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エピローグ「祈り」   

第27回リサイタル『スペイン浪漫Ⅳ~Mi España Romántica』が終わって一週間。当日のアンケートをはじめ、メール、メッセージ、封書のお手紙、お葉書etc、沢山のご感想をお寄せいただきました。ありがとうございました。

お客様お一人お一人がとても丁寧に大切に演奏を聴いてくださっていることに感謝です。皆様のご感想を織り交ぜながら、終演後だから語れる?!エピソードを綴ってみたいと思います。まずは、第1ステージ「祈り」から。

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「令和」になって19日目の開催、ということで「祈り」の歌を集めたこのステージ。今年没後70年を迎えたトゥリーナの「アヴェ・マリア」に始まり、ファリャの「わが子を腕に抱く母たちの祈り」、ゴメス「アヴェ・マリア」、ガルシア・モランテ編「鳥の歌」と続いた。
1曲めの「アヴェ・マリア」は、同じトゥリーナの名歌「エスペランサの聖母に捧げる祈祷風のサエタ」を彷彿とさせる独特の和音が魅力。可愛いわが子を兵隊にとらないでくれ、と、母親が神様に懇願する「わが子を腕に抱く母たちの祈り」は、いつ歌っても切なさに胸が締め付けられ、たまらない気持になる。ファリャがこの作品を書いたのは第一次世界大戦のさなかだ。100年以上が経過した今も、どうぞどうぞ世界が平和でありますように、と、祈らずにはいられない。続くゴメスの「アヴェ・マリア」には、とても大きな反響をいただいた。アンケートでも◎が沢山付けられ、最も印象に残った曲として挙げられた方も多い。今回初めて演奏した曲だが、実は、元々の楽譜から収集?準備?整備?調整?が必要な、なかなかに手のかかる作品だった。スペイン語による祈祷文が新鮮。多くの方の心に刻まれたのであれば嬉しい。そして、1ステージの締めは、バルセロナの師の編曲による「鳥の歌」。天上の星がキラキラと輝くようなピアノ伴奏が聴こえるたびに、「この曲がカザルスの演奏で有名だからといって、チェロみたいに歌わないでおくれ。メグミはソプラノ。ソプラノらしい希望に満ちた「鳥の歌」を」という師の言葉が蘇る。


第27回リサイタル『スペイン浪漫Ⅳ~Mi España Romántica
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by Megumi_Tani | 2019-05-25 22:23 | リサイタル | Comments(0)

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