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Barcelona バルセロナ Barcelona   

「智恵子は東京に空が無いという」…。
ふとそんな詩が心に浮かぶほど、今夏の東京には「青空が無い」。8月になって連続17日の雨。こんなお天気は実に40年ぶりだそうだ。「今年の夏は暑い!スーパー猛暑!」たしか季節前にはそんな予報が出ていたような…。

夏になると思い出す、さかさまの想い出がある。昔、バルセロナの夏の音楽祭『Grec』に招かれて歌いに行った時のこと。会場はゴシック地区の野外舞台。周りが石造りの建物に囲まれているから、私の歌も師のピアノもよく響く。しかし野外舞台ゆえ、当然のことながらステージにも客席にも屋根は無い。リハーサル後、ふと師に聞いてみた。「もしも雨が降ったら、演奏会はどうなるの?」「何の心配もない。裏手に屋根がついた舞台があるから」ふ~ん、と、その裏手に行ってみると、屋根のついた舞台?は完全に物置と化し、蜘蛛の巣がはっていた。とても演奏会を開けるような場所ではない。ニコニコと何のくったくもなく微笑んでいる師。そうか…。8月のバルセロナで雨が降る、なんてことは、そもそもありえないことなのだ…。

そんな愉快、痛快、時にはほっこり涙の想い出も交えつつ、芸術の街バルセロナをご案内する『毎日メディアカフェ』。歌い手の私がナビゲーターを務めるからには、よくある巷の観光案内ではございません(^_-)-☆ 歴史あふれる街ゆかりの、そして今年のテーマ人、グラナドスとモンポウゆかりの音楽と写真をたっぷりご用意して、皆様をお待ちしております。お申し込みは下記サイトから、どうぞ!

入場無料。要お申込み。
ご来場をお待ちしています!
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今年はバルセロナが生んだ偉大な作曲家、グラナドスとモンポウの記念の年です。
毎日メディアカフェで二人が生きた街並みに触れ、11月リサイタルで、二人とその周辺の音楽家による多彩な歌曲をご堪能ください。

第26回リサイタル
スペイン浪漫Ⅲ~グラナドス生誕150年、モンポウ没後30年に捧ぐ
2017年11月19日(日)14:00開演@Hakuju Hall
ご来聴をお待ちしています♪

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by Megumi_Tani | 2017-08-17 13:27 | 講座/セミナー | Comments(0)

『毎日メディアカフェ』のお知らせ   

時には学び、時には考え、時には語り合い…。
様々なテーマのもと、リラックスしたサロンで親しく交流する『毎日メディアカフェ』。
昨年、一昨年と登壇の機会をいただき、いずれも大好評!でした。

スペインという国は、どの地方、どの街とご縁があったかによって、印象が大きく異なります。そして興味深いことに、自分と縁があった土地について、誰もが誇りを持っています。「仕事でマドリードにしばらく住んでいてね」「サラマンカで勉強しました」「サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道を歩きましたよ」という具合に。私にとってのその誇り高き街が、バルセロナです。初めての外国、右も左も分からず、知人もいない街での冒険留学は、長い年月を経た今も、歌う私の原点、大きな支えになっています。

そのバルセロナが生んだ音楽家、グラナドスとモンポウの各々生誕150年、没後30年に当たる今年、毎日メディアカフェで嬉しい企画が実現しました。題して歌曲でめぐる芸術の街バルセロナ』。記念の年を迎えた二人のマエストロに敬意を表し、ゆかりの歌曲とともに、通常の観光案内とはひと味違うバルセロナをたっぷり味わっていただきます。
多彩な角度から親しく分かりやすくアプローチする毎日メディアカフェならではの企画!ぜひ皆様、お出かけくださいませ。

入場無料。要お申込み。
2017年8月30日(水)18:30~20:00
ご来場をお待ちしています!
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by Megumi_Tani | 2017-07-29 23:46 | 講座/セミナー | Comments(0)

『音楽は言語と心の架け橋』   

楽しみにしていた、1月31日開催毎日メディアカフェ「『脳科学が明らかにする言語と音楽の普遍性』~スズキ・メソードと東京大学の共同研究、狙いと意義~」に出かけてきた。
『脳と言語と。。。』

講師は、東京大学教授、公益社団法人才能教育研究会会長、早野龍五先生と、同じく東京大学教授、言語脳科学者の酒井邦嘉先生。早野先生が会長を務められる才能教育研究会は、あのスズキ・メソードでよく知られている。酒井先生からのお声がけで、この度、共同研究を開始。5年をかけて、音楽の普遍性と脳機能の関係解明を目指されるそうだ。オンガクノフヘンセイトノウキノウノカンケイカイメイ??一見難しそうなプロジェクトの内容を、お二人の先生がユーモアを交えて、楽しく、興味深く、お話しくださった。

以下、備忘録を兼ねて、要点をほんの少し。

★エキスパートは、脳の必要箇所だけをピンポイントで使っている⇒疲れない。習熟度の低い人は、脳のあちらこちらを無駄に不効率に使っている⇒疲れる。
★「言語」は自分が思考するためにある。「音楽」もまず自分の中で解釈、運営する意思がある。音楽と言語はとてもよく似ている。
★人間には普遍文法が備わっているように、普遍音楽というものも備わっているのではないか。
★限界的練習⇒自分の限界ギリギリのところで、計画的、意識的に、練習する」ことの重要性。
★いわゆる「氏か素性か」

「音楽は言語と心の架け橋。言語の研究を通して、最終的には人間を理解したいと考えています」と結ばれた酒井先生。母語ではない言語:スペイン語で、歌う:音楽に関わる者として、思わず膝をポーンと打ちたくなるお話、そして、勇気づけられるお話が沢山あった。感謝。

「『脳科学が明らかにする言語と音楽の普遍性』
          ~スズキ・メソードと東京大学の共同研究、狙いと意義~」   
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毎日メディアカフェでは、様々なイベントが開催されています。 ⇒ 『毎日メディアカフェ』
昨年、一昨年、谷めぐみも登壇させていただきました。
『魅惑のスペイン歌曲』
『漱石とグラナドスの時代~スペイン歌曲浪漫』

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by Megumi_Tani | 2017-02-01 21:09 | Musica あれこれ | Comments(0)

脳と言語と音楽と。。。   

世に言う文系人間の私は、〇〇科学と聞くだけで思考回路がストップしてしまうところがある。なぜそんな事を考えなきゃいけないのかしら…?と、頭が勝手にシャッターを下ろしてしまうのだ。

ところが、ある時、知人の紹介で、東大教授・酒井邦嘉先生の講演を聞かせていただく機会があった。テーマは「脳と外国語習得の関係」である。

実は、このテーマには積年の疑問と興味があった。昔々バルセロナに留学して間もない頃、来る日も来る日もスペイン語と格闘していたら、ある日突然天からスペイン語が降って?きた。スペイン語に対して、脳がいきなり全開になったような感覚だった。    『¡Hola! バルセロナ(10)』
あの出来事は一体何だったのだろう?どんなカラクリであんな事が起きたのだろう?それを知りたいとずっと思っていた。ソフトでな語り口で、我々素人にも分かりやすくお話しくださる酒井先生。
脳と言語?脳と心?そして、脳と音楽?…。〇〇科学アレルギーなどすっかり忘れて、お話を興味深く拝聴した。

その酒井先生が今月末、毎日メディアカフェに登壇される。テーマは「脳科学が明らかにする言語と音楽の普遍性」 。言語と音楽。深~いつながりがありそうです。。。
1月31日(火)午後6時30分~@毎日ホール(毎日新聞東京本社・地下)入場無料。
お申し込みは、こちらのサイトから↓↓
「脳科学が明らかにする言語と音楽の普遍性」
~スズキ・メソードと東京大学の共同研究、狙いと意義~


少し前のものですが、爆笑問題が酒井先生を訪ねた番組の動画がありました。
爆問学問 FILE060:「おしゃべりな脳」

一昨年「谷めぐみが語る魅惑のスペイン歌曲」、昨年「漱石とグラナドスの時代~スペイン歌曲浪漫」と、お世話になり、スペイン歌曲の魅力をたっぷりご紹介させていただいた毎日メディアカフェ。そのお馴染み毎日メディアカフェに、酒井先生登場とは!楽しみです。
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by Megumi_Tani | 2017-01-23 00:00 | Musica あれこれ | Comments(0)

メロウなスペイン歌曲   

先日の毎日メディアカフェ『漱石とグラナドスの時代~スペイン歌曲浪漫』に沢山のご感想が寄せられています。ありがとうございます。

「そのまま映画にしたいような物語ですね」「グラナドスって、何て素敵な人だったんでしょう!」ふむふむ、同感。

「スペイン音楽=フラメンコとばかり思っていたので、驚きました。こんなに柔らかくて抒情的な曲があるなんて!」そうそう。確かにフラメンコには魂を奪う魅力があります。私も、観るのも聞くのも大好きです。しかし、スペインの音楽はフラメンコだけ、ではありません。日本の山がフジヤマだけではないように。日本の女がゲイシャだけではないように。

「貴女がスペインに惚れこんだ日本人の歌い手だからこそ、グラナドスと漱石の共時性に気が付いたのですね」なるほど、そうかもしれません。では逆に、スペイン在住のスペイン人の歌い手が日本文学好きで漱石を読破している、あるいは、その歌い手さんが、漱石を身近に感じてもらうためにグラナドスと漱石をリンクさせた講座をスペインで開く。どうでしょう???多分それは…無いですね。

グラナドスのドラマティックな人生、彼独自のロマンティシズム溢れる作品を通して、スペイン音楽の多様性、豊かな魅力あふれる世界に興味をもっていただけたのであれば幸いです。

毎日メディアカフェ・スタッフTさんが仰った「メロウなスペイン歌曲」言い得て妙です。粋と情熱を秘めた柔らかくメロディアスなスペイン歌曲!皆様、ぜひお聴きになってみてください。

「グラナドス没後100年」シリーズ、ちょっと間奏曲~Intermedio状態でした。
次回はグラナドスの歌曲をご紹介します。


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by Megumi_Tani | 2016-04-09 23:04 | スペイン歌曲 | Comments(0)

お花見@千鳥ヶ淵   

人ごみが大の苦手なので、お花見、バーゲンの類にはほとんど出かけることがない。ところが今年は、幹事役を買って出てくれた友人がいて、皆で千鳥ヶ淵に繰り出した。花曇り、少し寒いくらいの陽気だが、駅からの道もお堀の周りも靖国神社も人、人、人…で溢れている。お喋りしながら散策すること何と2時間!思いのほかのんびりと満開の桜を楽しむことが出来た。
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標準木
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こちらは友人撮影
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「毎日メディアカフェ」「秋リサイタル先行ご案内」etc、ホームページにアップしました。
ぜひご訪問ください。  『谷めぐみの部屋』


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by Megumi_Tani | 2016-04-05 01:10 | エトセトラ | Comments(0)

毎日メディアカフェ『漱石とグラナドスの時代~スペイン歌曲浪漫』   

春爛漫、桜満開の4月1日、毎日メディアカフェ『漱石とグラナドスの時代~スペイン歌曲浪漫』が開催されました。
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会場の毎日新聞東京本社1F MOTTAINAISTATIONには、いっぱいのお客様。ともに1867年に生まれ1916年に没した夏目漱石とエンリケ・グラナドスの生涯をたどりながら、グラナドスゆかりの作曲家も含めたスペインの音楽、歌曲をたっぷりお楽しみいただきました。

毎日新聞東京版4月2日朝刊
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Facebook「毎日メディアカフェ」にアップされた文章です。
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 スペイン歌曲の歌手、谷めぐみさんの歌&トーク「漱石とグラナドスの時代 スペイン歌曲浪漫」が4月1日、毎日メディアカフェで開かれました。
 谷さんは大学で声楽を学んだ後、たまたま聴いたスペインの歌に魅せられ、バルセロナに留学し、日本では数少ないスペイン歌曲の歌手になりました。昨年7月、毎日メディアカフェで「スペイン歌曲の魅力を語る」という歌&トークをしたところ、好評だったため、再び企画されました。
 今回は、今年没後100年を迎えた文豪・夏目漱石(1867~1916)と、生年、没年が奇しくも同じであるスペインを代表する作曲家、エンリケ・グラナドスの生涯を紹介しながら、スペイン歌曲の魅力を語りました。
 漱石とグラナドス。どうして、そんな話にしたのか。谷さんはまず、その理由を語りました。「2年前に『スペイン浪漫』というタイトルでコンサートをしました。浪漫というのは、夏目漱石が字を当てたということで、漱石のことを調べたら、生年1967年とありました。どこかで見たことがあると思い、エンリケ・グラナドスと同じだったと分かりました。それで、没年を見たら、二人とも1916年に亡くなっている。それを発見した時には、どきどきしました。没後100年の2016年には何かしたいと願っていました」。心に温めていた企画がメディアカフェで実現したのです。
 グラナドスの最も有名な曲「スペイン舞曲第5番」を聴かせながら、グラナドスの生涯を語りました。「グラナドスは作曲家である前に、スーパー・ピアニストでした。お父さんが軍隊に入っていて、3~5歳にはカナリア諸島で暮らしていました。お父さんがけがをして、バルセロナに戻ったとき、ピアノを習い始めました。ピアノを弾く姿を見て、お父さんが『才能がある』と思い、軍の音楽隊の人に習わせました。10歳で早くもミニリサイタルを開いています。この年には、(著名なチェロ奏者)パブロ・カザルスが生まれました。師事した作曲家ペドレルはそれぞれの個性を伸ばす指導者で、弟子が多く育っています」。 
 恵まれたグラナドスの幼少時に比べて、漱石は生まれてすぐに養子になったり、第一高等中学校予科に入学したものの、翌年には肋膜炎のために落第するなど、苦難の時期を過ごしています。
 グラナドスは1883年にバルセロナ音楽コンクールで優勝。初リサイタルが大成功し、パリに留学することになります。「グラナドスはお父さんが亡くなり、カフェでピアノを弾くアルバイトをしていました。クラシックを弾いても客は喜ばないので、即興でいろいろな曲を弾きました。カフェでの仕事はとてもいやだったみたいですけれど、即興で弾く楽しさを知ったようです」
 その後、カタルーニャ演奏協会コンサートなどで、カザルスたちと交流を深めました。画家ゴヤの絵が好きで、「私はゴヤの心と絵に心を奪われた」という文章を残しているそうです。
 「グラナドスはロマンチストだけれども、後輩を育てようという気持ちも強く持っていました。アカデミア・グラナドス(グラナドス音楽院)を設立しています」
 1914年に第一次世界大戦が始まりました。グラナドスが作曲した「ゴイエスカス」のパリでの初演は大成功しました。これをオペラにするという話が持ち上がりましたが、それが立ち消えになり、次にはニューヨークで上演する案が出ました。
 「グラナドスは泳げないので、船の旅はしたくないと思っていたのですが、何とかニューヨークで上演したいため、行こうと決心したのです。 1人の女性をめぐって、男2人が決闘するという物語のオペラは大成功しました。ホワイトハウスの演奏会に招かれ、元々の船便をキャンセルしました。1916年3月の帰路で、英仏海峡を渡る船がドイツ潜水艦の魚雷攻撃を受け、妻とともに死亡しました。グラナドスの生涯を改めて調べて、最初は『もっと長生きして作品を作ってほしかった』と思いましたが、今は『帰りの船で良かった』と思います。行きの船だったら無念ですよね。ゴイエスカスが上演されて、大好評だったのだから、まだましだったと」
 漱石も同年、「明暗」を連載中に亡くなりました。
 「グラナドスの作曲はほぼ独学です。カザルスはグラナドスのことを『自分で音楽を作り上げた真の芸術家だ』と言っています。グラナドス夫妻の死後、カザルスはチャリティーコンサートを開いて、6人の子どもたちの養育資金を集めたそうです。スペインの音楽が華やかで、意気込みにあふれていた素晴らしい時代だと思います。気持ちがなごまされるぐらい、音楽家たちがお互いを大事にしていました。グラナドスが泳げないため亡くなったことから、彼の息子は自分も水泳をして、子どもにも泳ぎを教えました。2人とも、水泳のオリンピック選手になったそうです」
 谷さんにはグラナドスをめぐる大切な思い出があります。留学中に、当時70歳ほどで存命だった末娘ナタリアさんに会う機会があったのです。ナタリアさんの前でグラナドスの歌を歌ったところ、「日本から来たニーニャ(小さな子)がパパの歌を歌ってくれるなんて」と喜んだそうです。
 最後に、谷さんは「スペインの歌はいろいろな世界があります。フラメンコだけではない。スペイン歌曲の多様性を知ってほしいです」と呼びかけ、カタルーニャ民謡「聖母の御子」を、透明感のあるソプラノの美しい歌唱で聴かせました。 
 谷さんは9月19日、東京都渋谷区富ヶ谷のHakuju Hallで、第25回リサイタル「スペイン浪漫Ⅱ」を開催します。チケット発売は5月20日から。リサイタルでは、前半は全てグラナドスの曲、後半はグラナドスの周辺の作曲家の曲を歌うそうです。 谷めぐみの部屋
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昨年に引き続き、メディアカフェのスタッフの方々には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

「私の音楽は私の中から生まれる」グラナドスが残した言葉です。いわゆるステレオタイプのスペイン音楽ではない、グラナドス独自の音楽、ロマンティックな音の世界はとても魅力的です。初期のシンプルな曲集から最後の傑作『ゴイエスカス』に至るまでの変遷、音楽家としての人生と悲劇の最期、ゴヤの時代への憧れ、隠されたエピソード…。「映画にしたいようなドラマティックなお話ですね」終了後、お客様のおひとりが熱く語ってくださいました。

さて、昨夜、初めて公開させていただいたものがあります。1985年、当時70歳代でまだお元気だったグラナドスの愛娘、ナタリアさんにいただいた直筆のサインです。彼女のお宅に伺い、師の伴奏で『昔風の粋な歌曲集』を演奏させていただくと、、「東洋のniñaがパパの歌をこんなに上手に歌うなんて!」と、目にいっぱいの涙をためて抱きしめてくださいました。懐かしい、かけがえのない思い出です。

「心をこめて Megumi Taniへ~ナタリア・グラナドス」

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by Megumi_Tani | 2016-04-02 13:02 | 講座/セミナー | Comments(0)

『毎日メディアカフェ』明日です   

「毎日メディアカフェ」いよいよ明日開催です。
午後6時30分スタート。
会場は、毎日新聞東京本社1F MOTTAINAISTATION(地下鉄東西線・竹橋駅)
漱石とグラナドスの時代~スペイン歌曲浪漫

嬉しい満員御礼!ちょうど桜満開ですね。
ご来場の皆様、たっぷりのメニューをご用意してお待ちしています。
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by Megumi_Tani | 2016-03-31 00:40 | 講座/セミナー | Comments(0)

グラナドス没後100年~天姿天才のピアニスト   

「スペインの三大作曲家」といえば、アルベニス、グラナドス、ファリャの名が挙げられる。彼らは、同時代を生きる、よき先輩後輩、かけがえのない音楽仲間でもあった。

三人は揃って、作曲家であると同時に、天才ピアニストだった。というよりも、まずピアニストとして名声を馳せ、その過程で作曲が始まった、という方が正確だろう。神童?はたまたやんちゃ坊主?のアルベニスが、ピアノの腕前一本で世界を渡り歩いたエピソードは有名だ。若き日のファリャも音楽の勉強を続けるためにピアノコンクールに出場、優勝している。そしてグラナドス。彼も幼少期からピアノを習い、10歳当時、すでに多くのレパートリーをもっていた。16歳の時、シューマンの「ソナタト短調」を弾いてコンクール優勝。この頃から作曲を志すようになった。生涯を通じてビルトゥオーソとして活躍するのみならず、自らグラナドス音楽院を設立。ピアノ教育に情熱を注いだ。かのアリシア・デ・ラローチャは、この音楽院の出だ。

そんなグラナドスも、十代の半ばには、家計を助けるためにカフェで「ピアノ弾き」のアルバイトをしなければならなかった。飲み食いをしている客相手に“適当な”演奏をしたり、飛び入り演奏の“適当な”伴奏をしたり…。苦々しい思いをじっと堪えて、夜ごとカフェに“出勤”する若きグラナドスの姿を思うと、あぁいつの時代にもこんな苦労が…と、別の意味で感慨が湧く。

残された写真等々を見ると、三人各々個性が感じられて興味深い。アルベニスは、いかにも情の深そうな恰幅のいいおじ様だ。音楽の求道者たるファリャはいつも黒づくめの服装で直立不動、まさに謹厳実直な印象である。さて、グラナドスは……断然“姿がいい”!写真、録音等の技術の発達と三人の活躍した時期の微妙なずれにもよるが、彼には、他の二人に較べて、多くの、しかも様々なポーズ、アングルの写真が残されている。自ら絵筆をとる一方で絵のモデルも務めたというから、己のイケメン度を自覚していたのかも!しれない。しかも彼は自らの演奏を、思いのほか多くの“録音”で残してくれた。おかげで後世の我々は、100年の時をふと忘れるほど身近に、“グラナドス”を味わうことが出来る。

19歳で作曲「詩的ワルツ集」


人気No.1「スペイン舞曲集」より第5番~アンダルーサ」


「スペイン舞曲集」より第2番~オリエンタル


「スペイン舞曲集」より第10番~悲しき舞曲


「エル・ペレレ~わら人形」


満員御礼
4月1日開催「毎日メディアカフェ」は、ご好評につき、予約ご応募の受付を締め切りました。
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お申し込みくださった皆様、当日お目にかかるのを楽しみにしています060.gif
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by Megumi_Tani | 2016-03-29 16:01 | スペイン歌曲 | Comments(0)

グラナドス没後100年~「ゴイエスカス」   

今日2016年3月24日は、エンリケ・グラナドス100回目の命日に当たる。
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1916年3月24日、彼と愛妻アンパロを乗せた船は、英仏海峡でドイツの潜航艇による無差別攻撃を受けて沈没。二人は海の藻屑と消えた。ニューヨークで自作のオペラ『ゴイエスカス』初演に立ち会い、その大成功を見届けてバルセロナに帰る、その途中の出来事だった。

30歳の頃、ゴヤの絵に出会ったグラナドスは、その暗い宿命の香り、マホとマハの恋のさやあて、運命の無情etcに深く魅せられていく。ピアニスト、作曲家、教育者として活躍しながら、構想を練り、自らスケッチを描き、温めること十余年。1911年、44歳の時、ついにピアノ版『組曲ゴイエスカス』第1部を完成、初演にこぎつけた。会場はバルセロナのカタルーニャ音楽堂。自らピアノを弾いている。さらに1914年、47歳の時に、第2部を含む『ゴイエスカス』完全版をパリで初演。熱狂的支持を受けた。

タイトル「ゴイエスカス:ゴヤ風の」が示す通り、この作品は、ゴヤの絵に描かれるマハとマホの悲劇的な愛の物語をピアノが語っている。そのストーリーをオペラにしないか、との話が持ち上がった。しかもパリの劇場が初演を引き受けるという。グラナドスは、この作品こそ生涯の傑作と信じ、作曲に没頭した。翌年、オペラ版『ゴイエスカス』完成。ところが、時は第一次世界大戦下。戦争の混乱によってパリ初演の話は立ち消えになった。

傷心のグラナドスのもとに、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場が初演を引き受ける、との知らせが届く。彼は船が大の苦手だった。しかし、掛け替えのない初演の機会を逃すわけにはいかない。一大決心をして、妻とともに船に乗り、アメリカへ渡った。

オペラ『ゴイエスカス』ニューヨーク初演は大成功を収める。悲願成就。グラナドスは安堵したに違いない。これで帰国するはずだったが、急きょ、ホワイトハウスに招かれ、帰国を延期。ウィルソン大統領の御前での演奏を終え、あらためて予約した船でアメリカを後にした。まさか途中の海に悲劇が待ち伏せているとも知らず…。

戦争の犠牲、だ。第一次世界大戦による混乱に陥っていなければ、『ゴイエスカス』は当初の予定通りパリで初演されていただろう。そうすれば船でアメリカに渡る必要もない。ちょうどこの頃から、無差別攻撃なるものが始まった、と、何かで読んだ。

歴史に「もしも」は無いが、あえて考えてみれば、もしもホワイトハウスに招かれず、予定の船で帰途についていれば、その船は爆撃されずに済んだかもしれない。

しかし、こんな「もしも」も考えられる。もしもこれが往路の船だったら…。
つまりニューヨークに向かう船が爆撃されていたら、グラナドスは初演に立ち会えなかったことになる。自身の最高傑作と信じ、渾身の力で完成させたオペラ『ゴイエスカス』。その初演に向かう旅、まさに悲願成就を目前に不慮の死を遂げることは、芸術家グラナドスにとって耐え難い無念であっただろう。

ゴヤに魅せられた浪漫の作曲家グラナドスの魂は、48年の生涯で真に独自の芸術の華を咲かせ、ドラマティックに、そして、ロマンティックに、天に還っていったのかもしれない。

グラナドス本人の演奏によるピアノ版「ゴイエスカス」


演奏会形式によるオペラ版「ゴイエスカス」@パラウ(カタルーニャ音楽堂)



満員御礼
4月1日開催「毎日メディアカフェ」は、ご好評につき、予約ご応募を締め切りました。
漱石とグラナドスの時代~スペイン歌曲浪漫
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by Megumi_Tani | 2016-03-24 02:15 | スペイン歌曲 | Comments(0)