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1119♪ 格闘技?ロドリーゴ   

ロドリーゴといえば〈アランフェス 〉。流麗な旋律、柔らかく繊細なリズム…聴く者の心を遠い幻想の世界へ誘ってくれる。しかし、ロドリーゴ作品には違う顔もある。素朴な旋律、弾けるリズム…あっけらかんとした小曲の楽しさは格別だ。そして、ロドリーゴ作品には、更に違う顔がある。不可解な和音、摩訶不思議な旋律…合っているのか間違っているのか?よく分からない音が鳴る。以前、とあるロドリーゴ作品をギター伴奏で演奏した際、ギタリスト氏が呟いた「絶対に弾けない音が楽譜に書いてあるんだよね。どうしろって言うのかなぁ…」と。

今回歌う〈アイレ・イ・ドナイレ〉も、そんな曲だ。タイトルからして意味不明。奔放に転調を繰り返し、上がったり下がったりする歌の旋律、グチャッと衝突音に近いピアノの不協和音…寄り添うことなく互いに自己主張する様は、まるで歌とピアノの格闘技(>_<)
演奏する者に無数の????を生じさせ、お客様をさんざん煙に巻き、そのくせ最後は、颯爽とカッコよく終わるのだ。ニクい!

ロドリーゴは、人生を楽しむ術を心得ていた人のような気がする。幼い頃に視力を失ったハンディなどものともせず、幅広い分野で大活躍した。同じ時期に同じくスペインを代表する音楽家として生きたモンポウとの対比は興味深い。

11月19日リサイタル《スペイン浪漫Ⅲ》では、3ステージでモンポウを、4ステージ冒頭でロドリーゴを歌います。二人の音が醸し出す世界の違いをご堪能ください。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

〈アイレ・イ・ドナイレ〉はYoutubeでも?????な演奏が多いです。。。
一番聴けた?のは、これかな?一部分だけですが。



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by Megumi_Tani | 2017-09-27 23:06 | リサイタル | Comments(0)

恋のアランフェス♫講座終了   

セルバンテス文化センター秋期講座『”恋のアランフェス”をスペイン語で歌おう! 』が終了しました。「待ってました!」「無理やり時間を空けました」「2回セットの1回しか出られないけれど、それでも!」「スペイン語初めてですけど、歌ってみたい」「中南米の歌ばかり歌って来ましたが、ぜひ!」etc。開講わずか4日前に広報開始\(◎o◎)/!というスリル満点の展開?にもかかわらず、熱心な受講生さんが集まられました。
講座よ開け!と、諸々ご協力くださった皆様、ありがとうございました。

言わずと知れた、ロドリーゴ作曲『アランフェス協奏曲』の第2楽章。メロディーだけでもうっとりですが、さらに、スペイン語の読み方練習からスペイン語談義に花が咲き、メロディーへの歌詞の載せ方には悪戦苦闘、ロマンティックな歌詞の意味に酔いしれ…。各90分のクラスはあっという間です。最後は恒例、オーディトリアムの舞台で客席に向かって「アランフェス~♫」皆さん、朗々と歌い上げました。Fantástico!!

12月には、セミナー『ビリャンシーコの楽しみ』を開講します。ビリャンシーコとは、スペインのクリスマスの歌。Youtubeをたっぷり楽しみ、有名なビリャンシーコを一緒に口ずさみましょう♫ お申込み受付中。詳しくは、下記をどうぞ。

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第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!


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by Megumi_Tani | 2017-09-23 22:18 | 講座/セミナー | Comments(0)

1119♪ モンポウ『雪』   

モンポウの音楽は、いつもどこか寂しい。生の不安にたじろぎ、哀しみをまとい、じっと虚空を見つめる。「なぜ私はここにいるのだろう?」そんなモンポウの自問自答が聞こえてくるようだ。

〈Neu~雪〉という作品がある。「これは雪ではない。天から舞い降りる花…」氷柱を思わせる透明なピアノの和音にのせて、モンポウ自身による詩が静かに、淡々と歌われる。淡々と、だから、切ない。淡々と、だから、哀しい。わずか2分にも満たない小曲。名歌〈君の上にはただ花ばかり〉やグレゴリア聖歌を思わせる〈魂の歌〉に較べて、ほとんど知られていないが、モンポウ作品の隠れた名曲だ。

今年2月に開かれた、日本・カタルーニャ友好親善協会のテルトゥーリアで〈Neu - 雪〉をご紹介し、予想外の大きな反響をいただいた。〈Neu - 雪
研ぎ澄まされた音、一切の装飾を取り払った世界…。モンポウの音楽には、日本人の心に通じる〈侘び、寂び〉が秘められているのかもしれない。

11月19日、3ステージにて、歌わせていただきます。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

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こんな動画を見つけました。侘び、寂びとは、ちょっと趣が違いますが…(^^;; (^^;;
2010年3月8日の大雪@バルセロナ





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by Megumi_Tani | 2017-09-21 13:01 | リサイタル | Comments(0)

1119♪ ちょうど2ヶ月   

第26回リサイタル《スペイン浪漫Ⅲ》まで、ちょうど2ヶ月になりました。
昨年は9月19日に第25回リサイタル《スペイン浪漫Ⅱ》を開催。奇しくも、同じ《19日》になりました。今年も佳い歌をお届けしたいと思います。ご来聴をお待ちしています!

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

19日にちなんで、HPをリニューアルしました。リサイタル関連情報はもちろん!〈毎日メディアカフェ〉〈セルバンテス文化センター講座〉〈留学日記〉etc、読み物満載です。
お時間のある時に、ぜひご訪問ください。谷めぐみの部屋

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by Megumi_Tani | 2017-09-20 00:40 | リサイタル | Comments(0)

1119♪ モンポウ『魂の歌』   

9月16日は、マリア・カラス40回目の命日だった。彼女が来日した1974年、私はまだ声楽のセの字も始めていなかった。クラシックとは無縁。したがって、世紀の歌姫の来日もほとんど記憶にない。大学時代、何かのアリアのレコードを聴き、その声に恐怖のようなものを感じた。マリア・カラスは怖い…。以来、ずっと敬遠していた。ところが、卒業後のある日、ふと気が向いて購入したLPでリューのアリアを聴いた瞬間、彼女の歌が、真っ直ぐに、強烈に、飛び込んで来た。マリア・カラスは凄い…。まるで雷にでも打たれたようだった。

没後40年記念番組の予告@スペイン国営放送
Se cumplen 40 años de la muerte de María Callas

スペイン語によるドキュメンタリー


年月を経た今、偉大なるDivaとしての圧倒的な存在感とは別のところで、彼女の底知れぬ「孤独」を感じる。深い寂寥を帯びた声…。声そのものが、叫び、助けを求めている。

モンポウとカラス。こんな対照が成立しうるとは自分でも驚きだが、モンポウの音楽に貫かれているもの、あるいは彼の生涯に一貫して漂う気配は「孤独」である。モンポウは叫ばない。叫ぶことはおろか、助けを求めることもできない。強烈な自負とその裏返しの臆病さに苛まれ、常に己の内へ、内へと向かっていく。不安定な心を抱え、バルセロナとパリを何度も行き来しながら、自分探しの旅を続けた。愛妻カルメンとのめぐり会いがなければ、この世での成功はありえなかったのではないか。

1985年春、ご自宅を訪ねた際は、お二人が温かく迎えてくれた。旅立たれて30年が過ぎた今、マエストロご本人とお目にかかった人間は本当に少なくなった。
¡Hola!バルセロナ(38)

マエストロ・モンポウにサインをいただいた楽譜
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内なる葛藤を抱え、迷い、悩み、苦しむモンポウの精神が光を見出したもの、そのひとつが、16世紀スペインを代表する神秘主義の巨人、十字架のヨハネの詩だった。《スペイン浪漫Ⅲ》3ステージで演奏する『魂の歌』は、その十字架のヨハネの詩に作曲されている。

「これほど美しいものはありえないことを私は知っている。夜であるのに…」
神への信頼、帰依の喜びを静かに歌い上げるこの作品は、もしかすると、モンポウ自身の魂の叫びだったのかもしれない。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

『魂の歌』





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by Megumi_Tani | 2017-09-17 20:00 | リサイタル | Comments(0)

【ぴあクラシック】秋号掲載   

クラシック音楽情報誌【ぴあクラシック】2017年秋号に、第26回リサイタル《スペイン浪漫Ⅲ》が紹介されました。オペラ研究家・岸純信先生が大変光栄なコメントを寄せてくださっています。クラシック音楽全般を紹介する雑誌に、スペイン歌曲を採り上げていただくのは、本当に嬉しいことです。

カラフルな写真とボリュームたっぷりの読み物で、とかく敬遠されがちなクラシック音楽をグッと身近に感じさせてくれる【ぴあクラシック】、何と!フリー・ペーパ―です。
全国のチケットぴあ店舗、タワーレコード、新星堂、山野楽器、HMVほか、音楽大学、音楽ホールにあります。ぜひお手に取ってご覧ください。

●記事の大きな画像は、HPをどうぞ ⇒ 第26回リサイタルスペイン浪漫Ⅲ

●Webでもお読みになれます ⇒ Web版ぴあクラシック
(谷めぐみの記事は、P.33に掲載)
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第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!



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by Megumi_Tani | 2017-09-15 23:31 | リサイタル | Comments(0)

『恋のアランフェスをスペイン語で歌おう!』   

本日やっとアップされました。
『恋のアランフェスをスペイン語で歌おう!』@セルバンテス文化センター
9月15日&22日(いずれも金曜日)19:00~20:30
なんと、わずか4日後\(◎o◎)/!
連休前、空いてるよ!という方、ぜひどうぞ♫

お申し込みは、こちらのサイトから。
セルバンテス文化センター秋期講座
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『恋のアランフェス』この曲です♫

これまでの講座@セルバンテス文化センターは、こちら⇒セルバンテス文化センター

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!






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by Megumi_Tani | 2017-09-11 22:09 | 講座/セミナー | Comments(0)

1119♪ 憧れの国   

ナポレオンの進駐、フェルナンド7世の絶対王政、悪評高きイサベル2世時代、カルリスタ戦争、アマデオ1世の短き治世、第一共和政、王政復古、米西戦争…。19世紀のスペイン史は誠にめまぐるしい。めまぐるしい、というより、混乱に次ぐ混乱とでも言うべきか。

皮肉なもので、そんなスペインが、当時外国では「憧れの国」になっていた。憧れ、といっても、夢みる夢子的な単純なものではないだろう。激情、生と死、神への熱烈な愛、諦観、自虐…。一筋縄ではいかない複雑な精神の有り様が、異国の人々の驚きと興味を誘ったのだ。「あの激しさは何?あの強さは何?あの潔さは何?」etc。そこには、憧れとともに、秘かな揶揄もまた込められていたに違いない。

ショパン〈ボレロ〉、ラロ〈スペイン交響曲〉、シャブリエ〈狂詩曲スペイン〉、リムスキー・コルサコフ〈スペイン奇想曲〉etc。多くの外国の音楽家達が、エキゾチシズム~スペイン趣味あふれる作品を発表した。誰よりもスペインに憧れてくれたのは〈カルメン〉のビゼーだろうか。

11月19日リサイタル、第1ステージでは、そんな外国人を惹きつけずにはおかないスペインの魅力たっぷりの歌をお聴きいただく。19世紀の音楽家達が魅了された「スペイン」と21世紀の私達が大好きな「スペイン」。そのイメージがピタリと重なっていることを実感していただけるだろう。

ピアノ前奏がリズムを刻めば、、、あぁ!これぞスペイン!どうぞお楽しみに!

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!
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ニン〈ポロ〉古い録音がありました。


1119♪ プログラムご紹介ブログ
グラナドス150回目の誕生日」「永遠の別れの歌」「我が夢のアランブラ
カルメン〈恋は野の鳥〉の元歌です

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

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by Megumi_Tani | 2017-09-07 00:21 | リサイタル | Comments(0)

1119♪ 我が夢のアランブラ   

スペインにはお国自慢の歌が沢山ある。より正確に言えば、スペインという「お国」の自慢ではなく、我が村、我が町、我が地方を誇り、讃え、高らかに歌い上げる。もちろん日本各地にも無数の民謡やご当地ソングが存在するが、スペインの頑たる「お国自慢」は格別だ。これには、おそらく、スペインという国の複雑な歴史が大きく影響している。先日「毎日メディアカフェ」でご紹介した、グラナドス〈スペイン舞曲第5番~アンダルーサ〉は、オリジナルのピアノ曲に、後年、歌詞が付けられた作品だ。アンダルシアをエキゾチックな女性に例え、その怪しい魅力を讃えている。



さて、11月19日リサイタルに向けて、
本日ご紹介の曲は、F.M.アルバレス作曲〈グラナダに寄す〉

「我が夢のアランブラ~♫」冒頭から声高らかに歌い上げるこの曲は、グラナダの佳き地、佳き音色、佳きものを次々と掲げ、かの地の魅力を讃える。「我が安らぎの地、美しきグラナダ、アンダルシアの栄光、イスラムの王妃、優しき鐘の音…。我が天国アルプハーラよ、さらば!こんなにお前を愛する者を忘れないでおくれ!…。」

イスラムの王妃が出てくるあたりがグラナダの歴史を髣髴とさせる。冒頭のアランブラとは、アルハンブラ、あの有名なアルハンブラ宮殿のこと。「Alhambra」と綴り、スペイン語はhを読まないが、日本では誰かがhを読み???アルハンブラ、として広まってしまった。最後に出てくるアルプハーラは、シエラネバダ山脈を望む「白い村」で名高い地方の名前だ。アルベニスもファリャも、グラナダに恋し、アランブラを愛し、彼の地から大いなるインスピレーションを得た。今回演奏するアルバレスも〈グラナダに寄す〉のほかに、グラナダへの惜別の想いを歌った作品〈別れ〉を書いている。万人を虜にするグラナダの魅力!セギディーリャのリズムに乗って、凛と歌ってみたい。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!


さきほど歌の最後に登場したアルプハーラ地方。今日は、画家・石井崇先生が現地アルプハーラで撮影された写真をご紹介させていただきます。
先生とは昔々の「プラテーロとわたし」以来のご縁。折しも9月6日から12日まで、大阪・あべのハルカス近鉄本店にて、先生の展覧会が開かれます。関西方面の方、ぜひどうぞ!

24時間水が流れる泉
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お土産屋さん
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生ハムの名産地です
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1119♪ プログラムご紹介ブログ
グラナドス150回目の誕生日」「永遠の別れの歌
カルメン〈恋は野の鳥〉の元歌です

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!



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by Megumi_Tani | 2017-09-04 12:23 | リサイタル | Comments(0)

Barcelona~♫ Barcelona~♫   

毎日新聞東京版8月31日付朝刊に、先日の毎日メディアカフェの記事が掲載されました。
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当日お聴きいただいた音楽について、お問い合わせをいただきました。

●カニゴーの山々(M.ガルシア・モランテ編カタルーニャ民謡)
●ラ・パロマ(S.イラディエール)
●スペイン舞曲第5番アンダルーサ(E.グラナドス)
●内気なマホ(E.グラナドス)
●悲しみにくれるマハ(E.グラナドス)
●うぶな娘の私ゆえ(E.グラナドス)
●君の上にはただ花ばかり(F.モンポウ)
●黒人の子守り歌(X.モンサルバージェ)
●音戸の舟歌(M.ガルシア・モランテ編)etc.

モンポウの奥様に敬意を表して、ピアノ曲もひとつ
●秘密(F.モンポウ)

オープニングは楽しく!ルンバ・カタラナ!
1992年バルセロナ・オリンピックの開会式でも大盛り上がりでした。
「魅惑のバルセロナ」ペレ


そのオリンピック、締めは、やはりこの歌でした。
「鳥の歌」ビクトリア・デ・ロス・アンへレス


そして、オリンピックでの共演が叶わなかった幻のデュエット
「バルセロナ」モンセラート・カバリェ&フレディ―・マーキュリー

HPで、当日の詳しい内容をご紹介しています。
毎日メディアカフェ『歌曲でめぐる芸術の街バルセロナ

バルセロナゆかりの名歌曲の数々を今度はナマの声で!
第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!


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by Megumi_Tani | 2017-09-01 20:48 | 講座/セミナー | Comments(0)