「声の力を学ぶ」連続講座 第6回   

元NHKアナウンサー、山根基世さんが主宰される連続講座『声の力を学ぶ』第6回を聴講させていただいた。
第1回」「第2回第3回」「第4回」「第5回

今回の講師は、東京大学名誉教授、北海道大学名誉教授、東大高齢社会総合研究機構特任研究員の伊福部達先生 福祉工学のパイオニアとして、視覚や聴覚に障害がある人のための支援ツールの研究に長年携わって来られた。「聴くを助ける」「話すを助ける」「読むを助ける」をテーマに次々と画期的な機器を開発された、その経緯やご苦労、隠れたエピソード等々を、時間いっぱいユーモをふんだんに交えてお話しくださった。

聴覚の起源は、魚の横腹表面にある「側線器」という毛、一種の触覚センサーだそうだ。触覚と聴覚は密につながっているらしい。そう言えば、「柔らかい声」「硬い声」等、触った感じ⇒触感で声を形容することはよくある。「ビロードのような声」これも、ビロードに触れた時のあの独特の触感とゴージャス感を併せて形容している。似た布でも「べロアのような声」とは言わないし、着心地はよくても「木綿のような声」「麻のような声」は聞いたことがない。「冷たい声」「冷ややかな声」「ぬくもりのある声」「熱を帯びた声」「湿った声」「濡れた声」「温かみのある声」、「ねっとりした声」なんていうのもある。あらためて考えてみると、たしかに声の形容には「触ってみた感じ」の表現が沢山ある。そう言えば以前、私の声に対して、濱田滋郎先生が「声の熱さ」と表現してくださったことがあった。

伊福部達先生の別のお顔。
その1-先生はNHK緊急地震速報チャイム音の作曲者だった!
その2-先生は映画『ゴジラ』の音楽を作曲した伊福部昭氏の甥御さんだった!
緊急地震速報チャイム音作曲の際、叔父上の音楽を参考 にされたそうだ。とても大事だけれど、出来れば鳴ってほしくない、あの音…。

伊福部先生は道産子だ。今回の北海道胆振東部地震 の震源地にほど近い平取町のご出身。子どもの頃に聴いたアイヌ音楽が記憶に残っておられるそうだ。北海道のイントネーションたっぷりに語られるお話を聴きながら、一日も早い復興、復旧を祈らずにいられなかった。

「声」をキーワードに、幅広いジャンルの超スペシャリストがご講義くださるこの講座。歌い手の身にもとても勉強になる。貴重な機会に感謝!

「緊急地震速報」作曲の際、参考にされた曲
伊福部昭作曲「シンフォニア・タプカーラ」第3楽章


こんな「ゴジラ」は、いかがでしょう(^^)



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by Megumi_Tani | 2018-09-13 23:47 | 講座/セミナー | Comments(0)

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