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『鳥の歌』@チャリティーコンサート   

とある教会で開かれたチャリティーコンサートに出かけた。
ご聖堂に、バッハの「Bist du bei mir」「無伴奏チェロ組曲」、ヴィタリ「シャコンヌ」、アルビノーニ「アダージョ」、サン・サーンス「アベ・マリア」etc。名曲が響き渡る。
演奏者の方々(メゾソプラノ、ヴァイオリン、チェロ、オルガン)が素晴らしい。第一級の演奏を、静かに、熱く、真摯に、聴かせてくれた。音楽はパシオン(受難:すべてを受け入れる)の光。あらためて実感する。

プログラム後半、チェロとオルガンで「鳥の歌」が奏された。前奏のトレモロが鳴り、朗々とチェロのメロディーが歌う。カザルスの吐息が聴こえる気がした。

それにしても、と、いつも思う。バルセロナへ渡らなければカタルーニャ語で「鳥の歌」を歌うことはなかっただろう。思うところあって暫く休んでいたリサイタルの再開を決心させてくれたのも「鳥の歌」だった。2010年には「鳥の歌づくし」のリサイタルを開いた。よくもまぁこんなプログラムを、と、歌う私も呆れるほどだったが、「鳥の歌」の深い宇宙をお客様と一緒に旅したような、かけがえのない時間になった。

不思議な曲だ。人生の折々にふっと現れ、遠い彼方を真っ直ぐに見つめさせてくれる。


by Megumi_Tani | 2015-05-31 21:44 | スペイン歌曲 | Comments(0)

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