6月30日は和菓子「水無月」の日。京都での学生時代、大家さんのおばあちゃんが毎年ごちそうしてくれた。もしかすると昔は芸者さん?とつい尋ねたくなるほど、粋で美人でカッコいいおばあちゃん。「あんたら、今日は水無月の日ぇ~」という声が今も聞こえるようだ。
そして6月30日は、もうひとつ大切な日。
フェデリコ・モンポウのご命日だ。36年。時が流れた。モンポウのピアノ作品をモンポウ自らが演奏したCDを初めて見つけたときは、夢か!と狂喜乱舞する思いだった。今は、YouTubeでいつでも気軽に聴ける。ありがたくも贅沢な時代。
内気、繊細、寡黙…モンポウといえば、そんなイメージがある。しかし残された資料や映像を見ると、意外にお茶目で人懐っこい人だったのでは、と思う。カルメン・ブラーボという唯一無二の伴侶、理解者にめぐり会い、モンポウの魂は大きく安堵したに違いない。今はモンジュイックの丘にふたり並んで眠っている。
モンポウの誕生日のブログでご紹介したこちらの映像。あらためて視ると、やはりみどころ満載!再度アップします。長いので、今回はチェックポイントを挙げてみました。お役立てください。
8:45頃~ グエル公園
9:15頃~ パリへ
14:55頃~ バルセロナ散歩
20:20頃~ 動乱のバルセロナ
22:30頃~ 若きフェデリコとカルメン
26:40頃~ 「君の上にはただ花ばかり」オーケストラ版(歌:ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス)
30:00頃~ カルメン・ブラーボ語る
34:30頃~ 「ベッケルの詩による歌曲集」ピアノ:モンポウ、歌:カルメン・ブスタマンテ
38:17頃~ 「魂の歌」合唱版
43:30頃~ サンティアゴ・デ・コンポステーラ講習会
44:55頃~ ギター作品
48:00頃~ 宗教曲
51:17頃~ ゴシック地区を歩く姿
52:30頃~ 左手のための変奏曲を弾くモンポウ
9月10日リサイタルでは、ヒメネスの詩による「牧歌」、モンポウ自身の詩による「雪」、親友ジャネスの詩による名歌「君の上にはただ花ばかり」を演奏します。浦壁信二さんのピアノもお楽しみに!