リサイタルが終わって十日。たくさんのメッセージが寄せられています。当日のアンケート、メールによるアンケート、Facebookご投稿、お葉書、お手紙 etc。ありがとうございます。
「コロナ以降、”演奏会”というものに初めて来ました」「コンサートに来たのは、前回の谷さんのコンサート以来です」…まさに2023年ならではのメッセージ。コロナの影は消えていません。もちろん私自身もものすごく気を付けていました。しかし、どんなに気を付けていても、誰がどこで感染しても不思議ではない現状です。事実、とても楽しみにしてくださっていたのに、急な発熱:感染により来聴できなかったお客様が複数いらっしゃいます。当日の歌い手である私が罹るわけにはいかない…。9月10日、無事に朝を迎えた時には心底ホッとしました。
私ども演奏者も含め、やっと!の想いがホール中に溢れていたように思います。お寄せいただいているメッセージにもその”熱意”が満ち満ちています。FaceBookでは長文でレポートしてくださった方もいらっしゃいます。今回はちょっとスペシャルな機会。皆様のご感想の一部を、近々ご紹介させていただこうと思います。この年、ともに過ごした記憶のために。
アンコール2曲目、「Tango de la menegilda~お手伝いさんのタンゴ」は、大人気でした。歌うのは、お屋敷に仕えるお手伝いさん。「お掃除やアイロンかけを覚えたけれど、こんなこと、いつまでやっても浮かばれない。ああしてこうして、あんなことがあってこんなことがあって…ついに私が奥様よ!」と歌う曲です。俗なタンゴのリズムが何とも楽しい。ちなみに、小道具のゴム手袋も扇子も、バルセロナから届いたものでした。