「エル・ビート」も今年はプログラム入りした。詠み人知らず、とでもいうのだろうか。出自がはっきりしないスペイン民謡ながら、どこの誰でも知っている。一聴すれば、そこはもうスペイン!The Spain!みたいな曲だ。初めてスペイン歌曲を人前で歌った時にもプログラムに入っていたように記憶している。以来、まさに数えきれないほど歌ってきた。
歌というのは不思議なもので、こんなに素朴な曲でも年月を重ねると「育つ」。喉が楽器、つまり楽器が生身だから、歌い手の経年変化とともに声は当然変わる。しかしそれだけではない何かが知らないうちに生まれ、練られ、育っている。「
エル・アレグリート」の項でも書いたが、その育ちぶり?は、歌い手本人にとっても新鮮だ。あら!あなた、そういう歌だったの!と真面目に驚くこともしばしば。
いつも人気の「エル・ビート」。この歌を楽しみにご来聴くださるお客様も多い。
今年はどんな演奏をお届けできるか。私自身も楽しみです
第27回谷めぐみスペイン歌曲リサイタル『スペイン浪漫Ⅳ』
2019年5月19日(日)午後2時開演
会場:Hakuju Hall
チケット好評発売中!
プログラム、曲目紹介、チケットご購入等々、
ご来聴をお待ちしています♪
若きベルガンサが歌う「エル・ビート」
(タイトル表示が間違っています)
男声が歌う勇ましい?版
こちらは、ニン編曲版
私は踊りませんが(笑)
何だか切ない「エル・ビート」