一週間前、こんな記事が目に飛び込んできた。
「
大黒摩季 17、19日の北海道公演 延期を見据えた中止」
このところの北海道の感染者数。対人口比で考えれば、東京より酷い。これから本格的に雪も降る。冬は換気も難しい。これといった対策も示されず一体どうなるのだろう…と心配を募らせていた。そこで目にした上の記事。悩みぬいた末の決断、そこへ至るまでのご苦労、ご心労に思いを馳せ、春の記憶が蘇った。第1波の折、あの演奏会もこのコンサートも軒並み、しかも、いきなり、突然、中止になり、チケットをご購入済みのお客様はもちろん、関係者全体が大混乱に陥った。約半年が過ぎて、また繰り返された無念…。
世は三連休。昨日が初日。「久しぶりの旅行なので嬉しいです!」「感染予防しながら楽しみます!」等々、人々の明るい声とともに、にぎわう行楽地の様子がテレビに映し出されていた。北海道ではすでに行動制限が出されている。となると、道民は自由に動けないのに、Gotoでポーンと飛行機に乗ってやって来た観光客は好きなように動き回ることが出来る。これってどうなの???昨夜遅くなって、「Goto見直し」の一報が流れた。と、今度は、「Gotoは一端止めるべきだと思います」「経済も大事ですが人の命はもっと大事です」などというインタビューが映し出されている。つい今朝がたのGoto礼賛インタビュー映像はいずこへ???この気配、やっぱり
いつか見た光景だなぁ。
昨今の出来事。いつか見た光景ばかりかといえば、そうでもない。マスク、フェイスシールド、ソーシャルディスタンス、アクリルカーテン etc。途方もない制約を受けながらも、「歌」は着実に歩みを進めている。恐々、でも久しぶりにナマで歌った生徒さんの喜び!
創作委嘱オペラ世界初演という快挙もあった。この時期にプロジェクトを進め、無事実現にこぎ着けるまでのご苦労を思うと、オペラ畑にいない私も胸がいっぱいになった。
★オペラ・キュレーター井内美香さんによるレポート
レッスンは螺旋階段のようなもの、と、生徒さんに話すことがある。グルグル同じところを回っているようでも、実は知らないうちに進歩している。真剣に努力していれば、ある日ふと以前より高みにいる自分に気がつく時が来る、と。さて、今、私達は、そんな螺旋階段を登っているのだろうか?????真剣に努力はしているんだけどなぁ…。
現地在住の方のレポート動画