二つの「鳥の歌」~CD『スペイン浪漫』   

CD『スペイン浪漫』には、二つのバージョンの「鳥の歌」が収録されている。

カタルーニャ民謡「鳥の歌」は、国連でのカザルスの演奏をきっかけに、単にクリスマスの歌としてだけではなく、平和への祈りの象徴の曲として、世界中に知られるようになった。渾身の声を振り絞って「ピース!ピース!」と訴えるカザルス。2018年の今、この演説が行われた1971年当時より何かが危い気がするのは、私だけだろうか。。。


小さな歌い手の私にとっても、「鳥の歌」はずっと掛け替えのない存在だった。
バルセロナで初めてレッスンを受けた際、ついカザルスのイメージで朗々と?歌おうとすると、「メグミはソプラノ。カザルスのチェロの真似をしても何の意味もないい。メグミはメグミの「鳥の歌」を歌いなさい」と師に諭された。なるほど。歌うとはそういうことか…。大歌手のレコードを聴き、耳で覚えて必死に真似?をする…。日本でそんな勉強の仕方しか知らなかった私には、まさに目からうろこ、初めて「歌う」ことの本質を教えられた瞬間だった。

帰国以来、これまで26回のリサイタルすべての最後を「鳥の歌」で締めさせていただいた。えもいわれぬ憂いを秘めたメロディーは、舞台と客席の境を越え、歌い手である私とお客様の心をひとつにしてくれる。2010年には「鳥の歌づくし」のリサイタルを開催。ご好評をいただいた。「第20回リサイタル《鳥の歌》」「魂の鳥

今は無きカザルスホールでの客席で、背中を押してくれたのも「鳥の歌」だった。
忘れられないリサイタル

書き出せばキリがない。それほどに大切な「鳥の歌」だから、今回のCDでは、ぜひ私が歌っている二つのバージョン両方を収録したいと思った。1枚のディスクに二つのバージョンの同じ歌、というのは、なかなか珍しい。しかも「ライブCDリサイタル」らしく、カタルーニャの名曲が終わったところでひとつ、全プログラムの最後にひとつ、と並べてみた。ぜひ聴き較べをお楽しみいただきたい。
        
       『スペイン浪漫~谷めぐみスペイン歌曲ライブCDリサイタル
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ふと思い立ってこのブログを書き、ふと調べてみると、8年前の今日、2010年10月6日に、こんな投稿をしていた。人間の「ふと」の力は折々不思議だ。「鳥の歌 聴き較べ
このブログの中にあるハミング「鳥の歌」は、HPでお聴きになれます。
谷めぐみの部屋

CD収録のひとつめ、マヌエル・ガルシア・モランテ編「鳥の歌」
80年代のテレビ?でしょうか。音も映像もイマイチですが、歌はビクトリア・デ・ロス・アンへレス、ピアノは編曲者であるマヌエル・ガルシア・モランテ本人です。



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お申込み受付中!
10月30日(火)午後6時30分
どなたでも参加できます。入場無料・要事前お申込み
お申し込みはこちら ⇒ 2018年10月30日のイベント




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by Megumi_Tani | 2018-10-06 17:40 | CD | Comments(0)

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