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『カタルーニャを知る事典』   

日本におけるカタルーニャ研究の第一人者、田澤耕先生の最新刊『カタルーニャと知る事典』が出ました。2013年3月15日付。
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そもそもカタルーニャとは何ぞや?というところから始まって、政治的・経済的位置付け、歴史、言語、建築、美術、音楽、文学、芸能、スポーツ、食べ物、そして、奇跡の都市バルセロナetc。カタルーニャ語の苦難の歴史、ガウディ―、カザルスらカタルーニャが生んだ偉大な芸術家たち、バルセロナ万博、バルサ、二つのバルセロナ・オリンピック、パ・アム・トゥマカット(トマト付きパン)、クレマ・カタラナ、ダノンヨーグルト、はたまた慶長遣欧使節、貞奴…。あらゆる角度からカタルーニャの姿、魅力を伝えてくれます。各章の終わりにある「ノート」が、また小気味よく、楽しい。バルセロナ・ファン必読の書!

外国語をカタカナで表記することは、悩ましい問題です。原音を尊重し、出来るだけ原音に近い表記で。これが大前提ですが、日本での表記の慣用もあり、なかなかひと筋縄にはいきません。一番分かりやすい例は、タレガ作曲「アルハンブラの想い出」でしょう。「Recuerdos de la Alhambra」これは原音ではアルハンブラではなくアランブラですが、日本でアランブラと言っても、ほぼ誰にも通じません。前回のリサイタルでこの曲をヴォカリーズで歌った際も、印刷物の校正段階で、「これって、あの有名なアルハンブラのことですよね?」と、チェックが入りました。カタルーニャ語に関しては、この問題がもっと大変です。たとえば、6月に歌う「モンセラートの聖母に捧げる祈り」という曲。修道院や黒いマリア像で有名なモンセラートですが、これはより原音に近く記せば、ムンサラット、となります。パンフレット作成に当たり、悩みに悩み、結局、日本で通じる?モンセラートと表記しました。『カタルーニャを知る事典』では、慣用も取り入れつつ、限りなく原音に近い表記が紹介されています。エンリケ・グラナドスのエンリケはアンリック、モンポウはムンポウ…etc。へぇ、こんなに違うんだ…と、たぶん驚かれる方も。まさに本の帯にある「スペインであってスペインでない!?」カタルーニャの奥深さを実感していただけると思います。

それにしても、リサイタル『愛しのバルセロナ』開催を前に、こんなご本が出るなんて嬉しいなぁ。
田澤耕先生、ありがとうございます!

by Megumi_Tani | 2013-04-03 22:10 | 本の窓 | Comments(6)

Commented by 太田公士 at 2013-04-09 06:56 x
読ませていただき早速購入しました。
リサイタル、是非伺いたいのですが、チケットはまだありますでしょうか?
Commented by Megumi_Tani at 2013-04-10 00:46
バルセロナ・カタルーニャ好きには、とても興味深いご本ですね!
リサイタルへのお出かけありがとうございます。チケットは、このブログの右上の方にあるカノン工房のサイトからお申し込みください。ご来聴をお待ち申し上げます♪♪
Commented by 太田公士 at 2013-04-10 06:28 x
お返事、ありがとうございました。
承知しました。カノン工房様にお問い合わせさせていただきます。
Commented by Megumi_Tani at 2013-04-10 19:51 x
太田様、ありがとうございます!
プログラム前半は、全曲、カタルーニャ語の民謡、歌曲です。どうぞお楽しみくださいませ♪
Commented by 太田公士 at 2013-04-10 21:08 x
本日インターネットで申し込み、セブンイレブンで2枚購入させて頂きました。便利なものですね(^O^)/
当日を心待ちに致しております。ありがとうございました。
Commented by Megumi_Tani at 2013-04-10 23:49
まぁ!さっそくのご購入ありがとうございました。
リサイタル本番まで、このブログで、少しずつ曲目についてご紹介をさせていただきます。どうぞまた折々、ご訪問ください。

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