『海のカテドラル』映像化   

何度もこのブログでご紹介した本『La catedral del Mar~海のカテドラル』
海のカテドラル~百人会議の間」「海のカテドラル/風の影
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14世紀バルセロナを舞台に、主人公アルナウが絶望的な運命と闘い、困難を乗り越え、成長していく物語。当時の社会風俗や人々の生活が生き生きと描かれ、地中海都市バルセロナの栄光の影に、こんな苛酷な人生を余儀なくされた人々がいたことを知らせてくれる。壮大な歴史ロマンだ。

母を亡くした幼いアルナウに、父バルナットが教える。「お前のように母さんを亡くした子に、神様は別のお母さん、聖母マリアさまを与えてくださった。マリアさまは天にもいるし、教会にもいて、いつもお前を見守ってくださる。小鳥たちは天のメッセンジャー。マリアさまからのメッセージをお前に伝えてくれる。お前も小鳥たちを通じて、マリアさまにメッセージを伝えることが出来る」と。父の教えを胸に、アルナウは、マリア様はどの教会にいらっしゃるのだろう、と、探し回る。そして、海の聖母教会にたどり着いた時、小鳥たちが一斉に空高く飛び立つ…。大好きな、美しい場面だ。

満を持して『海のカテドラル』が映像化された。きっと見応えのあるものになるだろう、と、以前から思っていたのだが、実際に視てみると、う~ん。どうなのだろう。。。
よくある話だけれど、文字から入った世界は、文字の世界のまま、想像の翼を広げている方が楽しいのかな?

ともあれ、こんなドラマです。アルナウ、頑張れ!
CATEDRAL DEL MAR

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# by Megumi_Tani | 2018-06-15 19:14 | 本の窓 | Comments(0)

「声の力を学ぶ」連続講座 第3回   

元NHKアナウンサー、山根基世さんが主催される連続講座『声の力を学ぶ』第3回を聴講させていただいた。

今回の講師は、舞台の作・演出、映画監督、小説家、エッセイスト、テレビ番組の司会、ラジオ・パーソナリティー、脚本家等々として幅広くご活躍の鴻上尚史さん。「声で遊ぶ」と題し、声へのアプローチの方法、呼吸法、発声法、声を使った表現などをテーマに、実技を交え、具体的にご指導くださった。

冒頭から時事ネタを絡めた巧みな話術で、会場全体がぐいぐい惹きつけられる。鴻上さんのリードの下、長いブレスに挑戦したり、鼻や口や頭に手を当てて声の響きの変化を感じたり、ア~~~と声のストレッチをしたり…。受講生の皆さんもノリノリ。和気あいあいのひとときが過ぎた。

「声」をトータルに捉え、とことん客観視ならぬ客観聴、分析し、実践を踏まえ、よく整理されたお話は、歌い手の私にとってもとても興味深く、勉強になる。そうですよね!と甚く共感するポイントも随所に。人間として歌いたい、という自分自身の願いもあらためて実感。充実の講座でした。

7月、第4回は、僭越ながら谷めぐみが登壇させていただきます。
第1回:脳に秘められた声の力
第2回:オペラ歌手の声~大観客とオーケストラを圧倒する力

さて、今週の土曜日夜、山根基世さんが語りを務められる『映像の世紀プレミアム第9集~独裁者3人の“狂気”』が放映されます。あのクールで深みのある山根さんのお声!楽しみです。
NHKBS『映像の世紀プレミアム第9集~独裁者3人の“狂気”
6月16日(土)午後7時30分~午後9時

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# by Megumi_Tani | 2018-06-14 23:08 | 講座/セミナー | Comments(0)

平成中村座スペイン公演   

中村勘三郎さん、といえば、今もすぐにお顔が目に浮かぶ。ジャンルを越えた幅広い活躍で、歌舞伎ファンのみならず、多くの人々の心を魅了した。2012年、病で身罷られた際には、文字通り日本中に悲しみが広がったことを覚えている。

「江戸時代の芝居小屋風に」をテーマに、勘三郎さんが興されたのが「平成中村座」だ。あれはいつの年だっただろう。歌舞伎の通の中の通の中の通!である先輩が、浅草での公演にご招待くださった。会場には溢れんばかりのお客様、華やいだ、それでいて肩ひじの張らない空間。ワイワイガヤガヤ、開演前からそれはそれは賑わっている。いったん舞台が始まれば、自由闊達、粋でいなせな勘三郎さんに、やんややんやの大喝采!休憩時間にいかにも仮設劇場らしいプレハブのトイレの長い列に並ぶのも楽しく、お大尽よろしく豪華なお弁当をいただき、帰りには立派なお土産までいただき、なんとも贅沢な一日を過ごさせていただいた。今さらながら、先輩、ありがとうございました。
そして、この舞台が、私が観た最後の勘三郎さんの姿になった。

亡き父上のご遺志をご子息二人が引き継ぎ、復活した平成中村座。今月末から7月にかけて、スペイン公演が開かれる。海外での公演は2014年のニューヨーク以来、四年ぶりとのこと。邦楽の友人のお仲間も演奏で多数参加されるそうだ。
ViVA!

勘九郎、七之助「平成中村座」スペイン公演のお知らせ



平成中村座、といえば、このCM


メイキング映像まで見つけてしまいました。



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# by Megumi_Tani | 2018-06-10 17:19 | エトセトラ | Comments(0)

蘇る、カザルスホールのこと   

連日報道されている何とも歯がゆく腹立たしいアメフト関連のニュースに、ふとカザルスホールのことが蘇ったのは私だけだろうか…。

カザルスホールは1987年、主婦の友社が出資するお茶の水スクエアA館 内に、日本初の室内楽専用ホールとして完成した。「カザルス」の名を冠すことをカザルス夫人・マルタ氏に許され、開演チャイムにはあの「鳥の歌」を採用、1997年には開館10周年を記念してバロック式パイプオルガンを設置、様々な企画とともに、数多くの名演奏会が繰り広げられた。

2003年、お茶の水スクエアは主婦の友社から日本大学に売却され、ホール名も「日本大学カザルスホール」と改称された。

個人的に忘れられない思い出が二つある。ひとつは、1990年に実現したビクトリア・デ・ロス・アンへレスと師マヌエル・ガルシア・モランテの来日公演。そしてもうひとつは、2007年10月10日開催の私自身の第17回リサイタルだ。
カザルスホールのこと

2009年、突然、ホールの閉館が発表された。ラジオから流れてきたニュースに驚愕、思わずドアにしがみついた記憶がある。そんな馬鹿な…。マルタ夫人を始めとするスペイン側の関係者はこのとことを知っているのだろうか…。あのパイプオルガンはどうなるのだろう…。跡地に関しては様々な憶測、噂が聞こえて来た。病院になるらしい?オルガンごと建物を壊すらしい?etc。呆然、愕然、憤慨、情けなさ、やり切れなさ…。

そして2010年3月31日、カザルスの名を冠した誇り高きホールは、本当にその歴史を閉じてしまった。何が何だかよく分からないまま…。

お茶の水駅から徒歩5、6分。キャパはたしか450~500席。よく響くホールだった。17回リサイタルのオープニングは、舞台の袖から、姿を見せず、ア・カペラで「鳥の歌」をハミングした。それでも客席の隅々まで声が届いた。建物は、今もあのまま虚しく残っているらしい。哀しすぎる。

第17回リサイタル@カザルスホールのライブCD
(ごめんなさい。完売しています)
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# by Megumi_Tani | 2018-05-27 21:15 | スペイン音楽 | Comments(0)

「バルセロナの風、送ります」   

気が付けば5月も20日。今日は爽やかな青空が広がった。今春は気温が猫の目のようにめまぐるしくアップダウンするせいか、体調を崩している人が多い。私も流行に乗り、というか、乗り過ぎて?まさかの入院生活を送った。青天の霹靂。「青天の霹靂」とは、「青空に突然雷鳴が轟くこと」の意。まさに今日のような五月晴れの空にいきなりドカーンと雷様が落っこちて来たような事件だった。

さて、帰宅して数日後、ポストに大きなエアメールの封筒が届いた。差出人は…バルセロナのMikikoさんだ。「メグミさん、元気?バルセロナの風、送ります」というメモと一緒に、本、チョコレート、絵葉書、文房具etc、沢山のバルセロナ・グッズが同封されている。クリスマスでもない、サン・ジョルディは終わった、誕生日でもない。なぜ今?

若き日のバルセロナ留学時代、Mikikoさんには本当にお世話になった。帰国後は、何年かに一度互いに行き来して会うものの、普段からマメに連絡を取り合っているわけではない。それなのに、ここぞという時、私がちょっぴり疲れている時、何かが必要な時、ある日突然バルセロナからエールを送ってくれる。ビックリ!嬉しく感謝するも、なぜ今?と、いつも不思議な気がする。

「すごい!どうして分かったの?まるでバルセロナからこちらが見えるみたい」と言うと、「アハハ!そうよ!見えるのよ」と朗らかに笑っていた。今回も不思議パワー全開!Mikikoさん、ありがとう。
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「魅惑のバルセロナ」

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# by Megumi_Tani | 2018-05-20 16:35 | ビバ!エスパーニャ! | Comments(0)