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新しい講座が始まります!   

私が長年スペイン語をご指導いただいている『日西翻訳通訳研究塾』は、東京・市ヶ谷にあるスペイン語専門の学び舎です。

「言語は文化!!その国の文化(広義)を学ばずして言語は上達しない!!」というモットーのもと、塾では、スペイン語の授業のほかに、宗教、美術などスペインに関する様々なテーマで教養講座が開かれています。このたび、2013年~2014年新学期の講座として、初めて「音楽」が取り上げられることになりました。

第5回教養講座 『Las Músicas de España』 (スペインの音楽)
講義は毎月1回。2013年9月から2014年8月まで、年12回のうち8回を谷めぐみが担当します。歌のレッスンではありません、念ため。スペイン音楽の歴史、地方による多様性、国家の栄枯盛衰と音楽、スペインが生んだ偉大な作曲家、演奏家の人生、作品等々について、珍しい音源や映像を用いて、クラシック音楽の視点からご紹介してまいります。第3回の担当は、昨秋『ギター前史 ビウエラ七人衆』を出版されたスペイン史著述家西川和子先生。そして2014年5、6、7月は、塾頭・碇順治先生の担当です。実は、塾頭先生は音楽畑の私もビックリ!スペインの軽音楽、そしてフラメンコに精通していらっしゃいます。とある雑誌にスペインのジャズ評を執筆されたことも…。クラシック、フラメンコ、ポピュラー、歌謡曲etc。古代から現代まで、歌も器楽も合唱も!時代を問わず、ジャンルを問わず、スペインの音楽を丸ごと味わい知識を深められる、日西翻訳通訳研究塾ならではの講座です。

この講座は塾生のみならず、一般の方にも公開されています。スペインの音楽って何??と思われた方、ぜひお出かけ下さい。
詳細はこちら ⇒ 第5回教養講座『Las Músicas de España』(スペインの音楽)
第一回講義が9月2日に迫っています。お問い合わせ・お申し込みは、どうぞお早めに♪
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by Megumi_Tani | 2013-08-24 23:59 | 講座/セミナー | Comments(0)

サムライ・ブルー   

海外で活躍するサッカー日本代表の三人、川島永嗣、長谷部誠、内田篤人が、Eテレミュージック・ポートレイトで想いを語っていた。大震災後の試合で、川島選手がスタンドから飛ばされた野次「カワシマフクシマ」に抗議したこと、長谷部選手が監督との軋轢から長い間試合出場が叶わず苦しんだこと、本番直前に日本代表から外された時に流行っていた曲を「今でも聞きたくない」と憮然とした表情で呟く内田選手…。いずれ劣らぬ人気、実力を兼ね備えた彼らだが、海外のチームに飛び込み、孤独の中で、自らと戦い、周囲と戦い、ひたすらサッカーを追求し続ける。真摯な姿が素晴らしい。望まない孤独はつらいものだが、海外で感じる孤独は、また格別だ。彼らの言葉の端々に深い深い実感がにじむ。それでも逃げない。それでも止めない。それでも諦めない。それでも、それでも、と、自分と向き合い、模索し、前へ進み続ける。

ちょうど同じ日、イチロー選手が日米通算4000本安打を達成した。彼が、どんな想いで、どんなことに耐え、どんなことを積み上げて来たか、誰にも分からない。いや彼は、分かってもらおうなどと思っていないだろう。いつだって戦う相手は自分。ただ真っ直ぐに前を見据え、緻密に、ひたすらに、前進し続けるのだ。

番組出演の三人のほかにも、ヨーロッパで活躍する日本人サッカー選手がいる。誰かの誕生日には集まってカラオケへ行くそうな。こうなるとヨーロッパに国境はない。「日本人だ!と感じる曲はなんですか?」の問いに「川の流れのように」と来た。ふむふむ、というか、意外というか…。「外国にいると、自分=日本人、と判断されるので、責任を感じる」「あ、それ、俺も同じ」などという会話もあった。同感。

「人々の記憶に残る選手になりたい」と語るサムライ・ブルーの若武者たち。さわやかだ。
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by Megumi_Tani | 2013-08-24 01:02 | 思い&想い | Comments(0)

北海道的熱帯夜   

残暑お見舞い申し上げます。
皆様、ご無事にお過ごしでしょうか。

近年は北海道も暑くなりました。昔に較べて湿度も上がったような気がします。「いかに冬を乗り切るか!」何といってもこれが北海道の住宅のメインテーマです。厳しい寒さと雪に備えて、できるだけ外気を遮断し、温めた部屋の中の空気を外へ逃がさないように建てる、つまり密封度が高い。最高気温が30度を超え、午後も陽がカンカン照り付けて気温が下がらず、夕方どんよりと雲が垂れ込め、今にも降りそうなのに結局ひと雨も降らないまま夜が来た…。こんな日は、まさに、北海道的熱帯夜襲来です。就寝前にすべての窓を閉めて戸締りをすると、家はもう熱気と湿気の完全密封状態。大半の個人住宅には今でもクーラーがありません。いくら扇風機を回しても、ぬる~い空気をゆる~くかき混ぜるだけで効果なし。汗びっしょりでゴロゴロ転がりながら、朝を待つ。クーラーをかけて眠る東京の夜のほうが涼しいかも…。

「思っていたより暑いですねぇ」爽やかな北海道!を期待していた観光客の方々は、少々がっかりのご様子。でも、それでも、やはり長く厳しい冬より夏の暑さの方がマシ…というのが、地元に住む人の思いです。本当に本当に冬は大変なので…。

地名です。読める方は道産子?
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by Megumi_Tani | 2013-08-17 16:05 | 故郷 | Comments(0)

『魅惑の街バルセロナ』   

今日は楽しいビデオご紹介します。
空からバルセロナの名所をひとめぐり!どうぞ!



バックに流れていた曲は『Barcelona hechicera~魅惑の街バルセロナ』
1992年バルセロナオリンピックの閉会式でも盛り上がりました。



ご記憶の方もいらっしゃると思いますが、この閉会式の最後は、ヴィクトリア・デ・ロス・アンへレスが歌うカタルーニャ民謡『鳥の歌』でした。厳かな歌唱とともに、聖歌が静かに消えていきました。
『オリンピックの音心』

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by Megumi_Tani | 2013-08-08 11:48 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

オペラ『ラ・ボエーム』~演奏会形式   

プッチーニの名作オペラ『ラ・ボエーム』をご存知ですか?

舞台は1830年頃のパリ。アパートの屋根裏部屋で共同生活をおくる若き芸術家たちの物語です。お針子のミミは詩人ロドルフォと恋に落ちますが、楽しい日々は長く続かず、ミミは結核でこの世を去ります。二人の恋に彩りを添えるのが、画家マルチェロと彼の恋人、ムゼッタ。純情可憐なミミと自由奔放なムゼッタ、二人のキャラクターを象徴して、ミミが歌う曲はメロディアスで抒情的、一方、ムゼッタが歌う曲は、音が上から下までピョンピョン踊って跳ねる?何とも華やかな作りです。ムゼッタの存在あればこそ、ヒロイン・ミミがより光る、そんな役どころです。

さて、来たる9月8日、そのムゼッタを、私の敬愛するソプラノ、清水まりさんが歌います。イタリアで研鑽を積み、オペラの道を歩まれた声楽家です。いつも美しくエレガント!
日本では、「イタリアとスペインって、似ていますよね」と仰る方が多いのですが、実は、イタリアとスペインの音楽は似ていません。異質といって差し支えないと思います。専門家でもその辺を曖昧に片づけてしまう方が多いなかで、まりさんは、出会った時からスペイン歌曲に深い理解を示し、温かく、支援してくださっています。女ドン・キホーテのごとく歌ってきた私には、とても心強く頼もしい存在なのです。

いつも華やかな声楽家のオーラ!を放つまりさん。きっと素敵なムゼッタを聴かせてくださることでしょう!     <チケット・お問合せ:砂川オペラプロデュース03-3612-1318>
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by Megumi_Tani | 2013-08-07 00:10 | Musica あれこれ | Comments(0)

見えないシナリオ   

今年がパウ・カザルス没後40年記念の年であることは、先日のリサイタルでも、このブログでも、何度もご紹介してきた。ところが、不覚にも、もう一人スペインに同じ没後40年を迎えた巨匠がいることに気付かなかった。あの!パブロ・ピカソだ。

多様な作品と、その膨大な作品の数に負けない風聞・醜聞に彩られた画家、ピカソ。マラガの生まれだが、十代後半の一時期をバルセロナで過ごした。ゴシック地区にはピカソ美術館がある。渋谷パルコでは、ただ今『ピカソ愛と芸術の版画展』開催中。東京は8月19日まで。その後、仙台、名古屋、札幌も回る。

北海道の思いがけない場所にもピカソの作品がある。荒井記念美術館。以前、夏休みに帰省した折に立ち寄った。道の看板を頼りにうっそうとした山道を車でたどっていくと、突然、お洒落な建物が現れる。とても素敵な空間だ。

カザルスは1973年4月8日満91歳で、ピカソは同じ1973年10月22日満97歳を目前にして亡くなっている。まったく違う世界を違う形で生きた二人だけれど、己の芸術をそのまま己の人生とし、どこまでも女性を愛し、長寿をまっとうした点は共通している。この世を生きるとは?生をまっとうするとは?二人に、ふと、シンボリックな共時性、を感じる。

色鮮やかな記憶がある。ずい分前、マリア・カラスのビデオを自宅で見ていたときのこと。私は元々はカラスの声が苦手だったが、ある時たまたま買ったLPレコード(!)でトゥーランドットのリュウのアリアを聴いて、目から鱗が落ちた。凄いものは凄い、そう思うようになったのだ。その日見ていたビデオは古いモノクロの映像だったが、カラスの美しさとエキセントリックな声は圧倒的だった。そして同時に、どこか破滅的な痛々しさがあった。あぁ、こういう人は長くは生きられないのだなぁ…。強く美しく咲いて、次の瞬間、パッとこの世から消えてしまうのだなぁ…。ビデオが終わると、思わず深いため息が出た。気がつかないうちに部屋が真っ暗になっている。何気なくテレビのスイッチを入れた。ちょうど夜7時の時報。そして、いきなり、ダイアナ妃事故死のニュースが飛び込んで来た。体が震えた。ここにも、強く美しく咲いて、次の瞬間、パッと消えた人がいる。どこかよく似たシナリオを生きた二人…。『大輪の華』 

なにも巨匠やDivaやお妃様ばかりじゃない。私たち一人一人が、上演時間も、終幕も知らされないまま、懸命に各々の舞台を生きている。

見えないシナリオ…。書いているのは、誰?
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荒井記念美術館で買ったスカーフです。かなり古ぼけましたが、広げると色彩が楽しい。
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by Megumi_Tani | 2013-08-03 01:10 | 思い&想い | Comments(0)