飛び立つ鳥   

皆様のお手元に、第20回リサイタルのご案内が届く頃だと思う。

「閃きました。伺っていた内容とはまったく違うのですが…。」とデザイナーさんが送ってきたチラシの図案。私はひと目で気に入ってしまった。派手ではない。いや、それどころか、コンサートの宣伝には珍しい地味さかもしれない。しかし、この凝った、シックな色合いがいい。華やかさとは無縁にしか歩めなかった私の年月は、まさに、この渋さそのものだ。

和の風情、ステレオタイプのスペインを裏切るデザインには、情熱と太陽も素敵だけれどスペインの歌はそれだけではない、と頑固に言い続けてきた私の思いが映し出されている。右側に並ぶ演奏曲目。クリスマスの歌として、カタルーニャの歌として、私が初めて心魅かれたスペインの歌として…大切な“鳥の歌”を鍵に、凝りに凝ったプログラムを組んだ。が、何も深閑とした曲ばかりではない。そこはスペイン!熱く楽しくはじける曲も登場する。知らない歌ばかり…と躊躇される方も大丈夫。ぜひ当日お出かけいただきたい。

深緑と茶の柔らかい幾何学模様。見えない森を縫って一羽の鳥が空に向かう。少し重そうな左の翼、何処へ向かって飛び立とうとしているのだろう。
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by Megumi_Tani | 2010-06-23 08:07 | リサイタル | Comments(2)

Commented by 野良猫 at 2010-06-25 00:18 x
猫のところにも鳥さんがやってきました。
昨年の真っ赤なバラから一転して渋いデザイン、これもスペイン歌曲の奥深さでしょうか。
この白い鳥は・・・と考えていると、ふと昔の歌が。
♪その時一羽のカモメが翔んだ~
Commented by megumi at 2010-06-25 23:38 x
真っ赤なバラと深緑。情熱と侘び寂びの粋!ということにしておきましょうか。
懐かしい歌ですね。カモメか鳩か、はたまた夜鳴鳥か…。
巷も賑やかになってきました。ウグイス嬢よろしく励みます。

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