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絆 2011   

明後日19日にリサイタルが迫った。何かと慌ただしい。バタバタと走り回り、夜帰宅すると、ポストに大きな包みが届いていた。差出人はバルセロナの友人。何だろう…?開けてみると、分厚い本が出てきた。『Concierto de una vida(ある人生の協奏曲)』J.ロドリーゴの伝記だ。「Barcelonaは夏が来たり、冬が来たりの繰り返しです。どんな日になろうと、11月19日はBarcelonaでmegumiさんのコンサートを聴いています!」とメモが添えられている。胸が熱くなった。歌の恩師とこの友人との出逢いが、私のバルセロナ時代を幸せにしてくれた。二人が蒔いてくれた優しい種が私の心で芽を吹き、育ち、今を支えてくれている。長い時を経ても変わらぬこの深い絆。神様からの賜りものだと、本当にそう思う。

ロドリーゴが生まれたのは今から110年前、1901年11月22日。かのカザルスがアメリカ合衆国ケネディ大統領の招きに応じ、ホワイトハウスでカタルーニャ民謡「鳥の歌」を演奏したのはちょうど50年前、1961年11月13日。もっともっと遡れば、今年は、スペイン黄金世紀の偉大な宗教曲作家ヴィクトリアの没後400年にあたる。

「所属している団体の被災地ボランティアと日程が重なり、残念ながらリサイタルにうかがえません」とメールをくれた青年がいる。北国はもう雪。大震災直後のあの寒さが蘇る。いろいろな場所で、いろいろな人が己を見つめ、心を結び合う、その尊さ、喜び。言葉に尽くせぬ思いをいっぱいに抱えた2011年。そんな年のリサイタルだからこそ、いつもの心で、いつものように歌いたいと願う。

天気予報によると、19日は曇り?雨?…。でも暖かくなるようです。
ご来聴の皆様、どうぞ足もとに気をつけてお出かけくださいませ。

たくさんの方々のご支援に心より感謝申し上げます。
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by Megumi_Tani | 2011-11-17 07:20 | リサイタル | Comments(0)

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