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ビクトリア・デ・ロス・アンへレス没後10周年 (2)   

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没後十周年を迎え、様々な動画がアップされています。先日のブログで、彼女の驚異的なレパートリーの広さをご紹介しました。  『ビクトリア・デ・ロス・アンへレス没後十年(1)

こちらは、人間味あふれる、しなやかなバッハです。
(左上の白文字をクリック ⇒ 画面が大きくなります)


歌&英語でのインタビュー


こんな記事もあります。
Diez años sin la soprano Victoria de los Ángeles
El Arte de Vivir El Flamenco
没後十年記念行事

先日もご紹介した、彼女の人生をたどるドキュメンタリー・フィルム 『Brava Victoria

二十世紀最高のソプラノのひとりとして、世界で大活躍したロス・アンへレスですが、やはり、故郷バルセロナへの想いは格別だったことでしょう。

Palau de la Música (カタルーニャ音楽堂) での演奏会


Gran teatro del Liceu(リセウ大劇場)火事の後、建設資金を集めるために開かれた演奏会。


そして、そのリセウ大劇場での最後の演奏会。
音質があまりよくありませんが、ぜひ。ビクトリア・デ・ロス・アンへレス、魂の歌です。

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by Megumi_Tani | 2015-01-31 21:09 | スペイン歌曲 | Comments(0)

可愛い教え子   

元タカラジェンヌの教え子、Rちゃんが結婚することになった。今日は吉祥寺ドスガトスでお祝いのランチ!久しぶりに華のような笑顔に会い、楽しい時間を過ごした。

彼女が初めてレッスンに来たのは、まだ中学生の時だ。バレエで鍛えた美しい動き、そしてエレガントな雰囲気をもうすでに身に着けていた。歌は素直そのもの。真面目にレッスンに通い、コツコツと練習を積み重ね、飛躍的に上達して、難関、宝塚音楽学校に合格した。卒業後、タカラジェンヌとして充実した時を過ごし、退団。そして今、素敵なパートナーを得て、お嫁ちゃんになる。こんな嬉しいことはない。Rちゃん、本当におめでとう。

生徒さんとのご縁は不思議なものだ。様々な偶然で出会い、長くレッスンが続き、やがて「可愛い教え子」になる。Rちゃんのようにお嫁に行く子もいれば、子育て奮闘中のママもいる。生涯の楽しみに、と好奇心いっぱいにお稽古を続ける人、忙しい仕事の合間を縫って勉強を続ける人、諸事情を抱えて一度は離れ、やがて復帰する人…。年齢は私より上の方もいるが、皆、「可愛い教え子」だ。歌を通じて、心の糸がつながっている。人生の様々な場面。ひとりひとり形は違っても、生涯を通して、歌が喜びであってほしいと思う。

本日のデザートです。
金柑のタルト&CAVAのシャーベット&クレマ・カタラナ&フルーツ
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by Megumi_Tani | 2015-01-29 23:17 | エトセトラ | Comments(0)

「スペインの民主化を振り返る」第5回講義   

日西翻訳通訳研究塾にて開講中の文化教養講座『スペインの民主化を振り返る』の第五回講義に出席した。月曜日の夜、午後7時からの講義というのはなかなか大変なスケジュールだが、毎回熱心な受講生さんが駆けつける。スペインへの深い興味と学ぶ喜び。『あなたのことをもっと知りたい』皆さん、そんな気持ちなのだろうな、と思う。

1970年代に入り、スペインにも、時代の大転換の波が、秘かに、しかし確実に、押し寄せていた。ピカソが亡くなった1973年、用心深い性格であったというフランコが熟慮に熟慮を重ねて首相に指名したカレロ・ブランコが、就任後、わずか六カ月で暗殺される。隣国ポルトガルではカーネーション革命が勃発。病に侵されたフランコは入退院を繰り返し、入院中は、後継者に指名されていたホァン・カルロス皇太子が臨時国家元首を務めた。どこまでも従順に任務に当たりながら、彼は、フランコ後のスペインに向けた準備を粛々と進めていた。。。このあたりの人間ドラマが、私にはとても興味深い。

人間不信で、何事にも極めて慎重、用心深く、いわゆる「石橋を叩く」タイプであったというフランコ。人間の性格は、持って生まれた素質に加えて、幼少期からの様々な経験によって形成されるものだ。己を強烈に守らずにはいられない何かが、彼の人間性の根底に埋め込まれていたのかもしれない。歴史に「もしも」は存在しないが、もしもフランコが才気あふれる鷹揚な人物であったなら、内戦後のスペインは、まったく違った様相を呈していたのかもしれない。そうなれば、ファン・カルロスの存在の意味も変わってくる。カザルスも愛するカタルーニャに戻っていたかもしれない。。。

それにしても昨今は、心が重くなるニュースが多い。「もしも」カザルスが生きていたら、力強く、平和への祈りを奏でてくれるだろうか。

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by Megumi_Tani | 2015-01-29 00:54 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)

ビクトリア・デ・ロス・アンへレス没後10周年(1)   

2015年1月15日、ビクトリア・デ・ロス・アンへレスが天に召されて十年の節目を迎えた。もうずい分昔のような気がする一方で、まだわずか十年、という気持ちも強い。音楽は時空を越えてつながっている。それでも、あらためて立ち止まると、さびしい。

昨年、大学の後輩君が急逝した。ビクトリア・デ・ロス・アンへレスの熱烈なファンだった彼は、彼女の東京公演の際に関西から駆けつけ、「ロス・アンへレスはすごい!ほんまにすごい!」と、ただただ感動、興奮していた。素朴で人なつこい後輩君の熱い想いが伝わり、私もとても嬉しかった記憶がある。公演終了後、サインが欲しい、という彼をビクトリア・デ・ロス・アンへレスのところへ連れて行った。一緒にいた後輩嬢によると、彼は、たとえわずか一瞬しかそばに近寄れなくてもサインをもらえるように、と、サインペンのキャップを開けるタイミングまで計算して準備していたそうだ。今は、天上で、きっとまた彼女の歌に聴き惚れているにちがいない。

ビクトリア・デ・ロス・アンへレスのレパートリーの広さは驚異的だ。ひとつには声域が広い。リリックな高音からメゾ・ソプラノ顔負けの低音まで、幅広い音域でよく声が鳴る。語学も堪能だ。母語であるスペイン語、カタルーニャ語のほかに、英語、イタリア語、ドイツ語、フランス語等々をこなす。
そして何よりも、そんな諸々すべてを超越して、「ビクトリア・デ・ロス・アンへレスの音楽」そのものがある。人が歌であり、歌が人である。そんな異次元の存在~Diva(女神)。しかもそのDivaの演奏は、いつも自然で温かく、人間味にあふれているのだ。

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この機会に、途方もない数の映像の中から、各ジャンルの演奏各々1曲を集めてみました。他の演奏を楽しむ手がかりにしていただければ幸いです。

まず、皆様よくご存知の『愛の喜び』です。この曲のこんなに心豊かな演奏は聴いたことがありません。ドイツ歌曲は、シューベルト[『鱒』を選びました。リセウ大劇場でのお宝映像です。必見!フランス歌曲は大好きなフォーレの『悲しみ』をどうぞ。スペイン歌曲は、やはり代表作ファリャの『七つのスペイン民謡』とまいりましょう。ピアノはアリシア・デ・ラローチャです。こちらはグラナドス歌曲作品の最高傑作『トナディーリャス』、こんなチャーミングな歌もあります。『カーネーション』

イタリア・オペラからは、プッチーニ『ボエーム』のミミのアリアを。ヴィクトリアが最も好きな役だと、どこかで語っていました。ドイツ・オペラ『タンホイザー』も演奏しています。フランス・オペラというのも不思議な『カルメン』、正真正銘スペインのオペラ、ファリャ『はかなき人生』をご存知でしょうか?スペインといえば、忘れてはならないサルスエラはこちらです。『カルセラーラス』

偉大な音楽家との共演も残されています。ブラジルを代表する作曲家ヴィラ・ロボス指揮による『ブラジル風バッハ第5番』。モンポウのピアノによる『君の上にはただ花ばかり』。そして、カザルスのピアノ伴奏によるブラームス『甲斐なきセレナーデ』

M.バリュス編『セファルディーの歌』は、録音そのものも珍しい、貴重なプライベート映像です。この曲は、谷めぐみのCD『魅惑のスペイン』に収録されています。


優しさあふれる子守り歌


カタルーニャの歌『移民』圧巻です。@カタルーニャ音楽堂


バルセロナ・オリンピック閉会式『鳥の歌』


こちらでは、ビクトリア・デ・ロス・アンへレスの一生を記録したフィルムをご覧になれます。
『Brava, Victòria!』

ビクトリア・デ・ロス・アンへレスについて、これまでに綴ったものです。
『ビクトリア・デ・ロス・アンへレスの想い出』   『鐘は「語る」 』   
『アルベニス~ゴンドラの船歌』  『カザルスホールのこと』

真夜中の部屋。こうして書いていると、音もないのに、ビクトリア・デ・ロス・アンへレスの音楽にすっぽり包まれている気がします。Divaよ、永遠に。

フォーレ『レクイエム』 

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by Megumi_Tani | 2015-01-21 01:04 | スペイン歌曲 | Comments(0)

ロドリーゴ考   

大掃除ならぬ小掃除をしていたら、久しぶりのCDが出て来た。
プラシド・ドミンゴ指揮『アランフェス協奏曲』
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ギターはマヌエル・バルエコ。ドミンゴが指揮をしている!それだけで貴重?希少?なCDだ。ずっと以前、ふらりと立ち寄った老舗の中古レコード&CD屋さんで、偶然、見つけた。レジに持って行くと、厳めしい顔をした店のご主人が「これ、かなり珍しいですよね」と呟いた。演奏は、どこまでも明るく朗らか。二楽章は、歌って、歌って、歌っている。ドミンゴのお人柄か。。。
ちなみに、この文章を書くにあたってYoutubeをチェックしてみましたが、この音源はありませんでした(^^;; しかし、こんな映像を発見!
Manuel Barrueco & Plácido Domingo - Michael Lawrence Films


ロドリーゴは幼い頃に病で失明した。しかし、音楽に優れた才能を見せ、生まれ故郷のバレンシア音楽院からパリのエコール・ノルマルへ進み、作曲家、ピアニスト、音楽指導者、評論家等々、多岐にわたる活動で大成功を収めた。かの『アランフェス協奏曲』は、1940年、フランコ政権下のバルセロナで初演されている。国民音楽賞、アルフォンソ十世賢王十字勲章、文化勲章、芸術功労金メダル等々受賞歴多数。1991年、90歳の時には、フアン・カルロス国王より爵位「アランフェス庭園公爵」を授かった。1999年、97歳の長寿を全うして逝去。ヴィクトリア夫人とともにアランフェスの墓地に眠っている。

ギター曲のイメージが強いが、ロドリーゴは、スペイン歌曲学習者には欠かせないレパートリーの『四つの愛のマドリガル』をはじめ、多くの歌曲作品を残している。古(いにしえ)のスペインを思わせる典雅な音楽、透明な抒情、スペインらしいリズム…。時にギョッとするような不協和音が鳴っても、必ず収まるべきところへ収まる。ロドリーゴの音楽は裏切ることがない。拙CD『Plegaria~祈り』に数曲が収録されているので、お持ちの方は聴いてみていただきたい。

『四つの愛のマドリガル』の中の第4曲『ポプラの林に行ってきた』は、80年代、ニッカウヰスキーのCMに使われていた。スペイン歌曲を選んでくださるとは、さすがニッカさん、お目が高い!と喜びたいところだが、これは「Ombra mai fu」の大ヒット、当時のキャスリーン・バトル人気にあやかってのことだろう。
『De los alamos vengo, madre』


『Ombra mai fu』


こんな写真も!ファッション雑誌を飾った92歳のロドリーゴ!
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盲目のハンディをものともせぬ八面六臂の活躍ぶり。時代に逆らわず、軽やかにその波に乗ってみせる柔軟性。あふれる音楽の才、豊かな知性とともに、人生を謳歌する才能にも恵まれていた人だったのかな、と思う。

ロドリーゴ本人が弾く『アランフェス』


『ヴォカリーズによる~わが心のアランフェス』
『スペイン浪漫』~わが心のアランフェス
『ロドリーゴの魔力』
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by Megumi_Tani | 2015-01-15 00:01 | スペイン歌曲 | Comments(0)

追悼 竹鶴威氏   

昨年の暮れ、竹鶴威氏が亡くなられました。『望郷』
威氏の息子さん、マッサンにとってはお孫さんにあたる竹鶴孝太郎氏へのインタビュー記事をご紹介します。とてもダンディな威さんのお写真が掲載されています。
『朝ドラとは違う…孫が見つめたマッサン夫婦とは』

数回お目にかかっただけなのに、なぜか、とても懐かしく思い出される竹鶴威さん。
今頃は、グラス片手に、天上でくつろがれているでしょうか。。。。
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by Megumi_Tani | 2015-01-11 13:50 | 故郷 | Comments(0)

雪国   

余市は穏やかなお正月でした。それなりにシバレたものの、吹雪もなく、晴天。ありがたいことです。近くのスーパーでは元旦から大勢の人がお買いもの。本当に、お正月も昔とは様変わりしましたね。今年は初雪がそのまま根雪になったそうです。あと約三ヶ月、大雪に見舞われないことを祈るばかりです。
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おかげさまで、新しいホームページがご好評をいただいています。060.gif
『谷めぐみの部屋』
まだご訪問になられていらっしゃらない方、ぜひどうぞ。
ホームページからも、このブログに入れます。
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by Megumi_Tani | 2015-01-04 23:05 | 故郷 | Comments(0)

2015年 頌春   

新年あけましておめでとうございます。2015年が明るく穏やかな一年でありますように。
本年もよろしくお願い申し上げます。

雪の余市でお正月を迎えました。「マッサン」ブームで、昨年のニッカ工場見学者は、65パーセントも増加したそうです。年末年始、工場はお休み。夜の闇に、石造りの門がくっきりと浮かび上がっていました。いよいよ1月から、ドラマの舞台は余市に移ります。
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by Megumi_Tani | 2015-01-01 00:51 | 故郷 | Comments(0)