オペラ『ラ・ボエーム』~演奏会形式
2013年 08月 07日
舞台は1830年頃のパリ。アパートの屋根裏部屋で共同生活をおくる若き芸術家たちの物語です。お針子のミミは詩人ロドルフォと恋に落ちますが、楽しい日々は長く続かず、ミミは結核でこの世を去ります。二人の恋に彩りを添えるのが、画家マルチェロと彼の恋人、ムゼッタ。純情可憐なミミと自由奔放なムゼッタ、二人のキャラクターを象徴して、ミミが歌う曲はメロディアスで抒情的、一方、ムゼッタが歌う曲は、音が上から下までピョンピョン踊って跳ねる?何とも華やかな作りです。ムゼッタの存在あればこそ、ヒロイン・ミミがより光る、そんな役どころです。
さて、来たる9月8日、そのムゼッタを、私の敬愛するソプラノ、清水まりさんが歌います。イタリアで研鑽を積み、オペラの道を歩まれた声楽家です。いつも美しくエレガント!
日本では、「イタリアとスペインって、似ていますよね」と仰る方が多いのですが、実は、イタリアとスペインの音楽は似ていません。異質といって差し支えないと思います。専門家でもその辺を曖昧に片づけてしまう方が多いなかで、まりさんは、出会った時からスペイン歌曲に深い理解を示し、温かく、支援してくださっています。女ドン・キホーテのごとく歌ってきた私には、とても心強く頼もしい存在なのです。
いつも華やかな声楽家のオーラ!を放つまりさん。きっと素敵なムゼッタを聴かせてくださることでしょう! <チケット・お問合せ:砂川オペラプロデュース03-3612-1318>