『カザルスと国際政治』   

先日の音楽講座に関連して、細田晴子著『カザルスと国際政治』をご紹介したい。
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国際政治学者である著者が、残された膨大な資料をもとに、詳細にカザルスの生涯をたどっている。カザルスといえば、平和主義、反フランコ、と、すぐに心に浮かぶ。では、彼はいかなる経緯を経てその主張にたどり着いたのか?96年という長い生涯のなかで彼の思いは変化したのか?あるいは、しなかったのか?文化国際主義とは?カザルスが信じた音楽の力とは?etc。
激しく揺れ動く国際情勢、複雑に絡み合う主義主張、人間関係…。客観的な資料の検証から、人間カザルスの姿が浮かび上がる。 ユニークな切り口!カザルスファンの方、お薦めです。

思わずタメ息が出たのは、「クラシックは売れないから」との理由で、マエストロ・カザルスでさえレコード発売を断られていること。昔から、みんな苦労していたんだなぁ。。。

カザルスご本人の語りをまとめた 『カザルスとの対話』 こちらも興味深いエピソード満載です。

カザルスはピアノも上手かった!
ヴィクトリア・デ・ロス・アンへレスの歌、カザルス伴奏によるブラームス歌曲です。

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by Megumi_Tani | 2014-02-20 12:49 | 本の窓 | Comments(0)

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