「スペイン歌曲って、何ですか?」 その2
2009年 08月 09日
一方で、次のような記述もあった。「両方の歌詞を並べて聴くと、スペイン語のほうがメロディーが自然に流れている気がしました。原語で歌う、とはこういうものかと思いました」これは嬉しい。勇気づけられる。
「スペインの歌を初めて聴いて好きになりました」「単語の意味は分からなくても、歌そのものが伝わりました」心の中で(スペイン歌曲って何だろう?)と問いかけながらお聴きくださっていたことが分かる。
「私は演歌しか聴かない人間ですが、これからはソプラノというものも聴いてみようと思います」と書いてくださった男性。このエールには大いに励まされた。
日本人の私が日本語で日本の歌を歌うとき、いつも自分の感覚にピタリと来るかというと、そうではない。歌いたくない、つまり、語りたくない歌も沢山ある。歌っている自分に違和感を覚えることもある。「スペイン歌曲って、何ですか?」この問いは、突き詰めれば、「歌って、何ですか?」という歌い手にとっては究極の問いにつながるのかもしれない。