Programa ご案内「エスペランサの聖母に捧げる祈祷風のサエタ」   

猛暑、炎暑、酷暑。本当に秋なんて来るのかしら…という気配が、数日前、一変した。朝晩は涼しいどころか、ヒンヤリとしている。ありがたや!!この辺で暑さボケの態勢を立て直し(^^;; 10月17日のプログラムご案内を急ピッチで進めてまいります。

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「エスペランサの聖母に捧げる祈祷風のサエタ」は、セビーリャ生まれの作曲家ホアキン・トゥリーナの作品だ。サエタとは「矢」を意味し、本来は、セマナ・サンタ(聖週間)の折、聖母の行列に向かって歌われる歌を指す。矢の如き霊感に打ち抜かれた魂が、突如、叫びをあげる。歌か、祈りか、命の雄叫びか…。

セマナ・サンタ


サエタ


セビーリャの裕福な家に生まれたトゥリーナは、幼い頃から恵まれた環境で音楽教育を受け、マドリード、パリでその才能に磨きをかけた。パリ時代にはドビュッシー、ラヴェルらとも交流を持ち、ファリャとは一時期、同じアパルタメントに住むほど親しい関係を結んでいる。「君はセビーリャの人間なのだから、セビーリャの音楽に根差した作品を書いてはどうか」敬愛する大先輩アルベニスの言葉に心酔したトゥリーナは、生涯その教えに忠実に、愛する故郷セビーリャの香り溢れる、色彩豊かな作品を生み続けた。

ひと聴きで、あ、トゥリーナだな、と分かる華やかな作品が多いなかで、この「エスペランサの聖母に捧げる祈祷風のサエタ」は、ぽつんと1曲、異色だ。矢の如き霊感に打ち抜かれた魂が歌う歌が本来のサエタなら、そのサエタに魂を打ち抜かれたトゥリーナが、ソプラノとピアノのための歌曲としてのサエタを完成させている。

情熱の国スペインは、私にとって、祈りの国スペインでもある。「きっと貴女は前世、スペインにいたのよ」と言う人がいる。前世があるかどうかは知らないが、もしもそうであれば、その時のスペインは、傷だらけの私をそのまますっぽりと受け入れ抱きしめてくれた、大いなる母、慈愛の海であったに違いない。

ふと探してみると、昨年のセマナ・サンタの時にもご紹介していました。やはり私、この曲がかなり好きなようです。「エスペランサの聖母に捧げる祈祷風のサエタ

              谷めぐみ30周年記念リサイタル
           スペイン わが心の歌
              2015年10月17日(土)午後2時開演
                 会場:Hakuju Hall
               ご来聴をお待ちしています

060.gifPrograma ご案内
母なるマリアに」 「心よ、ともに悲しもう」 「カタルーニャの歌
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by Megumi_Tani | 2015-08-27 12:56 | リサイタル | Comments(0)

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