ジャズ・フラメンコ
2014年 07月 17日
アフリカ音楽とヨーロッパの12音階が融合して生まれた音楽のひとつ、ジャズ。そのスタイルが限りなく進化・発展するなかで、ジャズ奏者たちは、主旋律に縛られない、より自由な奏法を模索し始めます。ちょうどそんな頃、スペインを旅したマイルス・デイヴィスはフラメンコのミの旋法=モード奏法に出会い、強い閃きを受けました。斬新なスパニッシュモードとジャズとの融合…。これだ!かくして1959年、モード・ジャズの傑作『Kind of Blue』が発表されます。
マイルス・バンドのメンバーだったジョン・コルトレーンは、マイルスのモード奏法に大いなる影響を受け、独立後、『Olé』を発表しました。
上記ペドロ・イトゥラルデ『Jazz Flamenco』にギターで参加していたのが、若き日のパコ・デ・ルシアです。当時、彼はまだ「フラメンコ・ギタリスト」でした。来日時のインタビューでも、ジャズ・フラメンコにはさほど興味を示していなかったそうです。しかし、その数年後に『Entre dos aguas』を発表。世界に衝撃を与えました。
パコの影響を強く受けたスペインのミュージシャンのひとり、ホルヘ・パルド
『Vientos Flamencos』
締めは、アメリカ出身の世界的ミュージシャン、チック・コリアです。彼はマイルス・バンドのピアニストとして名を馳せ、独立後に発表した『Return to forever』を始め、数々の作品を発表、ヒットを飛ばしました。なかでも『My Spanish Heart 』に収められた『La fiesta』は圧巻です。
こちらは、彼の大ヒット曲『Spain』