元NHKアナウンサー、山根基世さんが主宰される連続講座『声の力を学ぶ』第2回を聴講させていただいた。第1回の様子は、こちら ⇒ 『声の力を学ぶ』連続講座 第1回
今回の講師は、指揮者の曽我大介さん。「オペラ歌手の声~大観客とオーケストラを圧倒する力」と題し、オペラ史において必要とされてきた声や技巧の変遷、オペラの内容の変化と声との関係、発声の課題、曽我大介が選ぶオペラ・アリア・ベストテン!etc。オペラにおける声の力を様々な角度からお話しくださった。全オーケストラを越えて歌手の声が聞こえる理由を解明するべく、発声法を変えたご自身の声をスペクトラム解析する!という離れ業も!
ご一緒させていただいた東大大学院教授、言語脳科学者の酒井邦嘉先生は、大の音楽好きと伺っている。曽我先生のお話、数々の名演映像に、酒井先生のワクワク!が伝わってくるようで、私まで嬉しくなった。質問コーナーでは、山根さんのリクエストに応えて、曽我先生が再びご自分の声をその場でスペクトラム解析!興味深い。
私はスペイン歌曲が専門だ。こうして同じ声楽でも異なるジャンルである「オペラ」を舞台に「声」にアプローチすると、私自身が求める声の姿、在り様が客観的にみえてくる。視野を広げることの大切さ。声とは何か?声は何を表わすのか?生きることと声のかかわりは?…。朗読を学ばれた方々が、朗読というジャンルを越え、「声」そのものについて広く深く学ばれるこの講座は本当に素晴らしい。
「マイクを通した声とオペラの声」のコーナーで紹介されたのは、あの「Barcelona」!!!
曽我先生もフレディ-・マーキュリーの大ファンだそうです(^^)
モンジュイックの丘でのライブ映像
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夏期セミナー『わが心のアランフェス~ロドリーゴの魅力』@セルバンテス文化センター
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