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スペイン歌曲を語る@銀座

日曜日、午後の銀座。初めて行く場所とはいえ、いとも簡単に見つかるはずの会場が見つからない。地図を片手にウロウロ、キョロキョロ…。困りあぐねて駐車場の番をしているおじさんに尋ねると、「あなた、見ている地図の方向が逆ですよ」とのこと。指さされた方を振り返ると、目の前に会場のビルがあった。自慢じゃないが(自慢なはずがない)私は、世にも稀なる方向音痴だ。地図を持っていても地図と自分との方向関係が分からなくなる。そして、何となく違うなぁ…と思いながらも足が勝手にどんどん歩いてしまう、という悪癖?もある。

「わが心の歌に宿る出会いの数々」と題した1時間半。スペイン歌曲との出会いからバルセロナでのエピソード、スペイン歌曲の歴史、独自の個性、魅力等々を語らせていただいた。お話の合間には、1985年「百人会議の間」での「さくら」、私のCDから、哀愁を帯びたセファルディーの歌「おいで、愛しい人よ」、グラナドス「スペイン舞曲第5番」、ロドリーゴ「ポプラの林に行ってきた」、ヴォカリーズによる「わが心のアランフェス」、トゥーナの唄「クラベリートス」等々、音源もたっぷりと。

バルセロナの恩師による「さくら」の編曲は楚々として雅、美しい。彼の日本への憧憬が凝縮されている。百人会議の間にグランドピアノを搬入しての特別演奏会だった。本当に貴重な経験、貴重な記録だと、こうして年月を経てあらためて実感する。
留学日記「¡Hola!バルセロナ」(38)~

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会の常連の方、今日はスペインがテーマだからと参加された方、先日のリサイタルに続いてお出かけくださった方、逆に、チケット完売でリサイタルを聴けなかったから、と、駆けつけてくれたご夫婦…。皆さん、とても熱心だ。細かくメモを取って聞いていらっしゃる方もいる。最後のスペインのリズム体験コーナーは大いに盛り上がり、茶話タイムに移ってからも、手拍子、足拍子で賑やかなおしゃべりが続いていた。

「楽しかった!」「スペイン歌曲って素敵ですね!」満面の笑みで会場を後にされたお客様たち。
どうぞこれを機に、スペイン歌曲ファンになってくださいね!

by Megumi_Tani | 2015-12-01 01:41 | 講座/セミナー

スペイン歌曲のスペシャリスト♪谷めぐみのブログです


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