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グラナドスに捧げた日   

「雨女バンザ~イ!」古くからのお客様がアンケートに記してくださっていた。そう、事リサイタルに関して、私は知る人ぞ知る雨女だ。これまでに何度も大雨や大雪、ひどい年は台風を当てている。週間予報で「晴れ」だった日が、突然、嵐に変わったこともあった (^^;;

今年はずっとエンリケ・グラナドスを追いかけてきた。浪漫の名にふさわしい人物像、残された興味深いエピソード、多彩な交友関係、悲劇的最期、歌曲作品はもちろんヴィルトゥオーゾぶりを髣髴とさせる数々のピアノ作品 etc。春には「毎日メディアカフェ」、夏には「セルバンテス文化センター」とセミナーを通じてマエストロ・グラナドスをご紹介。秋隣る9月19日、満を持して、第25回リサイタル『スペイン浪漫Ⅱ~エンリケ・グラナドス没後100年に捧ぐ本番を迎えた。
                                 Foto:藤本史昭
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この日もお約束の雨 (>_<) しかも三連休、敬老の日、お彼岸の入り、と、あまり芳しくない条件が重なるなか、、、、、開演の午後2時には、会場のHakuju Hallがいっぱいになった。感謝!
長年変わらずずっと聴き続けてくださっているお客様に加えて、昨今は、HPやこのブログを見て、あるいは「ぴあクラシック」「ぶらあぼ」見て、あるいはセミナーに参加して、と、初めて足を運んでくださるお客様も増えている。
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いつものようにお喋りを交えながら、プログラム前半はグラナドスの名作『昔風の粋な歌曲集』『愛の歌曲集』『スペイン舞曲第5番』を、後半は、グラナドスと様々なご縁の糸で結ばれた音楽家達の個性豊かな作品をたっぷりお楽しみいただいた。
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当日お客様からいただいたアンケートの声、一部ご紹介
●スペイン語は分からないけれど、情景が浮かんできました。
●多彩なプログラム編成で、幸せな時間でした。
それは嬉しい!
●前半はしっとり。後半はめぐみさんのトーク炸裂!思いっ切り楽しませていただきました。
●登場する音楽家の交友関係をご紹介いただき、より深く理解できました。
お喋りし甲斐があります!
●伴奏ではなく共演、と感じました。
その通り!歌い手とピアニストは「共演」しています。スーパー・ピアニストの作曲家達が作った曲はピアノ・パートが極めて難しい。浦壁信二さん、よく弾いてくれました。
●今日はグラナドスも縁の方々と一緒に音楽の時間を楽しみ、笑っていられるような気がします。
●まるで舞台上にグラナドスを囲んで楽しい語らいの時が流れているようでした。
●大切で大切で大切な人に捧げている歌だということを、しみじみ感じました。
マエストロにお喜びいただけたでしょうか。。。

お客様がフェイスブックに投稿してくださった文章を、そのまま転載させていただきます
★第一部のグラナドスに捧げられた「愛と哀の歌」では、≪昔風の粋な歌曲集≫が圧巻でした。グラナドスが思いを馳せたゴヤ(1746-1828)の時代の恋物語、情調溢れるソプラノによって遥か昔のマドリードの町へと吸い込まれます。亡きマホを偲ぶ恋慕に満ちた歌声は、舞台から主人公マハ自身がこちらに降りてくるかのようでした。甘い夢となった過去を懐かしみ現実となった悲哀がマハを襲う、生の喜び、と同時に儚さも知らされます。ジャスミンの芳しき香が漂ってきそうな≪愛の歌曲集≫は、とても上品な精細なメロディーです。スペイン舞曲〈アンダルーサ〉は、お馴染みのピアノ曲を歌で聴くと新鮮に感じられました。スペインではピアノ曲に後から歌詞が付けられることも多いそうです。

★第二部「友よ永遠なれ」は一転して、軽やかなリズムのロルカ<18世紀のセビリャ―ナス>に始まりました。ロルカのスペイン古謡を聴いたのは初めてでした。アンダルシアに住む人々の日常的な気持ち、喜怒哀楽が込められています。ロルカは、故郷グラナダ、そこに生きるジプシー達を愛し、自ら採譜した唄にピアノの伴奏を作曲したのです。アルベニスの〈カディス〉と〈舟歌〉は、そのロマンチックで流れるような音域に、地中海を思い浮かべながら、うっとり夢心地になりました。

★グラナドスは英仏海峡航行中に、第一次世界大戦ドイツの無差別攻撃に遭い命を落としました。また、ロルカはスペイン内戦が勃発するや(1936)、ビスナールのオリーブ畑でフランコ軍ファランヘ党によって銃殺されています。スペインの芸術に永遠に名を残す二人は戦争の悲惨の中消えていきましたが、こうして谷めぐみさんの透き通るような美しい歌声がホール一杯に響きわたる時、素晴らしい歌曲によって詩や音楽の世界に生き続けていると改めて実感します。アンコールの〈ラ・パロマ〉、〈鳥の歌〉もともに、谷さんのスペイン音楽への深い思いと愛、そして平和の祈りが伝わってくるリサイタルでした。

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グラナドス没後100年記念の年を歌い手として迎えさせていただいたことを幸せに思います。
ご来聴の皆様、ありがとうございました。各方面でご支援くださった皆様、心よりお礼申し上げます。またお耳にかかる日を楽しみに!
スペイン浪漫Ⅱ~エンリケ・グラナドス没後100年に捧ぐ
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by Megumi_Tani | 2016-09-27 19:01 | リサイタル | Comments(0)

終演御礼   

第25回リサイタル『スペイン浪漫Ⅱ~エンリケ・グラナドス没後100年に捧ぐ』
終演しました。
ご来聴の皆様、ありがとうございました。
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by Megumi_Tani | 2016-09-19 18:51 | リサイタル | Comments(0)

当日券のお知らせ   

『スペイン浪漫Ⅱ~エンリケ・グラナドス没後100年に捧ぐ』明日本番です。

僅かですが、当日券をご用意できることになりました。ご予約は承っておりません。数に限りがありますので、ご希望の方は、お早めに会場へお越しの上、お求めください。
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第25回リサイタルスペイン浪漫Ⅱ~エンリケ・グラナドス没後100年に捧ぐ
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by Megumi_Tani | 2016-09-18 13:25 | リサイタル | Comments(0)

【ぴあ】9月15日終了です   

本番までちょうど1週間になりました。【チケットぴあ】9月15日(木)23時59分販売終了です。
ご来聴ご予定の方、お急ぎください。 チケットぴあ

ここ数日、思いがけない方から「行きます!」のメッセージをいただいています。感謝!
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第25回リサイタルスペイン浪漫Ⅱ~エンリケ・グラナドス没後100年に捧ぐ
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by Megumi_Tani | 2016-09-12 23:25 | リサイタル | Comments(0)

曼珠沙華   

朝晩少し涼しくなった。近くの神社は秋祭り。今も太鼓の音が聞こえている。

三連休の三日目、敬老の日、そして彼岸の入り。リサイタル開催日「9月19日」は、ご丁寧に秋の初めの諸々が重なっている。「連休で旅行中…」「母を敬老会に連れていかなければならない…」「法事が重なっていて…」etc。残念だけれど、ご都合のつかない方も多い。次の機会にぜひ!

一方で、ここ数年間恒例になっていた土曜日を外れたことで、今年初めてご来場が叶う方もいる。毎年の楽しみ!と早々にチケットをご購入くださった方、久しぶりに行きます!とご連絡くださった方、遠方からはるばる駆けつけてくださる方…etc。ありがとうございます。お待ちしています!

リサイタルの日付というのは不思議なものだ。私本人のスケジュール、会場の空き具合、諸行事等々を調整して決まるのだが、それ以外に、あるいは、それ以上に、どこかから「その日」が降って来たような気がすることがある。そんな時は、Gracias a Dios!これだ!と、決めてしまう。かくして今年の9月19日も決定したのだが、それにしても、何でまた彼岸の入りに…と、我ながら訝しく思っていた。

先日街で、真っ赤な巾着田のポスターを見て、ふと閃いた。今年はグラナドス没後100年。3ステージで演奏するファリャも没後70年、ロルカも没後80年を迎えている。生誕ではなく、没後の記念が三人も重なった年。グラナドスとファリャとロルカが仲よくおはぎを食べる図?は、さすがに浮かばないが、日本人の私が追悼させていただくとなれば、もしかするとお彼岸はピッタリ?かもしれない。

今年は個人的に偲ばせていただきたい方もある。リサイタルはいつも一期一会。2016年9月19日の演奏を、心をこめて捧げたい。

第25回リサイタルスペイン浪漫Ⅱ~エンリケ・グラナドス没後100年に捧ぐ
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by Megumi_Tani | 2016-09-11 12:19 | リサイタル | Comments(0)

グラナドス愛と哀の生涯   

「もしかすると、この船旅で命を落とすことになるかもしれないね」
オペラ『ゴイエスカス』のニューヨーク初演に立ち会うために、大嫌いな船に乗ることを決意したグラナドスは、冗談めかして、こんな言葉を吐いたという。第一次世界大戦さえ起きていなければ、パリでの初演が叶うはずだった。しかし戦火は広がるばかり。ヨーロッパは混乱の渦中にあった。

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グラナドス夫妻の悲劇から100年を迎えた今年、スペインで沢山の記事や資料が公開されました。

●グラナドス、スペインでの最後のインタビュー記事 
La última entrevista de Granados en España

●3月24日、命日の記事のひとつ『グラナドス、オリンポス山から海の底へ』 
Granados, del Olimpo al fondo del mar
グラナドス生誕の地レリダで開かれたアリシア・デ・ラローチャの公開講座の映像が見られます。

●『グラナドス夫妻、抱き合っての悲劇』
El trágico abrazo final de Enrique Granados y su mujer
帰国直前、ニューヨークで撮影された夫妻最後の写真、破壊された船サセックス号の写真を掲載

●カタルーニャ・テレビ制作の追悼番組『グラナドス、音楽の色彩』 
Granados, el color de la música
生涯、作品を沢山のインタビューとともにまとめています。(カタルーニャ語)

●上記カタルーニャ・テレビの番組の中から 
サセックス号沈没とグラナドスの訃報を伝えるニュース映像
必見!事故直後のグラナドスの姿が映し出されています。

そして、つい10日ほど前、スペイン国営放送制作の追悼番組 『偉大なる音楽家達:エンリケ・グラナドス』がYoutubeにアップされました。奇しくも番組冒頭、9月19日リサイタル『スペイン浪漫Ⅱ』で歌う「La maja dolorosaⅢ~悲しみにくれるマハⅢ」の譜面が映し出され、演奏が流れてきます。
グラナドス没後100年記念の年に、スペイン歌曲の歌い手でいられることに感謝し、大切に、歌わせていただきたいと思います。

第25回リサイタルスペイン浪漫Ⅱ~エンリケ・グラナドス没後100年に捧ぐ
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『偉大なる音楽家達:エンリケ・グラナドス』
画面左上にある「Grandes músicos: Enrique Granados」の文字をクリックして、大きな画面で見ることをお薦めします。

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by Megumi_Tani | 2016-09-05 23:22 | リサイタル | Comments(0)

キーワードはスペイン語   

私も末席を汚している日西翻訳通訳研究塾の年に一度のパーティーに出席した。年に一度、この時にしかお目にかからない方も多いが、それでも回を重ねるうちにお知り合いが増えて来る。お名前は存じ上げないけれど、あぁ!毎年お目にかかりますね!という方もいる。

今回は、受付の後、ひとりの女性と目が合った。誰だっけ……?間違いなくどこかで会ったことがある……。しかもとても親しく……。ア~ッ!な、なんと!以前バルセロナでお会いし、夕食をご一緒した方だった。まさか東京で、しかも塾のパーティーで再会するなんて!

もうひとつの嬉しい出会い。「アルフォンシーナと海」という曲をご存知だろうか。この曲に詠われているアルゼンチンの女流詩人、アルフォンシーナ・ストルニについて、日本でただ一人研究をされている先生にお話を伺うことが出来た。どんな歌にも背景があり、ドラマがある。それはクラシックもフォルクローレも変わらない。ひとつの楽曲の命を感じ取るには、その曲に秘められた歴史、ドラマを知ることがとても大きな力になる。

年齢も職業も経歴もバラバラ。しかし和気あいあい、どのテーブルもお喋りに余念がない。キーワードはスペイン語、そして向上心。皆さん、充分高いレベルにいるのに、黙々と勉強を続けている。スペイン語で歌う誰かさんも頑張らなきゃ、と、あらためてエンジンがかかる。

第25回リサイタルスペイン浪漫Ⅱ~エンリケ・グラナドス没後100年に捧ぐ
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「アルフォンシーナと海」メルセデス・ソーサ

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by Megumi_Tani | 2016-09-04 00:35 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)