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スペイン歌曲って、なんですか?2013   

初めてリサイタルのご案内をさせていただくと、たいていの方は一瞬とまどい、遠慮がちにお尋ねになる。「あの…スペイン歌曲ってなんですか?」と。

「スペイン歌曲ってなんですか?」この質問にひと言で答えるのはとても難しい。これまでにも何度か、このテーマについて書きました。 「スペイン歌曲って、なんですか?」

「スペイン歌曲って、スペインの作曲家が作った声楽作品のことです。黄金世紀ってご存知ですか?あの時代の曲からグラナドスやファリャやモンポウの歌曲、サルスエラもオペラもあります。えっ?グラナドスもファリャもモンポウもご存じない?そうですか…。日本ではシューベルトやベートーベンみたいに有名ではありませんものね…。そうそう、『鳥の歌』はご存知ですか?そう、カザルスの鳥の歌です。あの歌、よくカザルス作曲って紹介されていますけど、正しくはカタルーニャ地方のクリスマスの歌なんですよ。歌詞はもちろんカタルーニャ語です。あ、カタルーニャ語と日本で言う普通のスペイン語は違うんですけど…。とにかくスペインには民謡を編曲した作品が沢山あります。それじゃぁ、あなたは民謡歌手ですかって?違います。クラシックの声楽です。イタリア歌曲とかドイツ歌曲とか、ありますよね?そういう声楽のジャンルのひとつがスペイン歌曲です。でも、カチコチに固い曲ばかりじゃありません。『ラ・パロマ』って、ご存じですか?そうそう、あのハバネラの!あんな感じの柔らかい曲も沢山あって…」

と、このあたりまで頑張って説明して、だいたい力尽きます。相手の方は、分かったような分からないような表情…。そして最後は、「とにかく一度、コンサートにお出かけください」ということになります。実際にお聴きいただかなければ、何とも話が始まらない。

吉祥寺ドスガトスの高森シェフが著書『バルセロナの厨房から』で、ちょうど同じことを書いています。「ひと言で言って、スペイン料理って何ですか?」と問われると、ウーンと唸り、心の中で「あなた、日本料理をひと言で何だか言えますか?」と、つい呟いてしまうとか…。わかる!その気持ち(苦笑)

今回のリサイタル『愛しのバルセロナ~Barcelona querida』へは、初めてのお客様が沢山来てくださいました。「スペイン歌曲って、なんですか?」と、内心、大いなる疑問を抱えたまま、会場に足を運ばれた方もきっと大勢いらっしゃることでしょう。

ところが、不思議なものです。あの日は、そんな疑問をポーンと飛び越えたところで、舞台とお客様がひとつになった実感がありました。Hakujuホールが、スペインの小さな教会になり、カタルーニャのひなびた村になり、下町の劇場になり、「あら、スペイン歌曲って、いいわね」と、演奏者もお客様もみんな一緒に頷き合ったような…。コンサートはいつも一期一会。本当に掛け替えのないひとときでした。嬉しいことです。親愛なるバルセロナが、またひとつ大きな宝物を授けてくれました。

Las Ramblas (Kuniko Futamura)
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by Megumi_Tani | 2013-07-28 00:42 | スペイン歌曲 | Comments(0)

『音楽の友』 コンサート・レビュー   

極上の歌声に浸った一日……
ただ今、発売中の『音楽の友』8月号にて、Recital『愛しのバルセロナ』が素晴らしい批評をいただきました。 コンサート・レビュー143ページ、ぜひチェックしてみてください。
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by Megumi_Tani | 2013-07-19 01:13 | リサイタル | Comments(0)

あまちゃん、おそるべし!   

久しぶりに、銀座Y楽器へ出かけた。

今は本当に何でもネットで検索できる。見つけて注文すれば、翌日には届く。それはそれは便利な世の中になった。しかしそれでも、まだ楽譜&CD探しには「足で探す」要素がある。店でしらみつぶしに探していると、思わぬ掘り出し物にめぐり会うことがあるのだ。店で見つけたものを、逆にネットで詳しく調べて注文することもある。この作業には、ある程度まとまった時間と、なかなかの気力、体力(笑)が必要だ。

さて本日のY楽器。入り口を入るやいなや、いや正確には、入り口前の銀座通りまで、たぶん今、日本でもっとも有名な「あまちゃんのテーマ曲」が高らかに鳴り渡っている。猛暑などものともせず、おおらかに朗らかに!それはもうノリがいい。近年まれにみる朝ドラ大ヒット曲だろうなぁ…などと考えながら、エスカレーターで2階のCD売り場へ。ところがあらら、ここまで聞こえてくる「あまちゃん」が…。「ショパンピアノ曲集」だの「ベスト・オブ・マリア・カラス」だのと、目はCDのラベルを追いかけるものの、耳には、チャラッチャッチャッチャッチャチャラララ♪と、あの調子のいいリズムとメロディーが、元気に飛び込んでくる。こりゃダメだ。先に楽譜を見よう、と、3階へ上がっても、事情は同じ。少々遠ざかりはしたものの、「あまちゃん」は、しっかりついてくる。音楽に誘われたのだろう。売り場では、ご高齢のおば様二人が夢中で今週のストーリーを復習中。そのうちに、スーッと音が引いた。あ、やっとひと区切り、と思いきや、「本日は8時まで営業しております」のアナウンスが流れ、その後は、再び、チャラッチャッチャッチャッチャチャラララ♪ 結局、楽譜もCDもひと通り見終えて帰るまで、かれこれ1時間半、ずーっとこの状態が続いたのでした。ほかのお客様も聞こえていないはずはないけれど、皆、心地悪そうな様子でもない。偉大なる陽のオーラ!!あまちゃん、おそるべし!

今日の収穫のひとつ。中世のキリスト教とユダヤ教とイスラム教、三つが交差する音楽を集めたCDです。寝苦しい夜、セファルディーを聴いて妖しく闇に溶けるもよし!朝一番、あまちゃんを聞いてジャンプするもよし!?
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by Megumi_Tani | 2013-07-14 00:16 | Musica あれこれ | Comments(0)

吉祥寺アートご案内   

吉祥寺のギャラリー・ボンブラにて開催中の林孝三展『楽園を描く』。あざやかな色彩が暑さに負けないパワーをくれます。お近くにお出かけの方、どうぞお立ち寄りください。7月28日まで。
吉祥寺のアート散策、まるごとご紹介のページはこちら⇒Kichijoji ArtWalk
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by Megumi_Tani | 2013-07-13 22:53 | エトセトラ | Comments(0)

PCでスペイン語を入力するには…   

NHK文化センター八王子教室「スペイン・ラテンの名曲を歌おう」クラス。2006年春の開講以来、チームワーク抜群の生徒さんたちが楽しく熱心にスペイン語の歌を練習しています。

先日のレッスンの折、PCでのスペイン語入力方法について質問が出ました。

スペイン語には、英語にはないアルファベット「Ñ,ñ」があります。疑問文は「¿~?」、感嘆文は「¡~!」という具合に、ひっくり返った記号でサンドイッチになりますが、この¿ も¡もスペイン語独自の記号です。母音の上にアクセント記号が必要なこともあります。

そんなこんなのスペイン語をPC入力するには、言語の設定が必要です。私がスペイン語をご指導いただいている日西翻訳通訳研究塾のサイトで、その方法が紹介されています。どうぞお試しください。

クラスで質問したTさん、ブログ読んでね~!
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by Megumi_Tani | 2013-07-09 23:08 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

流行りもの   

フェイスブック開始4ヶ月。一昨日は初めてボイスメッセージなるものを受け取った。クリックすると「友達」の声が聞こえてきてビックリ!「こんなことも出来るのね」と返信したら、「iphoneで行きました」とお返事が来た。はぁ。

私は、未だ携帯人間である。最近は電車でも町中でもかなり珍しい存在になってきた。携帯電話を持ったのも遅かった。普段、たいていは楽譜を持って移動するのでバッグが重い。どうすれば荷物を減らせるか、本体が軽いバッグはないか、と、いつも考え、探している。たとえ1グラムでも余計な荷物が増えるのはイヤなのだ。携帯電話断固拒否派?以外は、皆が持った頃になっても、私は持たなかった。ところが携帯が世に普及するにつれて、公衆電話(と書いて、懐かしいなぁ)がどんどん消えていった。電車が事故で急に止まっても、仕事先に連絡を入れることが出来ない。やむなく携帯を持った。持ったら持ったで便利だから、使う。

フェイスブックしかり、だ。奨められて、奨められて、それでもその気にならず、最後は、こら~ッ!やれ~!とお尻を叩かれてやっと始めた。根が凝り性なので、一度始めると、何となく把握するまでかなり熱中する。おかげ様で、ひとつ新しい世界が広がった。次はスマホか。つい先日も、その便利さと多機能ぶりと楽しさを仲良しの友人がたっぷり語ってくれたけれど…。

腰が重いのだ。自分の中でスイッチ?が入るまで、まるでエンジンがかからない。別に流行りものが嫌いなわけではない。いや、結構好きかもしれない。

でも、本の流行りものはあまり読まない。特に、よくある有名人の新書の類は、読んだ後で、何となくハァとため息が出て本の置き場に困ったりするから、買わない。
ところが先日、いつも寄る古本屋で、流行りもの二冊を見つけた。
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『聞く力』の方は少し時間が経っているけれど、それでもまだ本屋さんに平積みにされている。『野心のすすめ』の方は、旬も旬。つい三日ほど前にも「新しいご本が出ましたね」と、林真理子氏がインタビューされていた。両方とも汚れもせず、帯がかかっている。ということは、買った人は最初から一度読んだらさっさと売り払うつもりだったのだろう。ま、そんなものよ、と言われればそうなんだろうけど…。お二人のお顔がちょっと切ない私でした。
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by Megumi_Tani | 2013-07-07 20:45 | エトセトラ | Comments(0)

歌っています♪   

もう二十年来のファンの方のおひとりが、コンサートの後、いつもイラストをプレゼントしてくださいます。ご本人いわく「サラサラッと」描かれるのだそうですが、なんともお見事!独特のユーモアを交えたタッチが楽しい!ちなみに、CD『魅惑のスペイン』の表紙もこの方の絵です。

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by Megumi_Tani | 2013-07-03 11:24 | リサイタル | Comments(0)