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サムライ・ブルー

海外で活躍するサッカー日本代表の三人、川島永嗣、長谷部誠、内田篤人が、Eテレミュージック・ポートレイトで想いを語っていた。大震災後の試合で、川島選手がスタンドから飛ばされた野次「カワシマフクシマ」に抗議したこと、長谷部選手が監督との軋轢から長い間試合出場が叶わず苦しんだこと、本番直前に日本代表から外された時に流行っていた曲を「今でも聞きたくない」と憮然とした表情で呟く内田選手…。いずれ劣らぬ人気、実力を兼ね備えた彼らだが、海外のチームに飛び込み、孤独の中で、自らと戦い、周囲と戦い、ひたすらサッカーを追求し続ける。真摯な姿が素晴らしい。望まない孤独はつらいものだが、海外で感じる孤独は、また格別だ。彼らの言葉の端々に深い深い実感がにじむ。それでも逃げない。それでも止めない。それでも諦めない。それでも、それでも、と、自分と向き合い、模索し、前へ進み続ける。

ちょうど同じ日、イチロー選手が日米通算4000本安打を達成した。彼が、どんな想いで、どんなことに耐え、どんなことを積み上げて来たか、誰にも分からない。いや彼は、分かってもらおうなどと思っていないだろう。いつだって戦う相手は自分。ただ真っ直ぐに前を見据え、緻密に、ひたすらに、前進し続けるのだ。

番組出演の三人のほかにも、ヨーロッパで活躍する日本人サッカー選手がいる。誰かの誕生日には集まってカラオケへ行くそうな。こうなるとヨーロッパに国境はない。「日本人だ!と感じる曲はなんですか?」の問いに「川の流れのように」と来た。ふむふむ、というか、意外というか…。「外国にいると、自分=日本人、と判断されるので、責任を感じる」「あ、それ、俺も同じ」などという会話もあった。同感。

「人々の記憶に残る選手になりたい」と語るサムライ・ブルーの若武者たち。さわやかだ。
by Megumi_Tani | 2013-08-24 01:02 | エトセトラ

スペイン歌曲のスペシャリスト♪谷めぐみのブログです


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