春の病?   

花粉症真っ只中である。これまで様々な手当てを試みてきたが、結局、この時期は薬に頼らざるをえない。

皆様ご存知だろうが、この種の薬は程度の差こそあれ、眠気を誘う。まだ発症間もない頃、あまりの苦しさに強い薬を服用した私は、数時間後、自宅の部屋の真ん中で人事不省に陥り、倒れていた。

先日、仕事に向う電車の中で猛烈な睡魔に襲われた。眠い…と思う前に、眠ってしまったようだ。遠い意識に乗換駅のアナウンスが聞こえ、私は慌てて電車を降りた。

ホームを歩き出すと「ちょっと、あなた」と、誰かが追いかけてきた。振り向くと、見知らぬおば様である。「あなた、よく眠っていらしたわね」と仰る目の奥が、なぜか、意地悪く光っている。「花粉症のお薬をのんでいるので、つい…」と言いかけた私の言葉を遮り、おば様はいきなり怒鳴った「あなたの前には素敵な男性が二人立っていたのよ。あんな時に寝ているなんて、とんでもない!」なぜか、おば様は怒っている。「ハァ…」と私。「一体どういうつもり?お気をつけあそばせ!」私の背中をバーンと叩き、プリプリしながら、おば様は去っていった。

…?それほどみっともない格好で眠りこけていたのだろうか。そういえば、電車で熟睡していた警察官がカバンを盗まれた、というニュースを見た。気をつけねば、と、とりあえず深く反省した。とはいうものの、去り際の「ざま見ろ!」と言いたげな態度、口をゆがめてニヤリと笑った顔。あのおば様、なんだか怖かったなぁ…。

以来、電車で座っても目をつぶらないことにした。つぶれば、即、眠くなる。
花粉よ、早く去れ!
[PR]

by Megumi_Tani | 2009-03-11 08:06 | エトセトラ | Comments(0)

<< 第19回リサイタル  早春のCena >>