっては投げ、ならぬ、喰っては放り喰っては放り、だ。これも醍醐味!楽しかった。

さて、サンマ。和西辞書を探してみると”サンマ”の項目が無い。もう一冊の辞書には“sanma” とある。おっと!そのまま”サンマ”ではないか!柿⇒kaki と同じパターンか!これは分かりやすくていい。が、しかし、sanmaの横にある、学名:cololabis sairaとは何だ?西和辞典で逆引きしてみると…また無い。ネットで調べてみると、colorabis saira、という表記がある。え?5つめのアルファベット「l」と「r」が違う。そんなばかな…と思いつつ、colorabiosで辞書を引くと、やはり、こちらも無い。そのうちに「スペインにサンマは存在しません」という記事に出くわした。そうか。サンマは北太平洋に広く分布する魚らしいから、スペインの海、とりわけ地中海にはやって来ないというわけか…。

日本から送ってもらった蒲焼の缶詰は食べた記憶がある。あれは「サンマ」か「さんま」というところ。 塩焼きにお刺身…これを書くなら、やっぱり「秋刀魚」!
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by Megumi_Tani | 2012-09-19 08:29 | エトセトラ | Comments(4)

『非悼~あるカタルーニャ民謡のテーマによる』   

ピアニストの友人と久しぶりに会った。「あなたの新しいCDに入っていたピアノ曲、私、思わず正座して聴いたわ」と興奮気味に言う。「最初の音が鳴った時、ハッとした」と感想を寄せてくれた人もいる。

ピアノ曲とは、バルセロナの恩師マヌエル・ガルシア・モランテ作曲『非悼~あるカタルーニャ民謡のテーマによる』のことだ。東日本大震災に大きな衝撃を受け、震災からまだ間もない時期に作曲された。昨年11月リサイタルのライブCD『Plegaria~祈り』に収録されている。
作品というより、心の叫び、祈りの音、という表現がふさわしいかもしれない。余震を案じてくれるメールのなかでこの曲の存在を知った時は驚いた。ぜひ聴いてみたい、そして、出来れば秋のリサイタルで紹介したい、という私の願いを快諾し、自らのピアノ演奏を送ってくれた。リサイタルではごく一部しかホールに流すことが出来なかった、その全曲をCDに収めた。

恩師の慟哭が伝わってくる。あの時だから生まれた曲、あの時だから、の演奏だ。このリサイタルは、私自身の思いもそうだった。大震災のあと、深い無力感に苛まれ、やっと決心して、完成していたプログラムをすべて組み換えた。あの時だから選んだ曲、あの時だから歌えた歌、あの時だから生まれた演奏だと思う。リサイタルを終えてから、そのことに気づき、記憶を刻むCDを作ろうと思い立った。いつの時も演奏は一期一会だけれど、昨年のリサイタルのあの時空は二度とないような気がする。そして、二度とあってほしくない。
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今日で大震災から一年半。震災前には存在しなかった痛み、悲しみが、心の奥底にいつも横たわっている。『悲悼~あるカタルーニャ民謡のテーマによる』…あるカタルーニャ民謡、とは、あの「鳥の歌」である。ぜひ多くの方にお聴きいただきたいと思う。
http://www.soundaria.com/index.php?body=spec&product_id=905653&category_id=127789&PHPSESSID=25b406d83aa75cdc173bea84e69c411d

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by Megumi_Tani | 2012-09-11 00:23 | 思い&想い | Comments(0)

『美味しいコンサート Vol.2』満員御礼   

11月11日開催『美味しいコンサート Vol.2』全席完売しました。
ご予約くださった皆様、ありがとうございます。当日ドスガトスでお目にかかりましょう♪

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e0172134_7153842.jpge0172134_7154669.jpg二枚のお皿
…何が違うのかな???
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by Megumi_Tani | 2012-09-09 07:16 | 講座/セミナー | Comments(0)

美味しいコンサート Vol.2   

朝晩ほんの少し秋めいてきました。
第2回『美味しいコンサート』~Concierto en Dos Gatos~のお知らせです。

『谷めぐみが歌う スペインの哀と愛』 
日時:2012年11月11日(日曜日)午後5時開演
会場:吉祥寺ドスガトス  http://www.dos-gatos.com/
お一人様 9,000円(お飲み物別) ウェルカムドリンク付
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14世紀セファルディーの歌と現代の歌曲。対極に在りながら、そのどちらの根底にも流れるスペインの熱い心を、ルネッサンスギター、モダンクラシカルギターの伴奏で歌います。
ミニコンサートの後は、このブログでもおなじみ!スペイン料理の達人・高森シェフのお料理と選りすぐりのワインを存分にご堪能ください。残席わずかです。ご予約はお早めに!
ドスガトス TEL:0422(22)9830
前回の様子はこちら ⇒ http://megumitani.exblog.jp/14373291/
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by Megumi_Tani | 2012-09-05 08:00 | 講座/セミナー | Comments(0)