『内戦の影』
2014年 03月 19日
19世紀から20世紀にかけて、ようやくスペインにもアルベニス、グラナドスら「次の時代」の作曲家が登場しました。偉大な先輩マエストロ達の教えを引き継ぎ、さらにその世界を越え、スペインの音楽をより高い次元に昇華させようとした人、それがマヌエル・デ・ファリャです。
グラナダに移り住んだドン・マヌエル・デ・ファリャを慕い集った芸術家たち。その中心にいたのが、若き詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカでした。ドン・マヌエルとフェデリコとの交流のエピソードが残されています。1936年、内戦ぼっ発。ファリャは危険が迫るフェデリコのために奔走します。しかし、マエストロ・ファリャの影響力を以てしても、詩人の命を救うことはできませんでした。
『Breve biografía de Federico García Lorca』
ガルシア・ロルカは、自ら採集したスペイン古謡13曲を譜面に残しています。
音楽講座の帰り道、夜空を見上げると、星ひとつない真っ暗な空に、ほんの少し赤い月がくっきりと浮かび上がっていました。