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ロドリーゴ×ドミンゴ×バルエコ   

大掃除ならぬ小掃除をしていたら、久しぶりのCDが出て来た。
プラシド・ドミンゴ指揮『アランフェス協奏曲』
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ギターはマヌエル・バルエコ。ドミンゴが指揮をしている!それだけで貴重?希少?なCDだ。ずっと以前、ふらりと立ち寄った老舗の中古レコード&CD屋さんで、偶然、見つけた。レジに持って行くと、厳めしい顔をした店のご主人が「これ、かなり珍しいですよね」と呟いた。演奏は、どこまでも明るく朗らか。二楽章は、歌って、歌って、歌っている。ドミンゴのお人柄か。。。

この録音について語るドミンゴ&バルエコ


ロドリーゴは幼い頃に病で失明した。しかし、音楽に優れた才能を見せ、生まれ故郷のバレンシア音楽院からパリのエコール・ノルマルへ進み、作曲家、ピアニスト、音楽指導者、評論家等々、多岐にわたる活動で大成功を収めた。かの『アランフェス協奏曲』は、1940年、フランコ政権下のバルセロナで初演されている。国民音楽賞、アルフォンソ十世賢王十字勲章、文化勲章、芸術功労金メダル等々受賞歴多数。1991年、90歳の時には、フアン・カルロス国王より爵位「アランフェス庭園公爵」を授かった。1999年、97歳の長寿を全うして逝去。ヴィクトリア夫人とともにアランフェスの墓地に眠っている。

ギター曲のイメージが強いが、ロドリーゴは、スペイン歌曲学習者には欠かせないレパートリーの『四つの愛のマドリガル』をはじめ、多くの歌曲作品を残している。古(いにしえ)のスペインを思わせる典雅な音楽、透明な抒情、スペインらしいリズム…。時にギョッとするような不協和音が鳴っても、必ず収まるべきところへ収まる。ロドリーゴの音楽は裏切ることがない。拙CD『Plegaria~祈り』に数曲が収録されているので、お持ちの方は聴いてみていただきたい。

『四つの愛のマドリガル』の中の第4曲『ポプラの林に行ってきた』は、80年代、ニッカウヰスキーのCMに使われていた。スペイン歌曲を選んでくださるとは、さすがニッカさん、お目が高い!と喜びたいところだが、これは「Ombra mai fu」に続く第二弾、当時のキャスリーン・バトル人気にあやかってのことだろう。懐かしい映像をどうぞ。

『De los alamos vengo, madre』


『Ombra mai fu』

by Megumi_Tani | 2015-01-15 00:01 | CD | Comments(0)

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