<   2017年 11月 ( 7 )   > この月の画像一覧   

1119エピローグ ♪ ありがとうございました   

第26回リサイタルスペイン浪漫Ⅲ終了から一週間。おかげ様でご好評をいただいています。当日のアンケートをはじめ、沢山の方々から嬉しいメッセージをいただきました。ありがとうございます!
e0172134_15320997.jpg
今回のプログラム、実はなかなかコアな内容でした。グラナドス「生誕」150年に捧げる、そのオープニングが〈悲しみにくれるマハ〉。これだけでも、かなり珍しい。続くグラナドス三曲はリサイタル初演、どころか、もしかすると日本初演の可能性あり。となると、お客様にもまったく耳馴染みがない…。第2ステージ〈グラナダに寄す〉〈エル・アレグリート〉あたりでホッとひと息。しかし後半のオープニング〈魂の歌〉は難解です。そもそも日本語でもなかなか理解できない十字架のヨハネの詩が、厳かなピアノと交互にア・カペラで歌われるのですから…。第3ステージはタイトル通り〈響きわたる孤独〉がひたひたと胸に迫るモンポウの世界。そして最終ステージは、ロドリーゴのハチャメチャなクリスマスの歌、ハルフテルのファド、そしてモンサルバージェの皮肉を帯びたハバネラ…。「グラナドスとモンポウ、二人の時代のコントラスト」を大きな柱に、様々な要素の様々なコントラストがいたるところに散りばめられているのですが、それにしても、我ながら凝りに凝ったプログラム。さて、どうなりますか。。。

本番が始まってみれば、冒頭のグラナドスのマハからアンコールまで、お客様が実によく集中して聴いてくださいました。頼もしい!浦壁信二さんのピアノにも実に多くの賛辞が贈られました。歌とピアノの「共演」をお楽しみくださっている!これもまた頼もしい!グラナドスの初演曲〈歌〉〈ヒターノの唄〉〈愛の歌〉、そして、とっつきにくいはずのモンポウ作品が大人気だったことには、予想外の喜びでした。名歌という宝を授けてくれた天上のマエストロ二人に、あらためて深い敬意と感謝を捧げます。
e0172134_15502746.jpg
オペラ・キュレーター、井内美香さんが当日の様子をご紹介くださいました。

今回、印象に残ったことが二つあります。
まずひとつめは、回を重ねるごとに、少しずつお客様の幅が広がってきたこと。同じスペイン通でも語学のエキスパートの方々、ファッション、グルメ関係の方々、同じ音楽でも、オペラの専門家、オペラ愛好家の方々、ドイツ歌曲専門の方々、ピアノ専門の方々、はたまた、常日頃からスペイン大好き、超スペイン・ファンの方々に加えて、普段スペインとは接点がないけれどこのリサイタルに興味を持ってくださった方々、講座やセミナーでお目にかかった方々、そして長年ご支援くださり毎回必ず駆けつけてくださる方々…。拙リサイタルをきっかけに、ひとりでも多くの方にスペイン歌曲の魅力を知っていただければ!こんなに嬉しいことはありません。

二つめは、「心で聴きました」というお客様がとても多かったこと。スペイン語で歌う⇒お客様に歌詞の意味が分からない。このハードルはなかなか高いものです。少しでも歌の内容をお伝えしようと、歌詞大意をプログラムに掲載し、演奏の合間には私自らペラペラお喋り解説させていただくのですが、それでも、なかなか……。しかしこちらも回を重ねるごとに、拙大意訳とトークを手掛かりに、深く心で感じ取ってくださるお客様が増えました。外国語の壁はある、しかし、きっと伝えられる!あらためて勇気をいただいた気がします。

「貴女の“スペイン歌曲”への想いが、よく伝わってきました」とのご感想が一番多かったかもしれません。そうなのです。今回は特に諸々思い入れが深かったせいか、ひとつひとつの歌が、まるで可愛がり過ぎて嫁に出せない娘のように感じられ、リサイタルで手放すのがもったいない(笑)?気持ちでした。

掛け替えのないひとときをご一緒くださった皆様に、心よりお礼申し上げます。
e0172134_18081434.jpg







[PR]

by Megumi_Tani | 2017-11-26 15:58 | リサイタル | Comments(0)

1119♪ 終演御礼《スペイン浪漫Ⅲ》   

第26回谷めぐみリサイタル
スペイン浪漫Ⅲ~E.グラナドス生誕150年、F.モンポウ没後30年に捧ぐ
大勢のお客様をお迎えして終演しました。
ご来聴の皆様、ありがとうございました。
e0172134_18081434.jpg
e0172134_18084301.jpg
e0172134_18091029.jpg
e0172134_18093460.jpg




[PR]

by Megumi_Tani | 2017-11-19 18:12 | リサイタル | Comments(0)

1119♪ 浪漫・夢幻   

第26回リサイタル《スペイン浪漫Ⅲ~グラナドス生誕150年、モンポウ没後30年に捧ぐ》本番が明後日に迫りました。手塩にかけて育てた大切な歌の数々をお届けいたします。

エンリケ・グラナドスは、没後100年(2016年)、生誕150年(2017年)と、記念の年が続きました。この時に、歌い手でいられたことを本当に幸せに思います。昨年リサイタルでは、代表的作品をお聴きいただきました。今年は、粋な女マハが亡きマホに捧げる名曲〈悲しみにくれるマハⅡ〉〈悲しみにくれるマハⅢ〉に加えて、リサイタル初演、しかも日本でもスペインでもほとんど演奏される機会のない超レアな三曲をご披露いたします。

フェデリコ・モンポウの世界は、また格別です。抒情を越えた、侘び、寂びに通じる心、さらにそこを突き抜けた幽玄、無限の世界。いわゆるスパニッシュ!とはまるで趣を異にする、スペイン歌曲の奥深さを感じていただけることでしょう。

二人のマエストロを取り巻く時代と人々。共感と共鳴、そして鮮やかなコントラスト!
みんな違ってみんないい…そんな言葉が心に浮かびます。

リサイタルの準備期間に、テロ事件、そしてカタルーニャ独立問題が起きました。ショックを受け、案じ、考え込み…。その折々に歌に向かう自分の心を見つめ、また歌の方も私の心に応えてくれる、そんな日々でもありました。困難な時期、歌い手として、愛する歌の数々を心を込めてお届けしたいと思います。

今のところ、19日は「晴れ」の予報が出ています。冷え込んできましたので、どうぞ暖かくしてお出かけくださいませ。Hakuju Hallにて、お待ち申し上げます。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

e0172134_00315116.jpg


[PR]

by Megumi_Tani | 2017-11-17 17:56 | リサイタル | Comments(0)

【チケットぴあ】販売終了間近です♪   

【チケットぴあ】での販売は、11月16日に終了します。
「今年はぴあで買おうかな」と思っていらした方、どうぞお急ぎくださいませ。

第26回リサイタル
スペイン浪漫Ⅲ~グラナドス生誕150年、モンポウ没後30年に捧ぐ
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

e0172134_00135191.jpg


[PR]

by Megumi_Tani | 2017-11-13 21:57 | リサイタル | Comments(0)

1119♪ モンポウ~響きわたる孤独   

冬の午後、薄曇りの空、沈黙の時…。モンポウの音楽には、いつも孤独の影がある。それを嘆くでもなく、誰かに吐露するわけでもない。黙って虚空を見つめ、魂の寂寥を天に託す、そんな世界だ。外へ向かう際の繊細さ、不器用さと、内に秘めた強烈な自負。その相克に苦しみ、魂の安らぎを求め、己の内へ、内へと向かったモンポウ。透明な音、真っ直ぐに歌う旋律、一瞬の激情、鈍くぶつかる和音…その歌たちの何という愛おしさ!

今回演奏する曲のひとつ〈魂の歌〉は、16世紀スペイン神秘主義の巨人、十字架のヨハネの詩による作品だ。モンポウは十字架のヨハネの教えに深く心を傾けていた。その十字架のヨハネに、こんな詩がある。まるでモンポウの音が聴こえてくるような。。。

『孤独な鳥の条件』
孤独な鳥の条件は五つ:
第一、孤独な鳥はもっとも高いところへ飛ぶ
第二、孤独な鳥は仲間にわずらわされない。同類にさえわずらわされない
第三、孤独な鳥はくちばしを天空へ向ける
第四、孤独な鳥はきまった色をもたない
第五、孤独な鳥はやさしく歌う

この世を生きにくい人だっただろうと思う。しっかり者のカルメン・ブラーボ夫人の支えが大きかったに違いない。1985年、私がご自宅にお邪魔した際も、カルメンさんが実に明るく、テキパキと迎えてくださった。マエストロが天に還られる二年前のことだ。没後30年記念の年のリサイタル。名歌〈君の上にはただ花ばかり〉をはじめ、あの日マエストロに聴いていただいた作品をお届けできることを光栄に思う。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

モンポウ本人の演奏による〈悲しい鳥〉


同じく〈秘密〉


インタビュー






[PR]

by Megumi_Tani | 2017-11-12 23:03 | リサイタル | Comments(0)

1119♪ プラテーロとアルプハーラと   

石井崇先生の個展に伺った。会場は南青山のギャラリー。スペインの日常がさりげなく描かれた作品の数々に心が和む。ゆっくり絵を見せていただいた後、先生、ほかのお客様と一緒に、昨今のスペイン談義あれこれ。楽しい午後だった。

イシイタカシ情景画展、12日(日)まで。
会場は、地下鉄・表参道駅すぐです。
石井先生とは、かれこれ30年前に制作されたCD『プラテーロとわたし』(ギター:福田進一、朗読:江守徹、表紙絵画・挿絵:石井崇)がご縁だ。J.R.ヒメネスの詩を基に、M.カステルヌオーボ・テデスコがギターと朗読のために書いた作品『プラテーロとわたし』。CD化にあたり、その中に1曲だけ含まれている〈子守り歌〉を私が歌わせていただいた。レコーディングの夜、ものすごい大雨だったことを覚えている(いつも雨女の私(^^;;)

e0172134_22595210.jpg

ちょうど十日後に開催するリサイタル《スペイン浪漫Ⅲ》で、F.M.アルバレス作曲〈グラナダに寄す〉を演奏する。軽快なセギディーリャのリズムに乗せて、グラナダの地への思慕を歌い上げるこの歌、まさにビバ!エスパーニャ!世界が憧れるスペインの魅力全開の作品だ。わが夢のアランブラよ、誇り高きグラナダよ、美しきイスラムの妃よ、と歌詞が続くなかで、アルプハーラという地名が出てくる。アルプハーラとは?日本ではほとんど知られていない地名だが……そうだ!石井先生がスペイン滞在中に住んでいらしたのは、そのアルプハーラ地方のフェレイローラという村だったのだ。そこで、皆様に少しでも雰囲気を感じていただきたく、先生にお願いして、ご自身が撮影されたアルプハーラの写真をご紹介させていただいた。

合言葉はスペイン!ご縁の糸は楽しくて不思議だな、と、あらためて思う。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!

ちなみに、石井先生は、アルプハーラ地方・フェレイローラ村で、プラテーロならぬプラテーラという名のロバを飼っていたそうです。
e0172134_23054552.jpg



[PR]

by Megumi_Tani | 2017-11-09 23:17 | スペイン音楽 | Comments(0)

1119♪ 2017年ならではの歌   

リサイタルの計画は、大抵の場合、一年か一年半前に決定する。2017年は、グラナドス生誕150年、モンポウ没後30年の記念の年。両マエストロに捧げるプログラムを、ということで、昨年の内に選曲が始まっていた。二人が活躍した時代は、ちょうど19世紀から20世紀へ移り変わる時期に当たる。世紀の境を越えて変わったもの、変わらなかったもの、そのコントラストをお楽しみいただこうと考えた。

走り出して数カ月。ある時ふと気が付いた。今回のプログラムには、当初の想定を越えたコントラストが含まれている。グラナドスとモンポウはもちろん、グラナドスと同時代の音楽家達、モンポウと同時代の音楽家達、甘いハバネラと時事風刺の皮肉なハバネラ、恋バナと祈りの歌 、アンダルシア的なものとカタルーニャ的なもの、同じ作曲家によるあの歌とこの歌…これは面白い!幾重にも重なる対照の妙!プログラムが熟成する感がある。秋にはどんな姿になるのかな?楽しみ!

そして夏、8月17日、バルセロナでテロ事件が起きた。さらに、晩秋を迎えた今、カタルーニャが揺れに揺れている。長く歌い続けて来て、こんな年もあるのだなぁ、と、哀しい痛みを覚える。小さな外国人の歌い手である私には祈ることしか出来ない。しかし逆に考えれば、祈る ことはできる、そんな気持ちがふつふつと湧いてくる。バルセロナ…大好きな街なのだ。

本番まであと2週間。2017年ならではの歌を、虚心に捧げたい。

第26回リサイタル
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています!






[PR]

by Megumi_Tani | 2017-11-06 23:24 | リサイタル | Comments(0)