Programa ご案内「エスペランサの聖母に捧げる祈祷風のサエタ」
2015年 08月 27日
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「エスペランサの聖母に捧げる祈祷風のサエタ」は、セビーリャ生まれの作曲家ホアキン・トゥリーナの作品だ。サエタとは「矢」を意味し、本来は、セマナ・サンタ(聖週間)の折、聖母の行列に向かって歌われる歌を指す。矢の如き霊感に打ち抜かれた魂が、突如、叫びをあげる。歌か、祈りか、命の雄叫びか…。
サエタ
情熱の国スペインは、私にとって、祈りの国スペインでもある。「きっと貴女は前世、スペインにいたのよ」と言う人がいる。前世があるかどうかは知らないが、もしもそうであれば、その時のスペインは、傷だらけの私をそのまますっぽりと受け入れ抱きしめてくれた、大いなる母、慈愛の海であったに違いない。