追悼 モンセラート・カバリェ   

スペインが生んだ世界的名ソプラノのひとり、モンセラート・カバリェが天に召された。
世界的なソプラノ歌手モンセラート・カバリエさん死去85歳



私が大学生の頃、すでに彼女は20世紀を代表する大ソプラノのひとりだった。学生定番のプッチーニ「私のお父さん」から数々の有名オペラ・アリアまで、ソプラノと称する歌い手であれば、誰もが一度は彼女の名唱を耳にしたことがあるだろう。

バルセロナ留学時代、リセウ大劇場で彼女が『トスカ』を歌うというので勇んでチケットを買った。しかし体調不良を理由に公演は中止になった。当時からしばしば健康面での不安が囁かれることがあったように記憶している。今回は胆のうの病ということで、先月から入院情報が流れていた。

カバリェといえば、もうひとつ忘れられないのがフレディ・マーキュリーとの共演による「Barcelona」だ。昨夜のスペインの報道のなかでも、あるサイトは、心に残る彼女の業績のトップにこの曲を挙げていた。フレディからのたっての希望で実現したというこのデュエットは、1992年のオリンピックとともに、「バルセロナ」の名をあらためて世界に知らしめた。フレディの死後、カバリェが長くこの曲を封印していたというエピソードにも心打たれる。

昨年の毎日メディアカフェ「歌曲でめぐる芸術の街バルセロナ」の直前、バルセロナでテロが起きた。衝撃さめやらぬまま迎えたメディアカフェ本番、光り輝くモンジュイックの丘で「バルセロナ」を讃える二人のデュエットに胸が熱くなった。

稀有なる美声、稀有なる高音、揺るがぬテクニック、揺るがぬ歌唱。不世出の歌い手ながら、どこか気の良い笑顔の似合う女性だった。名アリアの名唱は数々あれど、ここでは、いくつかの珍しい動画をご紹介したい。

若きカバリエが歌う「マハと夜鶯」~グラナドス『ゴイエスカス』より


グラナドス「永遠の哀歌」

カレラスとの共演


ドミンゴとの共演


娘さんとの「猫の二重唱」


そして、「バルセロナ」


昨日「二つの鳥の歌 」のブログを書き終え、アップしようとしたところで、カバリェの訃報を知った。しかもそのニュースには、彼女がカタルーニャ音楽堂で「鳥の歌」を歌う動画が添えられていた。共時性?ふと不思議な気がする。

★こちらのサイトで、数々のオペラ舞台からプライベートまで、彼女の生涯を短くまとめた動画が見られます。「Montserrat Caballe

どうぞ安らかに。たくさんの歌をありがとうございました。



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お申込み受付中!
10月30日(火)午後6時30分
どなたでも参加できます。入場無料・要事前お申込み
お申し込みはこちら ⇒ 2018年10月30日のイベント



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by Megumi_Tani | 2018-10-07 12:29 | スペイン歌曲 | Comments(0)

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