Programa ご案内「カタルーニャの歌」   

「スペインは民謡の宝庫である」とは、よく言われるところだが、スペインの民謡は、私たち日本人が漠然と考える以上の意味をもつ。スペインという国が大いなる自治州の集まりであること、さらに言えば、この自治州各々が各々ひとつの国だった、という歴史にその理由がある。各々の地方とは各々の国であり、各々の民謡とは各々の言語で歌われる各々の国の歌である。だからスペインの人達は、己の国の歌~民謡を大切にする。

歌曲の分野でもその精神が生きている。もちろん個人による差はあるが、多くの作曲家が「スペイン語」以外に、自らが生まれた土地の言語の詩による歌曲を残している。

ひと言で「スペイン」と言っても、自分に縁があった場所がどこであるかによって、そのスペイン像は大きく違ってくるだろう。

というわけで、私は、スペイン語の歌曲に加えて、ご縁をいただいたバルセロナ、つまりカタルーニャの民謡やカタルーニャ語の歌詞による歌曲を歌うようになった。いわゆる「スペインの熱さ」を秘めつつも、柔らかな抒情に満ち、豊かな色彩を放つ歌の数々は、地中海への郷愁を駆り立てる。そして「鳥の歌」を歌う時、あぁこの歌に出会えて幸せだった、と、思う。

今回のプログラムでお聴きいただくカタルーニャの歌は三曲。カタルーニャ音楽界の重鎮だったE.トルドラの「さだかならぬ歌」は、そのタイトル通り、パステル画を思わせるピアノ・パートを縫うように、ゆらゆらと歌の旋律が流れていく。「恋人が言いました」は、師マヌエル・ガルシア・モランテの作品。独自のどこか不条理に満ちた愛が囁かれる。「予言の鳥」は、永遠のロマンティスト・E.グラナドスの面影を髣髴とさせる作品。翳りのある美しいピアノが彼のショパンへの憧れを想起させる。


              谷めぐみ30周年記念リサイタル
           《スペイン わが心の歌

          2015年10月17日(土)午後2時開演@Hakuju Hall
           プログラム詳細、チケットご購入はこちら ↓↓ 
          
 《谷めぐみの部屋~Sala de Megumi Tani》

               ご来聴をお待ちしています

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母なるマリアに」 「心よ、ともに悲しもう

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by Megumi_Tani | 2015-08-21 19:58 | リサイタル | Comments(0)

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