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誇り高き舞い~クリスティーナ・オヨス   

一昨日ご紹介したバルセロナオリンピックの開会式から、お宝の映像を見つけました。オリンピックスタジアムで舞うクリスティーナ・オヨス。美しい…。
(画面左上の白文字をクリックするとフル画面になります)

バルセロナオリンピック開会式~クリスティーナ・オヨス


彼女は、長く、アントニオ・ガデスの相手役を務めました。
名コンビによる歴史的名作ファリャ『恋は魔術師』より「悩ましき愛の歌」


若い二人のこんな映像もあります。


1982年の映画『カルメン』には、二人とともに、パコ・デ・ルシアが出演していました。
夢の、そして今や幻のスリーショット!


こちらは、有名な「タバコ工場」の場面。ヒロイン役のラウラ・デル・ソルは、この映画に抜擢されて話題になりました。が、クリスティーナとの格の違いは一目瞭然!


凛々しきスペイン、愛と哀のスペイン、魂の芸術…¡Viva España!

ご来聴をお待ちしています。 詳しい情報は、下をクリック060.gif
第23回谷めぐみリサイタル《スペイン浪漫》
2014年10月4日(土)午後2時@Hakuju Hall
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by Megumi_Tani | 2014-07-28 22:43 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

夏がくれば思いだす…♪   

夏がくれば思いだす…のは、私の場合、はるかな尾瀬ではない。コンチキチンの祇園祭だ。

さかのぼることン十年。18歳の私は、生まれて初めて、本州の、しかも京都の夏に身を置いていた。暑い。とにかく暑かった。住まいは、八坂神社にほど近い町屋のひと部屋。大家さんのお宅では、本格的な暑さが来る前に、敷物から襖まですべて夏仕様に整えられ、居間にはクーラーもあり、涼しげな和の風情を醸し出していた。さすが京都!しかし我ら、下宿人の部屋にはクーラーはない。部屋が仕切られているので、風通しも悪い。暑い。とにかく暑い。蒸し暑くて夜も眠れない。見るに見かねて、大家さんの若奥さんが、古い大きな扇風機を持って来てくれた。これはありがたい!しかし、熱い空気をいくらかき混ぜても、風がぬるくなるばかりで、ちっとも涼しくならない…。

そこで気がついた。喫茶店に入れば涼しいではないか!少なくとも昼間はこれで解決できる。
というわけで、時間を見つけては喫茶店に入り、出来るだけ長時間ねばる努力を始めた(迷惑な客だ)。息もできないほど蒸し暑い町なかから店に入るとホッとする。あぁ極楽、極楽。だが、それも束の間、炎天下→強冷房→炎天下→強冷房…連日これを繰り返すうちに、「温度」が分からなくなった。西日の照り返す四条河原町で突然寒くてブルブル震えだすかと思えば、キンキンに冷房が効いているはずの喫茶店で暑くて汗が噴き出す。冷房病、自律神経失調症だ。暑さのみならず、クーラーにも無防備だった私。当時の道産子は、クーラーなどというものとは無縁だった。そのうちに、口が思うように開かなくなった。顎関節症?噛めない、食べられない、で、栄養補給は、ぬるいお粥を流し込むか、牛乳やミックスジュースをストローで吸い込むしかない。かくして私は、ヘトヘトに疲れ、やつれ果てて?北海道に帰省した。今でもテレビでコンチキチンが聞こえると、あの悪戦苦闘の夏が蘇る。

それにしても、昨今の夏は暑い。今日の東京も35℃越えだ。2020年東京オリンピックは、まさに今の時期に開催される。大丈夫なのだろうか?例えばマラソン。この炎天下を、42.195キロ、2時間以上走り続けるなんて、想像も出来い。選手はものすごくトレーニングを積んでいるとしても、観客はどうだろう?熱中症大量発生!なんてことにならないのだろうか?そうならないために冷房をガンガン使うのだろうか?ということは、そのために、電気をどんどん使うのだろうか?それでいいのだろうか??と、ずぶの素人ながら、いたく心配になる。

昨日ひょんなことから、1992年バルセロナオリンピックもこの時期に開かれたことに気がついた。開会式は7月25日だ。

「開会式」スペインの声楽スーパースター総登場 


「閉会式」は「鳥の歌」


でも、どう考えても、1992年のバルセロナより、2020年の東京の方が暑いと思う。。。。

さて、この暑い夏が過ぎたところで、『スペイン浪漫』が待っています。少しずつプログラム・ノートを綴ってまいります。お楽しみに!
ご来聴をお待ちしています。 詳しい情報は、下をクリック060.gif
第23回リサイタル《スペイン浪漫》
2014年10月4日(土)午後2時@Hakuju Hall
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by Megumi_Tani | 2014-07-27 12:21 | エトセトラ | Comments(0)

ジャズ・フラメンコ   

第11回音楽講座のテーマは『ジャズ・フラメンコ』。ジャズとフラメンコの関係、スペインのジャズ界、ポップフラメンコ等々について、塾頭・碇順治先生がご講義くださいました。

アフリカ音楽とヨーロッパの12音階が融合して生まれた音楽のひとつ、ジャズ。そのスタイルが限りなく進化、発展するなかで、ジャズ奏者たちは、主メロディーに縛られない、より自由な奏法を模索し始めます。そんな頃、スペインを旅したマイルス・デイヴィスは、フラメンコのミの旋法=モード奏法に出会い、強い閃きを受けます。斬新なスパニッシュモードとジャズとの融合…。これだ!
かくして1959年、モード・ジャズの傑作『Kind of Blue』が発表されました。

画面左上に小さくある曲名(白い文字)をクリックすると、フル画面が出ます↓↓

マイルス・デイヴィス『Flamenco Skeches』~『Kind of Blue』より


マイルス・デイヴィス『Skeches of Spain』~『Kind of Blue』よりビル・エヴァンス編曲。


マイルス・バンドのメンバーだったジョン・コルトレーンは、マイルスのモード奏法に大いなる影響を受け、独立後、『Olé』を発表します。


アメリカ・ジャズ界からのアプローチを受け、スペインでも「ジャズ・フラメンコ」が登場します。
第一人者はペドロ・イトゥラルデ。優秀かつ大変な努力家だった彼は、テナーサックス演奏のみならず作曲、教育にも力を発揮し、マドリード音楽院の教授も務めました。
『ブレリアス』~『Jazz Flamenco』より


お気づきでしょうか?ペドロ・イトゥラルデ『Jazz Flamenco』にギターで参加していたのが、若き日のパコ・デ・ルシアです。当時、彼はまだ「フラメンコ・ギタリスト」でした。来日時のインタビューでも、ジャズ・フラメンコにはさほど興味を示していなかったそうです。
しかし、その数年後に『Entre dos aguas』を発表。世界に衝撃を与えました。
『Entre dos aguas』1976年 


オマケですが、私、谷めぐみのパコ・ファン歴は1980年に始まりました(笑)
『スーパーギタートリオ    『魂の絵を描く』   『Friday night in San Francisco』

パコの影響を強く受けたスペインのミュージシャンのひとり、ホルヘ・パルド。
『Vientos Flamencos』


こちらは、カディス生まれのチャノ・ドミンゲス。ピアノで弾くフラメンコ・ジャズ!
『Flamenco jazz』


スペインのジャズ界を背負って立ったジャズ・ピアニストといえば、忘れてはならないのがテテ・モントリューです。


さて、締めは、アメリカ出身の世界的ミュージシャン、チック・コリアです。彼はマイルス・バンドのピアニストとして名を馳せ、独立後に発表した『Return to forever』を始め、数々の作品を発表、ヒットを飛ばしました。なかでも『My Spanish Heart 』に収められた『La fiesta』は圧巻です。


こちらは、彼の大ヒット代表作『Spain』。カタルーニャ音楽堂でのダンス入りライブ映像。


それにしても、です。スペイン音楽が世界のミュージシャンに与えた影響のなんと大きいことか!
第5回の講座でご紹介した19世紀クラシック音楽界と20世紀のジャズ界。時とジャンルは違えども、その時代の最も旬な音楽の世界で、よく似た「スペイン現象」が起きていたのでした。あぁ、スペインに出会って幸せだった!あらためてそう感じた講座のひとときでした。塾頭先生、ありがとうございます。

第5回教養講座『Las Músicas de España』(スペインの音楽)
これまでの講座の様子は、こちら。
『第1回』 『第2回』 『第3回』 『第4回』 『第5回』 『第6回』 『第7回』  『第8回』 『第9回』
第10回は諸般の都合でレポートが抜けています。申し訳ありません。
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by Megumi_Tani | 2014-07-17 13:09 | 講座/セミナー | Comments(0)

『アンのゆりかご』   

NHK朝ドラ『花子とアン』が人気だ。カナダがスペインに変わってしまったとはいえ、子ども時代の私に、異国への憧れを鮮明に焼き付けた、村岡花子訳 『赤毛のアン』

思えば、アンにはあれほど夢中になったのに、翻訳者、村岡花子のことは何も知らない。そこで、朝ドラの原作『アンのゆりかご』を読むことにした。読み終えると、今度は、腹心の友であったという柳原白蓮についても知りたくなった。ここへ来て、またアン絡みにはまっているなぁ…私。
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村岡花子の一生は熱い。赤毛のアンが醸し出す、ある種牧歌的なイメージとはかけ離れている。英語で生涯を貫くこと、愛する人を想うこと。信じて決めたら、一途に、真っ直ぐに突き進む。白蓮事件に名を残す柳原白蓮は、その真っ直ぐさに高貴な血と華やかさが加わり、より人生がドラマチックになる。そう、何事も真っ直ぐに突き進むには、途方もない情熱が要るのだ。そして、その情熱が、時に世間や常識の枠からはみ出してしまうことも二人は伝えてくれる。

どちらの本にも、たくさんの恋文が登場する。ほんの少しの日常の出来事、そして、こちらが本題、相手へのほとばしる想いを、毎日、毎日、書き綴る。世を忍ぶ仲であれば宛先にも様々な細工を凝らし、手紙が無事届いたかどうかと気を揉み、返事が来なければ恋しい人が病気ではないか、はたまた、心変わりしたのではないか、と、案じ…。ものすごいエネルギーだ。想いがあるから書くのだけれど、書くことで益々想いが熟していく。一枚の紙に向かい、ただひたすらに相手を想い、一文字ずつ埋めてゆく。なにも混じるもののない、純粋な時間。

そういえば昔、由紀さおりが歌う『恋文』という曲があった。途中は忘れたが、最後のフレーズで「お慕い申し候」と歌う。私は、この「お慕い申し候」が好きだった。子ども心にも、えもいわれぬたおやかさが感じられ、日本語って美しいなぁ…と思った。

折しも、川端康成の恋文が発見され、話題になっている。『川端康成の若き日の恋文発見』

恋文は、手紙の中でも極秘中の極秘のものだ。相手以外の誰かが読むことなど想定していない。こうして後世の私達が読ませていただくことは、なんとも申し訳ない気がするけれど…。

浪漫の熱い心、恋文。
それでは、皆様、ごきげんよう。

第23回リサイタル《スペイン浪漫》
2014年10月4日(土)午後2時@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています。 詳しい情報はクリック↑↑060.gif
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by Megumi_Tani | 2014-07-11 00:47 | 本の窓 | Comments(0)

夏のクリスマス   

バルセロナの友人からドーンと大きな郵便物が届いた。何…?クリスマスでもないのに…。

封を開けると、スペインの新聞と雑誌が出て来た。すべて表紙を飾るのはロイヤル・ファミリーだ。
6月20日、新国王即位式翌日の分厚い『EL PAÍS』、「新しい時代」とタイトルを掲げた『LA VANGUARDIA』、新国王一家を紹介する『pronto』には、前国王ホアン・カルロス1世の歩みをまとめた「別冊」が付いている。現地ナマ紙面。これは嬉しい。今の時代、インターネットで様々な情報に触れることができるが、根がアナログ人間の私は、やはり大事なものは「紙」でじっくり読みたいと思う。まして、こんな歴史的な日の新聞は「お宝」だ。
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それにしても不思議だ。いつも突然、彼女から何かが届く。それが実に的を得ているのだ。普段は、ほとんど音信不通で、お互いの詳細など知る由もないのに。そして、彼女の「突然」は、いつも私に大いなるパワーを届けてくれる。
『スペインの扇子』 『絆2011』 『人生の芸術家』  

「今、外では、夏のクリスマス~San Juanの爆竹がけたたましく鳴っています」とメッセージが添えられている。ありがとう!!一緒に入っていたモンセラート修道院のエプロンは、あまりに可愛くて、台所で汚れるのはもったいないけれど、、、さっそく使わせていただきます。
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by Megumi_Tani | 2014-07-02 01:10 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)