<   2015年 10月 ( 8 )   > この月の画像一覧   

30周年エピローグ 3   

「〈黒人の子守り歌〉優しい歌ですね」「〈エル・アレグリート〉最高!」「〈恋人が言いました〉のキラキラ感がステキ」「〈ラ・パロマ〉は特別な歌ですか?谷さんも浦壁さんもノリが違った」「〈バスクの歌〉あの哀しさは何?」「〈鳥の歌〉泣きました」etc。お寄せいただいた沢山の感想は宝物だ。

「スペイン語は分からないけれど、そんなことは飛び越えて、スペイン歌曲の世界にすっかり惹きこまれました」こんなお声は本当に嬉しい。お客様のおそらく9割以上はスペイン語をご存じない。それでも、何とか少しでもスペイン語の歌に興味を持っていただけるよう、当日お配りするプログラムに歌詞大意を掲載し、曲の合間に歌の内容や関連するエピソードをご紹介する。歌詞の一語一語が分からなくても、その言葉と音が創りだす世界をきっと感じていただける。そう信じている。
e0172134_22101720.jpg

「高級レストランに行って、丁寧なお料理を一品ずつ楽しませていただいたような気分でした」「帰りの電車に乗ったら、突然、現実世界でガッカリ。もう少しあの夢の世界にいたかった」うれしいなぁ…。
e0172134_22422770.jpg

最後に、私が塾生として末席を汚し、「スペインの音楽講座」では講師を務めさせていただいた日西翻訳通訳研究塾発行の塾maga最新号に掲載された文章をご紹介します。

第30回「谷めぐみ」リサイタルを終えて
恒例の「谷めぐみリサイタル」が去る10月17日開催され、そして無事に、しかも、大入り満員の大盛況で幕を閉じた。残念ながら参加が叶わなかった方々は、本当に素晴らしいコンサートを聞き(見)逃してしまったようです。今回のリサイタルは、例年とは大きな違いがありました。彼女がバルセロナへの「歌修業」を終えて帰国したのが1985年。この年が彼女のプロの歌い手としてのスタート地点になり、あれから30年と一口で言っても、そこには、多大なる苦労や障害があったはずである。順風満帆の人生などあろうはずがないからだ。そのような思いがすべて詰まった、実に素晴らしいコンサートだった。それを象徴していたのが、なんと言っても、例年とは異なった選曲だった。無論、彼女にとって絶対に外せない、また、聞き手側としても毎年でも聴きたい曲も含まれてはいた。しかしそこには、終始一貫、彼女の30年間の思いと、スペイン歌曲への愛情と思いが一杯に詰まった、実に素晴らしい選曲だった。そして、それを見事に歌いきった、記念すべき、或いは、ちょっとお目にかかれないような素晴らしくも感動的なコンサートだった、とまで言っても、決して言いすぎではない、そんなコンサートだった。
(日西翻訳通訳研究塾発行:塾maga_No.0180より転載)
e0172134_22595742.jpg

 すべてのfoto ⓒ藤本史昭  

30周年記念リサイタル《スペインわが心の歌 Canciones Españolas, tesoros de mi corazón》 ご支援くださったすべての皆様、ありがとうございました。
またお目にかかる日を楽しみに060.gif     
エピローグ1」「エピローグ2
e0172134_23251853.jpg

 designed by Vamos Inc.
[PR]

by Megumi_Tani | 2015-10-31 22:15 | リサイタル | Comments(0)

30周年エピローグ 2   

私はハバネラが好きだ。とりわけ今年は、ハバネラを世界に知らしめたイラディエールの没後150周年にあたる。第3ステージ『ハバネラの夢』では、世界的大ヒット曲「ラ・パロマ」に加えて、隠れたお宝曲「エル・アレグリート」をお楽しみいただいた。

「エル・アレグリート」とカルメン「恋は野の鳥」にまつわる経緯は、先日ご紹介した通り。Programa ご案内「エル・アレグリート」

事実を知らされたビゼーが即、己の勘違いを認めたところに、「創作の苦しみを知る人」の心を感じる。ビゼーの純粋さに、その時すでに天国にいたイラディエールも「まぁ、そんなこともあるさ」と、お咎めなしの気分だったのではないか。

同じ旋律が使われているとはいえ、この両曲はまったく似ていて非なる作品だ。「恋は野を飛び回る鳥のように自由なものよ。私に惚れられたら気をつけなさい」とヒロイン・カルメンが蠱惑的に歌う「恋は野の鳥」に対して、「エル・アレグリート」には、登場人物が二人いる。「パロマちゃん、僕のこと好きになっておくれ」「愛しいペピート、浮気しないって約束してくれるなら好きになってあげてもいいわ」と、男女二人が、ああでもないこうでもないとゆる~いムードで囁き合い、最後に「あぁ!二人は恋人!幸せ!」と、めでたしめでたし、で、終わる。緊張感をはらみ、悲劇的結末を予感させるカルメンのアリアとは正反対だ。

リサイタルでは、この一連のエピソードをご紹介してから、演奏。「知らなかった。そんな話があったのか」「なるほど。それで今日はこの曲を歌うのね」「似ているって、一体どんな感じ?」etc。お客様が興味津々で聴いてくださっているのが分かる。嬉しい。多くの方がお察しくださるように、歌の合間に「おしゃべり」を入れることは、歌い手にとって、なかなかハードな作業だ(^^;; しかしそれでも、せっかく歌うからには、しかもほとんどのお客様が直接意味の解らないスペイン語で歌うのだから、何とか少しでも多くの方に少しでも親しくアプローチしていただけるよう努めたい。30年間変わらぬ願いだ。

極めつけ「恋は野の鳥」


パロマとペピートの恋のかけひき「エル・アレグリート」


「エル・アレグリート」大好評でしたよ~~!
天国のイラディエール氏、喜んでくれているかしら010.gif

e0172134_19225476.jpg

[PR]

by Megumi_Tani | 2015-10-25 19:11 | リサイタル | Comments(0)

30周年エピローグ 1   

リサイタルが終わって一週間。メール、お手紙、FBメッセージ等々で、たくさんのご感想をお寄せいただいています。まだお返事出来ていない方、ごめんなさい。当日のアンケートのひとつひとつにも目を通させていただきました。終演後の慌ただしい時間に大急ぎで書いてくださったご感想は、貴重なナマの声です。人気曲のご紹介は日をあらためて♪♫♪

今回は早々にチケットが売り切れ、来たくても来られない方が続出しました。何とも申し訳ないことでした。次の機会にはぜひ!

毎回必ず来てくださるご常連のお客様、そのお客様のお友達でファンになってくださった方、HP、ブログ、「ぴあクラシック」等々を見て初めて来てくださった方、3月「カタルーニャの食と音楽を味わう会」でまだチラシもないのにチケットをご購入くださった方、「毎日メディアカフェ」でスペイン歌曲に興味を持ってくださった方、つい先日までバルセロナに住んでいらしたというご婦人、素敵なママになった教え子たち、滑り込みセーフでチケットをゲットされた方、私を驚かせようと、黙って上京し、最前列真ん中の席で笑顔で手を振ってくれた札幌の友人夫婦etc,etc。客席にはお客様ひとりひとりのドラマが潜んでいます。

一方で、この夏から秋にかけて、30年間ずっと応援してくださっていた方が次々と天国に旅立たれました。数年ぶりのご来聴をとても楽しみにしていたのに、当日急病で来られなかった方もいます。Hakujuホールの高く美しい天井に、お姿のない方々の笑顔が見えるようでした。

函館から朝一番で届いたサプライズの可愛い花かご、「クラベリートス」に寄せて贈られた真っ赤なカーネーションの花束…。

バックステージでは、心強いスタッフ、頼もしい友人が支えてくれていました。彼らの温かいサポート無くして公演の成功はありえません。

そんなあの人もこの人も、関わる人すべての心がスペインの歌でひとつに結ばれたような、素敵な時間でした。いつものリサイタルにも増してそんな幸せを感じました。Muchísimas gracias!
e0172134_0335527.jpg

e0172134_035398.jpg

e0172134_037269.jpg

                                  ⓒ藤本史昭
[PR]

by Megumi_Tani | 2015-10-24 00:38 | リサイタル | Comments(0)

終演御礼   

30周年記念リサイタル、本日、無事終演しました。
ご来聴くださった皆様、各地、各方面からから温かいエールをお送りくださった皆様、
ありがとうございました。
e0172134_18493295.jpg

e0172134_18515919.jpg
e0172134_1853750.jpg

[PR]

by Megumi_Tani | 2015-10-17 18:53 | リサイタル | Comments(0)

24年前のサルスエラ公演   

昔はよく夢を見た。夢と言っても、将来〇〇になりたい、という類の夢ではない。眠っている間に見る夢だ。連続ドラマ風、思い出再現ドラマ風、ちょっと予知的ドラマ風etc。
連続ドラマは、見たいと思えば、毎日一話ずつストーリーが展開した。次はどうなるのかなぁ、と、眠るのが楽しみだったりする。いつも総天然色。夢はカラーで見るものと思い込んでいたので、白黒の夢が存在すると知った時には驚いた。

いつの頃からか、ぷつりと夢を見なくなった。理由は分からない。起きている間に色々なドラマに遭遇するから、眠っている時までドラマを楽しむエネルギーが残っていないのかもしれない。

ところが、昨夜、久しぶりに夢を見た。
昭和を感じさせるどこかの事務室。沢山の机、山積みの書類、大勢の人が忙しそうに仕事をしている。部屋の片隅に、来客用のテーブルとソファ。そのソファに、なぜか、ヴィクトリア・デ・ロス・アンへレスが座っている。地味なワンピース姿で、テーブルの上に開いたパソコンの画面を一心に見つめている。横から私がのぞきこむと、ヴィクトリアがたどたどしい日本語で言う。「わたしは、いま、にほんごを、べんきょうしているの」私がスペイン語で答える。「それは素晴らしい!日本では貴女を待っているファンが今も沢山います」今度はヴィクトリアもスペイン語で答える。「そうそう。だから、ぜひ、日本語を、と、思ってね」
そこで目が覚めた。夢は愉快だ。ヴィクトリアが日本語を話すなんて!

この夢は何となく察しが付く。数日前、Facebookで、1991年に行われたサルスエラ公演の話題が出たのだ。通常のサルスエラは台詞が入るので、スペイン語が分からなければ楽しめない。しかしこの公演は、外国人にも分かりやすく構成されていた。いくつものサルスエラの名場面、名曲、名歌、舞踊がふんだんに盛り込まれ、スター歌手やダンサー達たちが華やかな舞台を繰り広げる。まだ「サルスエラ」という言葉そのものがあまり知られていなかった時代、画期的な招聘だった。
e0172134_2315847.jpg


この公演で、ビクトリア・デ・ロス・アンへレスが歌ったのが、G.ヒメネス「サパテアード」だ。周りの若手の歌い手たちの中で、堂々の貫録だった。終演直後の舞台に駆けつけてご挨拶させていただいたことも懐かしい。「あ~!メグミ、どうだった?」「ナマでサパテアードを聴けるなんて夢のようでした」「それはよかった」大勢の出演者と大がかりな装置の搬出でごった返す舞台で、そんな会話を交わした。もう24年も前なのに、まるで昨日のことのように蘇る。Facebookのお友達とも一瞬で思いが通じた。まさに音楽は時空を越えている。
e0172134_23392356.jpg


17日のリサイタルで、この「サパテアード」を歌う。ビクトリア・デ・ロス・アンへレス没後10周年。香しい名歌「君の上にはただ花ばかり」とともに、粋で素朴でお茶目で楽しいこの曲を捧げたい。「日本では貴女を待っているファンが今も沢山います」の思いを込めて。




              谷めぐみ30周年記念リサイタル
           スペイン わが心の歌
              2015年10月17日(土)午後2時開演
                 会場:Hakuju Hall

 チケット完売しました。たくさんの方にお問合せをいただいています。ごめんなさい。
                また次の機会にぜひ!    


[PR]

by Megumi_Tani | 2015-10-11 23:40 | リサイタル | Comments(2)

チケット完売しました   

30周年記念リサイタル、チケット完売しました。
ご来聴の皆様、2015年10月17日(土)14時(13時30分開場)、Hakujuホールにてお待ち申し上げます。当日のプログラム等々、HPをご覧ください。

              谷めぐみ30周年記念リサイタル
           スペイン わが心の歌
              2015年10月17日(土)午後2時開演
                 会場:Hakuju Hall
               ご来聴をお待ちしています

e0172134_083879.jpg

[PR]

by Megumi_Tani | 2015-10-06 00:10 | リサイタル | Comments(0)

Programa ご案内「サルスエラ」   

第4ステージ最後の華は「サルスエラ」。スペインの魅力いっぱいのアリア2曲をお聴きいただく。

スペイン伝統の舞台音楽劇サルスエラは、17世紀フェリーぺ4世の時代、王侯貴族の楽しみとして生まれた。野バラ~サルサにおおわれた王の別邸サルスエラ宮殿で上演されたことから「サルスエラ」の名前が付いたという。当初は、神話や伝説の英雄物語など荘重な筋立てだった。

18世紀、イタリア音楽の隆盛によってサルスエラは一時衰退。ちなみに、この時期に流行したのが第1ステージで取り上げる音楽劇トナディーリャだ。

19世紀半ば、サルスエラが復活する。王侯貴族の楽しみから庶民の娯楽へ、格調高い神話から軽妙で風刺のきいた人情話へ。すっかり姿を変えたサルスエラは広く国民に愛され、大流行した。「古き良き時代のスペイン」この言葉がぴったりの粋で愛らしい華だ。

ヴィクトリア・デ・ロス・アンへレスが歌う「スペインから来た娘」


こんな古き良きシネマもあります。


若きテレサ・ベルガンサが歌う「サパテアード」


こちらは、銀髪のテレサ・ベルガンサ。



              谷めぐみ30周年記念リサイタル
           スペイン わが心の歌
              2015年10月17日(土)午後2時開演
                 会場:Hakuju Hall
               ご来聴をお待ちしています

060.gifPrograma ご案内
母なるマリアに」 「心よ、ともに悲しもう」 「カタルーニャの歌」 
エスペランサの聖母に捧げる祈祷風のサエタ」 「ロドリーゴとファリャ」 
天上のVictoria de los Ángelesに捧ぐ」「エル・アレグリート~S.Yradierに捧ぐ」  
ハバネラの夢」「クラベリートス
[PR]

by Megumi_Tani | 2015-10-04 19:58 | リサイタル | Comments(0)

残りわずか!です   

「チケットぴあ」残りわずかになっています。
ご来聴ご予定の方、お急ぎください。 『チケットぴあ』
e0172134_22322988.jpg

[PR]

by Megumi_Tani | 2015-10-02 22:32 | リサイタル | Comments(0)