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桜源郷   

「着いたわよ!」バルセロナの友人Mikikoさんから電話が入った。「エッ?月末に来るんじゃなかったの?」「違う、違う。月末にお花見に行こうかな、ってことだったの。ちゃあんともう来ました」いつもこうして突然、現れる彼女。でも、不思議にいつも会える。日々バタバタと走り回っているのに、どういうものか、私が時間を空けられる時にやって来てくれるのだ。

それだけではない。ある日ふと思い立って手紙を送ると、同じ日に彼女もバルセロナで手紙を投函していたりする。リサイタルで「お手伝いさんのタンゴ」を歌う時にぴったりのabanico(スペインの扇子)がほしいなぁ…と思っていたら、そんなことは全く知らない彼女から、誕生日でもクリスマスでもないのに突然、扇子が送られてきた。昨年暮れには、モンセラート修道院の楽譜「Virolai」が届いた。今回のリサイタルで、私がカザルス作曲「モンセラートの聖母に捧げる祈り」を歌うことなど、もちろん彼女は知らないのに…。不思議。そして何より嬉しいのは、いつも私がちょっぴりくたびれている時に、ひょっこり現れてくれることだ。

井の頭公園に出かけた。うららかな陽ざしの下、桜満開、いや、満々開。「¡Qué bonito!~なんて美しい!」「¡Maravilla!~素晴らしい!」友人も一緒に来日したスペイン人のamigaも感嘆の声をあげ、ただただ見入っている。今年のお別れに、と、いっぱいに、いっぱいに命を咲かせる桜。「夢のよう。天国にいるみたいね」友人がつぶやいた。そう、桃源郷ならぬ桜源郷…。
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モンセラート修道院の聖歌隊♪♪
リサイタルの成功を祈って!と、彼女のお土産です。
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by Megumi_Tani | 2013-03-28 23:41 | エトセトラ | Comments(0)

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