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第23回リサイタル『スペイン浪漫』   

19世紀末から20世紀初めの時代、スペインは、政治的にはかつての勢いを失っていたものの、その文化、芸術は独自の香りを放つ大輪の華を咲かせ、世界の憧憬を集めていました。グラナダを愛し、色鮮やかなスペインを鍵盤に描き続けたアルベニス、とびきりダンディな音の詩人グラナドス、情熱の高み、天に昇華する音楽を生涯追い求めたファリャ。街に流れるハバネラやクプレ、下町の人情の機微あふれるサルスエラ…。まさに百花繚乱。今日、私たちを魅了する“スペイン音楽”のエッセンスが、この時代にギュっと凝縮しています。

ほぼ時を同じくして、日本では、あでやかな大正浪漫の華が咲きました。“浪漫”の文字は、夏目漱石が考案したといわれています。漱石とグラナドス。浪漫の旗手、浪漫の申し子のような二人は、奇しくも同じ年に生まれ、同じ年にこの世を去りました。

美しくも儚く、哀しくも愛しい。そんな浪漫の心に、熱いリズムと粋の香りを添えて…。
“スペインならではの浪漫”を存分にお楽しみください。皆様のお出かけを心よりお待ち申し上げております。

●日時:2014年10月4日(土)14:00開演(13:30開場)   
●会場:Hakujuホール  
●後援:スペイン大使館/セルバンテス文化センター東京/日本・カタルーニャ友好親善協会
    日西翻訳通訳研究塾    
●主催・企画 谷めぐみ
●お問合せ:テンプリント(鈴木)03-3263-7728
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★歌の「いのち」を知る人、谷めぐみ
 グラナドスほかの「芸術歌曲」から、「ラ・ビオレテーラ」などの「懐メロ流行歌」に至るまで、それぞれに魅力的なスペインの歌たち。今年もまた、それらに歌としての「いのち」を吹き込む術を心得た人、掛替えのないスペシャリスト、谷めぐみのリサイタルを味わえる。題して「スペイン浪漫」、スペイン語で言うとすれば「エスパーニャ・ロマンティカ」となるだろうか。たしかに、スペインの歌には、つねに微妙な「粋(いき)」のスパイスを混ぜ込んだロマンティシズムの甘美さ、優美さが行きわたっている。ただし、スペインのロマンティシズムは、たんに夢のような甘美さに浸るだけのことではない。そこには常に、リアリズムの裏打ちがあり、実人生の悲哀、苦痛、あるいは宿命感といったものが浸み込んでいる。そういった「裏のもの」までも、余さず歌に込め、味わわせてくれる人こそ、歌の「いのち」を知る谷めぐみなのである。 
音楽評論家・スペイン文化研究家 濱田滋郎

★第22回谷めぐみソプラノリサイタル≪愛しのバルセロナ≫評
『音楽の友』2013年8月号より抜粋(『音楽の友』編集部の了解を得て掲載)
極上の歌声に浸った一日。前半での〈五月〉(トルドラ)の透明感ある響き、歌曲集《夢のたたかい》(モンポウ)での言葉の繊細な扱い、カザルスの〈鳥の歌〉(コール・シャンティーとの共演)での抑えた憂色の美学、ガルシア・モランテ編のカタルーニャ民謡で醸し出された哀感ある抒情性などどれも特筆すべきもの。グラナドス〈内気なマホ〉でのコケティッシュな表現力、〈ゴンドラの舟歌〉(アルベニス)の優美さ、モンサルバージェ〈黒人の子守歌〉での声の精妙な絞り方など傑出。浦壁信二のピアノも粒揃いのタッチが光り、〈パーニョ・ムルシアーノ〉(ニン)の飄々とした感など印象に深い。
(6月1日・Hakuju Hall)                         
岸 純信  (オペラ研究家)

●プログラムにまつわるエピソードあれこれを、ブログに綴ってまいります。
 どうぞ折々、ご訪問ください。

      ♪ご来聴を心よりお待ち申し上げます♪

by Megumi_Tani | 2014-06-02 15:05 | リサイタル | Comments(2)

Commented by 直子ママ at 2014-09-24 23:02 x
谷めぐみさんのコンサート初めて伺います。楽しみでワクワクドキドキしています。ロドリーゴの「ポプラの林に行ってきた。」が大好きなのですが、歌っていただけないでしょうか。
Commented by Megumi_Tani at 2014-09-26 00:12
直子ママさん、嬉しいコメントありがとうございます。今回「ポプラの林に行ってきた」は登場しないかもしれませんが、、、とっておきの曲満載で、ご来聴をお待ちしています♪♪

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