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519♪ ロドリーゴと祈り   

「R」か?「L」か?
新しい元号『令和』の発表を聞いて、まず頭に浮かんだのがこの問いだった。歌い手の性か?(笑)レイワのレをR、L、どちらで綴るかによってスペイン語では(スペイン語に限らないが)発音がまったく違う。ほどなく、正式なアルファベットの綴りは『Reiwa』と発表があった。「R」だ。巻き舌である。rrrrrrrrrrrrrreiwa!
元号とは別に、もしかすると巻き舌苦手な方の練習には役立つかもしれない。

リサイタル『スペイン浪漫』開催は2019年5月19日。令和の時代の平和と安寧を願い、第1ステージは「祈り」の歌を演奏する。2019年はロドリーゴ没後20年記念の年だ。第4ステージはロドリーゴ作品をまとめて演奏する。

ロドリーゴと祈り。同じ組み合わせがあった。2011年、東日本大震災の年のリサイタルだ。恐ろしく悲惨な災害が二度と起こらないように、と祈りを込めて歌った、あの年はロドリーゴ生誕110年記念の年だった。意味合いが違うとはいえ、ロドリーゴと祈りの組み合わせが重なる。5月に向かって準備を進めながら、このことがずっと心の片隅にあった。

アランフェスに代表される流麗なメロディー、心地よいリズム、意表をついた遊び心溢れる和音、どんなに楽しく遊んでも最後は終わるべくして終わる安心感。ロドリーゴの音楽はカラフルで円満だ。1901年に生まれ、1999年に天に還ったロドリーゴ。ピアニスト、作曲家、音楽学者、教育者として幅広く活躍し、数々の賞を授与され、アランフェス公爵候の爵位も授かった。スニーカー姿でファッション雑誌の表紙を飾ったりもしている。幼少時に視力を失ったハンディなどものともせず人生を謳歌した方、という印象があった。

5月19日第4ステージで、珍しい作品「カッコウの歌」を演奏する。ロドリーゴらしい遊び心溢れる歌だが、その歌詞にハッとさせられる。yo と一人称で、熱く切ない願いが語られているのだ。さりげなく、まるで煙に巻くようにさりげなく…。

ロドリーゴ作品のどこか青空を思わせる清澄さは、誰にも分からない深い悲しみを乗り越え、突き抜けた人だからこそ生まれて来るものなのかもしれない。それは天を仰ぐ祈りにも通じるだろう。簡単に、青空、と書いたが、その空の青さを、もしかするとロドリーゴは知らないかもしれないのだから…。

「カッコウの歌」が伝えてくれたメッセージ。「ロドリーゴと祈り」が二度重なるのも故あってのことか、と、あらためて思う。


第27回谷めぐみスペイン歌曲リサイタル『スペイン浪漫Ⅳ』
2019年5月19日(日)午後2時開演
会場:Hakuju Hall
チケット好評発売中!
プログラム、曲目紹介、チケットご購入等々、
詳細は、HPをご覧ください⇒『スペイン浪漫Ⅳ
ご来聴をお待ちしています♪







by Megumi_Tani | 2019-04-04 23:27 | リサイタル | Comments(0)

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