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カーネーション~Clavelitos   

5月の第二日曜日、今日は「母の日」です。19世紀アメリカで始まったこの習慣が日本に伝えられたのは大正時代といわれています。外国がまだ遠い「外つ国(とつくに)」だった時代、今のようにリアルタイムで自由に情報を獲得できるわけではなかった時代。にもかかわらず、「大正浪漫」という言葉に象徴されるこの時代の文化の華やかさは見事なものです。当時の人々の進取の気性と柔軟かつ奔放な適応能力に、しばしば驚かされます。

カーネーションは地中海沿岸原産の花です。母の日とカーネーションとの関係については諸説あるようですが、その一つは、十字架にかけられたイエスを見送ったマリアの目から涙が溢れた、その涙の跡から生まれた花がカーネーションだったというもの。母の心、母の愛を象徴する花とされています。

さて、そのカーネーション~スペイン語でclavel(クラベル)~は、スペインの国花です。Clavelに愛情をたっぷりこめた呼び名「Clavelitos」は、タイトルもそのままに、トゥーナ(スペインの大学生による音楽隊)が演奏する有名な曲になっています。


こちらはサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学のトゥーナが歌う「Clavelitos」


同じ曲を「小さなウグイス」と呼ばれたホセリートが歌います。
何か訳あり?の映画の一場面のようです。


往年のテノール、アルフレード・クラウス「Clavelitos」


スペインには、サルスエラの作曲家バルベルデの「Clavelitos」という作品もあります。
タイトルは同じですが、こちらはエレガントでチャーミング!
ビクトリア・デ・ロス・アンへレスの名唱でお楽しみください。

by Megumi_Tani | 2015-05-10 19:22 | スペイン音楽 | Comments(0)

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