人気ブログランキング |

Zyryabと空海   

音楽講座『Las Músicas de España~スペインの音楽』が始まりました。

「カルメン」も「ドン・カルロ」も「セビーリャの理髪師」もスペインが舞台のオペラなのに、作曲したのはスペイン人じゃない。エッ?と驚かれた方、そうなのです。「セビーリャの理髪師」はロッシーニ、「ドン・カルロ」はヴェルディ、「カルメン」はフランスの作曲家ビゼーの作品です。セビーリャのタバコ工場で働く女工カルメンがフランス語を話す不思議…。

となれば、スペインの音楽にはどんな作品があるのですか?日本で有名な曲はありますか?よその国の作曲家がそんなに沢山スペイン絡みの曲を書いているのはなぜですか?
そもそもスペインの音楽って何を指すのですか?etc,etc.

次々と湧きあがる疑問に、クラシック、フラメンコ、ジャズ、ポピュラー等々、様々な角度からアプローチしてみよう!という講座です。語学の塾でこんな講座を実現してくださるとは、なんと嬉しいことでしょう。

初回は、スペインの音楽の特徴とその個性が生まれた背景を探り、CDとYoutubeでスペイン民謡お国巡りを楽しみました。音を聴き、映像を観て、スペインの音楽を体感&実感していただくのも講座の大きなテーマです。

昨日は最後に「Zyryab」をご紹介しました。「ご存知の方いらっしゃいますか?」という私の問いに、「パコ・デ・ルシアのCDのタイトルになっていますけど…」とお答えが出て、嬉しくびっくり!実は私も、最初にZyryabの名前を知ったのは、このCDでした。
e0172134_22243359.jpg

ウマイヤ朝スペインに招かれた黒い肌の音楽家Zyryabは、洗練された身のこなしで、自作のリュートを弾きながら無数の歌を歌ったといわれています。演奏家としてのみならず、音楽学校の開設、楽団の結成、アッバース朝の宮廷儀礼、現在のコース料理の原型の紹介、美容学校の設立など、多彩な活動を繰り広げました。そこでふと同じ頃の日本に目を向けると…いました!空海です。日本に真言密教を伝えたのみならず、書家、文人として優れ、池の灌漑や温泉の発掘など数々の伝承を残し、お大師様、と呼ばれて今もなお人々の尊敬を集める空海。789年生まれのZyryabに対して空海は774年生まれです。年齢差わずか15歳の二人の天才が、かたや西のイベリア半島で、かたや東の日本で、類まれなる文化の華を咲かせていたのでした。歴史の妙、時に、不思議です。

第5回教養講座『Las Músicas de España』(スペインの音楽)
e0172134_23572538.jpg

by Megumi_Tani | 2013-09-03 22:42 | 講座/セミナー | Comments(0)

<< 大好きな国 日西交流400周年~ハポンさん... >>