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音楽講座エピローグ   

日西翻訳通訳研究塾のパーティーが開かれました。講師の先生方、通塾生、通信生が一堂に会する一年に一度の機会です。宴もたけなわの頃、毎年恒例、皆勤賞の表彰、遠方からパーティーに駆けつけた方々のご紹介などが行われます。そして、なんと今回はサプライズもサプライズ!音楽講座の終了に伴い、私が「塾頭特別賞」を戴きました。
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塾のスペイン語のレベルは極めて高く、生徒さん達のほとんどは、スペイン語でお仕事をされているプロフェッショナルです。各々様々な分野でご活躍ですが、そんななかで、歌い手、などという変な生徒は私ひとり。そのご縁で、2013年~2014年、塾頭先生が長く構想を練られていたという第5回教養講座『スペインの音楽』の講師を務めさせていただきました。スペイン語に精通されている方達でもスペイン音楽はあまりご存じない。この、考えてみれば当たり前?の事実に向き合いつつ、あれこれ調べたり、Youtubeを探したり、と、楽しい時間でした。教養講座のテーマに「スペイン音楽」を選んでいただいただけでも光栄でしたのに、その上、こんなご褒美まで戴けるとは!感謝です。ありがとうございました。
一年間の『音楽講座』の様子を、こちらでご覧になれます。
スペインの音楽講座『クラシックのスーパースター達』

十年以上前(そのことも忘れていましたが…)、どこかスペイン語を勉強するところはないか、と、Webを探していて、たまたま見つけたのが日西翻訳通訳研究塾のHPでした。スペイン語はもちろんですが、「語学を学ぶには、その国の歴史、文化etc、あらゆる背景を学ばなければならない」という、塾の方針に共感し、即、入塾を決めました。9月から始まる新学期にも、貴重な、そして興味深い講座が並んでいます。在宅受講可能な講座もあります。ぜひHPをご訪問ください。
                      『日西翻訳通訳研究塾』
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さて、私はといえば…。通信生として末席を汚し続けて十余年。毎月2回の課題を提出するだけで精一杯。今のようにリサイタル前など猛烈に忙しい時期は、その提出さえ危うくなり、ろくに推敲もしていない答案を、提出締め切りギリギリの時間にエイッ!とクリックして送信するだけ。提出することに意義がある!(そんなこと誰が言ったんだ!)泥縄の極み!牛の歩み!あぁ私は何をやっているんだ!情けなや、情けなや…。そんなとんでもない答案でも、ご担当の先生は、実に丁寧に添削してくださるのです…。I先生、M先生、申し訳ありません。

第23回谷めぐみリサイタル《スペイン浪漫》
2014年10月4日(土)午後2時@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています。 詳しい情報は、上をクリック060.gif
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by Megumi_Tani | 2014-08-31 21:31 | 講座/セミナー | Comments(0)

さようなら、Peret   

ルンバ・カタラナ(カタルーニャ・ルンバ)の父、ペレが亡くなりました。
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ノリノリのリズムでバルセロナ愛を歌う「Barcelona Hechicera」は、1992年オリンピックの閉会式でも大いに盛り上がりました。『魅惑の街バルセロナ』

こちらは、しっとりと…。『Soy la Rumba』


でも、Peretには、こんな賑やかなお別れが似合いそう…。『El Muerto Vivo』


バルセロナ市庁舎で、ペレと最後のお別れ
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今年は2月に、パコ・デ・ルシアが急逝しました。お別れの多い年です。寂しい…。
『魂の絵を描く~パコ・デ・ルシア』


第23回谷めぐみリサイタル《スペイン浪漫》
2014年10月4日(土)午後2時@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています。 詳しい情報は、上をクリック060.gif
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by Megumi_Tani | 2014-08-31 19:20 | スペイン音楽 | Comments(0)

歌の国、ピアノの国   

「スペインは歌の国だと思っていましたが、実はピアノの国でもあったんですね」
10月4日『スペイン浪漫』のピアニスト、浦壁信二さんが呟いた。

ビクトリア・デ・ロスアンへレス、プラシド・ドミンゴ、テレサ・ベルガンサ、ホセ・カレラス、モンセラ・カバリェetc。スペインは世界に名だたる声楽家を輩出している。あの三大テノールのうち、二人がスペイン人だ。ピアニストでは何といってもアリシア・デ・ラローチャが有名だが、歴史を一世紀さかのぼれば、アルベニスもグラナドスもファリャも皆、傑出したピアニストだった。テクニックがある作曲家は、テクニックが必要な曲を書く。自分が弾けるから、他の人が弾けるかどうかなんて考えたりしない。自らの音楽の境地が深まり、演奏の腕前が上がれば上がるほど、作品に必要なテクニックも高度になっていく。アルベニスの初期の作品は指なじみの良い曲が多いが、晩年の組曲『イベリア』は、浦壁さんによると、「おそろしく難しい」そうだ。おそろしくおそろしく難しいピアノ曲を楽々と弾きこなす浦壁さんが言うのだから、これはもう、おそろしくおそろしくおそろしく難しいのだろう。

そんな「歌」と「ピアノ」が創りだす小宇宙、それが「スペイン歌曲」だ。スペイン独特のリズム、スペイン独特の抒情、スペイン独特の人生観…。この「独特」だらけが溶け合い、ぶつかり合い、「独特の味わい」を醸し出す。その妙味!歌曲の伴奏というのは、なかなか難しい。なかでも、スペイン歌曲の伴奏というのは、かなり難しい。まさに、伴奏、ではなく、共演、だ。

オリジナルのピアノ曲に歌詞が後で付けられた「グラナダ」のほか、抒情あふれるトルドラの歌曲、これぞスペイン!の連打が迫る「エル・ビート」など、今回のプログラムでも、ピアノが大活躍する。ご来聴の方々、ぜひ歌とピアノ両方に耳を澄ませて、スペイン独特の小宇宙をお楽しみください。

第23回谷めぐみリサイタル《スペイン浪漫》
2014年10月4日(土)午後2時@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています。 詳しい情報は、上をクリック
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今日は、アルベニス「グラナダ」を、セゴビアのギターで、どうぞ。
(画面左上の白文字をクリック⇒フル画面)

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by Megumi_Tani | 2014-08-27 23:01 | リサイタル | Comments(0)

スペインの音楽講座『クラシックのスター達による名曲・名演』   

昨年9月に始まった音楽講座もついに最終回を迎えました。今回はフィナーレを飾るにふさわしく、スペインが生んだクラシックのスター達の名曲・名演オン・パレードを思いっ切り楽しむことにしました。とはいえ、まさに星の数ほどいる古今のスターたち!涙を呑んで主に19世紀末~20世紀に活躍した演奏家に絞り込み、さらに涙を呑んで各々の演奏のYoutubeの中から一つを選び出し、しかもそれでも時間をオーバーしてしまうので、最後は心を鬼にしてYoutubeを途中カットしながら聴き進む、という切ない展開になりました。そのほんの一部、これぞ!という名演をお届けいたします。(例によって、画面左上の白い文字をクリックしてください。フル画面になります)

アリシア・デ・ラローチャ~タンゴ(アルベニス)


パウ・カザルス~バッハ無伴奏組曲第1番


アンドレス・セゴビア~モーツァルトのテーマによる変奏曲


ビクトリア・デ・ロス・アンへレス~デビュー45周年記念コンサート@カタルーニャ音楽堂


テレサ・ベルガンサ×プラシド・ドミンゴ~カルメン(ビゼー)


上の名コンビのこんな心温まる映像も!
昨日Facebookで「癌の疑いで検査を受ける」と、ドミンゴ本人が書きこんでいました…。


「日本におけるスペイン音楽」について、Papá de Música española en Japón(日本におけるスペイン音楽の父):濱田滋郎先生の存在なくして語ることは出来ません。クラシック、フラメンコ、ポピュラーetc。あらゆるスペイン音楽についての長年の研究、とてつもなく豊富な知識と考察、数多くの名音楽家との交流、そして何よりも深い深いスペインへの愛を以て、日本にスペイン音楽の魅力を伝え、私ども、スペイン音楽に携わる者を導いてくださっています。1982年に旧版が、そして2012年に新版が出た『スペイン音楽のたのしみ』は、専門家も趣味の方も、スペイン音楽に心惹かれる方すべてにお奨めの名著です。 新刊『スペイン音楽の楽しみ』
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講座の最後に、1986年のヴィクトリア・デ・ロス・アンへレス来日公演と私が通訳を務めたマスタークラスの思い出をお話ししました。 「ヴィクトリア・デ・ロス・アンへレスが教えてくれたこと」
個人的には、まさに宝物のようなかけがえのない思い出であり、また一方で、「日本におけるスペイン音楽」について、胸中複雑な思いがよぎる出来事でした。かれこれ三十年を経た今、はたして状況は変化したといえるのでしょうか…??

歴史と風土と人が織りなす極彩色の絵巻物、躍動する光と影、愛と哀と祈りの響き…。語りつくせぬスペイン音楽の世界を駆け抜けた一年間でした。スペインに関わっている受講生さんにはその音楽の魅力を、そして、音楽通だけれどスペインに詳しくない受講生さんにはスペインの魅力を、ほんのわずかでも感じ取っていただく機会になったとすれば、こんなに嬉しいことはありません。

貴重な講座を企画し、スペインのポピュラー、ジャズフラメンコ等々について熱くご講義くださった碇塾頭先生、スタッフとして講座を支えてくださった事務局Mさん、ありがとうございました。そして一年間熱心に通われた受講生の皆さん、お疲れ様でした♪ Hasta la vista!

これまでの講座の様子は、こちら。
『第1回』 『第2回』 『第3回』 『第4回』 『第5回』 『第6回』 『第7回』  『第8回』 『第9回』
『第11回』 第10回は諸般の都合でレポートが抜けています。申し訳ありません。
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ご来聴をお待ちしています
第23回谷めぐみリサイタル《スペイン浪漫》
2014年10月4日(土)午後2時@Hakuju Hall
チケットのお申し込みなど、詳しい情報は、上をクリック060.gif
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by Megumi_Tani | 2014-08-20 21:03 | 講座/セミナー | Comments(0)

スペイン浪漫物語   

今回のプログラムは全四章からなる『スペイン浪漫物語』かもしれない。
第一章「地中海の薫り」の舞台はバルセロナ。蒼い海と柔らかな風、港に別れを告げる水夫の声、世紀末の翳りをおびた愛の歌…。あのモンジュイックの丘から見た地中海が心に浮かぶ。
第二章「グラナダ~光と影」では、ともにこの地を愛し、出会い、友情を結んだアルベニス、ファリャ、ガルシア・ロルカの心音をたどる。
第三章「郷愁の華」の舞台は19世紀マドリードの下町。街角に立つ花売り娘、カフェで流れるハバネラ、タンゴ、人々は仕事帰りにちょいとサルスエラ!笑って涙して日頃の憂さを吹き飛ばす。
そして第四章「粋に、優雅に」これぞまさにスペイン!ただとろけるだけの甘さではない、宿命の辛さと苦味がピリリときいた、スペインならではのロマンティシズム~スペイン浪漫の華が咲く…。

それにしても、Vamosさんデザインのパンフレットは私の想いを実に見事に表現してくれています。花びらに秘められているのはスペイン地図です。皆様、お気づきでしたか?
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我ながら(笑)盛りだくさんのプログラム。スペインならではの浪漫をギュッと凝縮しました。スペイン通の方も、スペイン初心者の方も、スペインはあまり…という方も、きっとお楽しみいただけると思います。

チケットのお申し込みなど、詳しい情報は、下をクリック060.gif
第23回谷めぐみリサイタル《スペイン浪漫》
2014年10月4日(土)午後2時@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています
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by Megumi_Tani | 2014-08-16 21:26 | リサイタル | Comments(0)

不思議な出会い   

夕方、ちょっぴり腹ごしらえをしよう、と、某コーヒー店にとびこんだ。カウンターもテーブル席も混み合っている。たった一つだけ空いていたテーブル席に、たまたま同じタイミングで店に入ったマダムと相席で座ることになった。とてもお洒落で上品な雰囲気の女性だ。「暑いですね」などと、言葉を交わすうちに、「何か、なさっている方ですか?」と質問された。「私ですか?歌を歌っている者です」「素敵ですね。私、音楽会は好きでよくまいります」「どんなジャンルがお好きなのですか?」「よいものなら何でも!今のような時代、素直な心で感動することがとても大切だと思うのです。実は皆、そうしたいのに、そうする術をしらない、そうする機会がない。音楽はいいですね。言葉の壁も、国境も越えて、人間の心を素直にしてくれます。音楽の素晴らしさを、最近あらためて、しみじみと思うのです」マダムは、真剣なまなざしで仰る。

「あの、スペインの歌はご存知ですか?」「知りません。ファドとは違う…?」「ファドはポルトガルの音楽です」私は、バッグからリサイタルのチラシを取り出した。「初めてお目にかかって、何だかいきなり失礼ですけれど…。私はスペイン歌曲の歌い手です。日本ではあまり知られていないジャンルですが、スペインの歌には心に深くしみる作品が沢山あります。私はスペインが好きで、好きで、ずっと歌い続けてきました。これを機に、スペイン歌曲に興味を持っていただければ嬉しいです」そう言ってチラシを渡した。マダムはニッコリ笑顔で受け取り、表も裏も熱心に眺めている。

「今日ここでお目にかかったのも何かのご縁だわ。Hakuju Hall?あ、ここに地図が載っているわね。チケットは、ここに書いてあるチケットセンターに電話すればいいのね。分かりました。私、必ずまいります」エッ?私の方が驚いた。「そ、そ、そんな…。たった今、偶然お目にかかったばかりなのに…。スペインの歌のお話をさせていただけただけでも嬉しいですから。どうぞご無理なさらないでください」「無理?とんでもない。これも何かのご縁ですもの。帰ってさっそくチケットセンターに電話します。私、必ずまいります」マダムは真顔で、そう仰る。予期せぬ展開に慌てる私。「あの、本当に来てくださるのですか?本当によろしいのですか?もしももしももしも、本当に本当に本当に来てくださるのであれば、私、今、たまたまチケットを持っていますから、わざわざ電話をしなくても、ここで直接チケットをお求めいただくことが出来ます。その方がお手間を取らせずに済みますから一応申し上げましたけれど、でも、でも、でも、とにかくご無理なく、アワワワワ…」驚きすぎてうまく言葉が出てこない私。「あら!よかった。では私、ここで戴いてまいります。1枚お願いします」マダムはお財布を取り出し、私からチケットを受け取り、「ではお先に。当日を楽しみにしています」と、ふわりと店を出て行った。

夕方の混雑したコーヒー店、ほんの15分間ほどの相席のテーブル、「音楽は人の心を素直に感動させてくれます」と真剣に語る名も知らぬ美しいマダム…。こう書いていても何だか夢のような気がする。「スペインが好きで、好きで、ずっと歌い続けてきました」と私が言った時、大きく頷いてくれた表情が印象的だった。ありがとうございました。10月4日、Hakuju Hallで、お待ちしています。

パソコンは一切やらない、と、仰っていたから、このブログにお礼を書いても、読んではいただけないのだけれど…。

ご来聴をお待ちしています。 詳しい情報は、下をクリック060.gif
第23回谷めぐみリサイタル《スペイン浪漫》
2014年10月4日(土)午後2時@Hakuju Hall

10月4日、ヴォカリーズで歌います。

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by Megumi_Tani | 2014-08-09 01:16 | リサイタル | Comments(0)

暑中お見舞い申し上げます   

猛暑、炎暑、酷暑、熱暑、蒸暑、厳暑…。ありとあらゆる漢字を並べたくなるような、とんでもない暑さが続いています。どうぞ皆様、くれぐれもご自愛くださいませ。

さて、第23回リサイタル『スペイン浪漫』まで、ちょうど二ヶ月になりました。
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どうぞこちらもご覧ください。谷めぐみHPにも入れます。 第23回リサイタル『スペイン浪漫』

プログラムをスペイン語でご紹介すると…
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早々にチケットをお求めいただきました皆様、ありがとうございました。
これから!という方、お申し込みは、ヴォ―トル・チケットセンターにて承ります。お早めにどうぞ。

ヴォ―トル・チケットセンター
03-5355-1280 (10:00~18:00土、日、祝祭日休み)
オンライン窓口http://ticket.votre.co.jp/#10月 (24時間年中無休) 

早秋の午後、瀟洒なHakuju Hallで、スペインならではの浪漫を存分にお楽しみくださいませ。
ご来聴を心よりお待ち申し上げます。
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by Megumi_Tani | 2014-08-03 23:53 | リサイタル | Comments(0)